ujiin

《事実》の錨を。

社会意識関連

[ リスト ]

「こっ、これ以上ボクを避け続けると……後悔することになるぞ!」
 いや、あんたストーカーだし。そりゃ避けるでしょフツウ――ってのはおいといてこの修羅場はとっくに後悔だ。部屋じゅうに乱闘の傷痕、パパとママは既に現実が理性の容量を超えたらしく、隅っこにへたり込んで、生白いお追従笑いすら浮かべている。その傍ら、弟は相当応戦してくれたのか、怒りの涙を浮かべながら、それでも今じゃ両手両足を縛られて猿ぐつわ(←勇者の証だよ!)。
「ぎにゃーっ!」
 ああ、そしてピコ。お前がやって来てくれたおかげで、あたしたち家族が家族らしい団欒を持てるようになった恩人、ピコ。その大事な、猫な恩人が今、アイツに乱暴に絡め取られて、怯えてる。動くな、動かないでピコ。喉元にはヤツの武者震いでぎくしゃく揺れる、包丁――
「何度も言ってるけど、ムリヤリつき合わそうとか、そういう気はボクには無いんだって。ただ……避けるなよ。そんなにボクから逃げないでよ!キミとボクが出会ったのは、これは運命なんだから。これは、……これはボクたちの、宿命なんだから」
 それもう、ムリヤリつき合わす気以外見当たらない発言なんですけど。あと、なにが「なんだから」だよボケ。「だもの」とか「ざます」が手前ェにはお似合いなんだよ、この鬼畜ナルシス野郎!
「普通に、普通に接してくれるところから始めてみない?って言ってるだけなんだよ。そしたらいつかボクとのこと、きっとわかってくれるからさ。じゃあ仮に、仮にだよ?かーりーにぃ、キミが、ボクと正常な交流関係を持つことに決めたとするよ?そしたらそうだなぁ、どこから始めてくれる?いち!『キミのほうからも積極的に、ボクにメールや電話をしてくれるようにする』」
 いや、いちいちコイツからの接触にそれこそ「正常に」、律儀に対応してやって来てしまった結果が、この惨劇だしなあ――
「に!『ボクとデートしてくれる』」
「あら、デートくらい良いんじゃないかしら、若いんだし。わたし反対はしないわ、ねえパパ」「そういえば、お前からそういう浮いた話、聞かせてもらったこと無いなぁ。ママの言う通り、そろそろその手の人生経験も、お前にも必要な時期なのかも知れないよ」うるせーぞそこの即席ストックホルマーども!
[【1-2】に続く]

「社会意識関連」書庫の記事一覧


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事