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「さん!ボク……『ボクとキス』」
うわぁヤだ。やめてよリアルに想像しながら目ぇ逸らしながら言うなよ、キモ度倍増だ!てかコイツと「正常な交流関係」にある男子とかって、悲っ惨〜♪しかしこれに較べればまださっきの、あたしなんかとのデートで終わるなら、ホントにそれだけで終わるなら、まだそれで堪忍してやっても―― 「よん!『いっそそれ以上の関係から始めてよい』」 あーあ。苦笑い、硬直するパパとママ。むぅう、むぅう、むぅうううっ、と激しく呻き出した弟のみぞおちにヤツの鋭い蹴りが一発、突き刺さる。 「ご!これ、最後の選択肢だから。『ボクとの正常な交流関係開始は容認できない』……な〜んちゃってこれ選んだら、もちろんボクの言ってる意味、わかるよね?」 ああ分かりますとも。ピコがお前の狂刃の餌食かい?次は弟かい?あんたが病的にケンカ強いのは知ってるよ、あたしがあんたみたいな猟奇ストーカー野郎に進んで生贄に捧げられない限り、あたしら家族は一家揃ってここで血祭りってわけだ。 あたしだけじゃ勝てない。 ピコ、ピコ、目覚めて。ピコ、あの時みたいにまた、奇跡を起こすんだ。 「さあどれにする?ボクはキミにだけは、無理強いはしない……できないだから選ぶんだ。キミが自ら選んだ、キミのそのチョイスに、ボクはただ従順にひざまずくだけなんだから……」 どうしよう、どうして目覚めてくれないのピコ。お願いだからもう一回、も一度だけ、また―― 「……ねえ、はァやくぅ。いつまで待たせるつもりなのねえ早く。まだ『仮に』の話なんだから軽く選べるでしょ、かるうーく。だから早く……ね、早く……そんなにバカにしないで早くさァー、はやくえらべッつッてんだよォオっ!」 ヤバいピコがヤバい。急げ急げ、時間が――弟からあたしに目配せ、時間稼ぎで選べのサイン?うそでもどれ選ぶのもヤなんだけど。 あれ?パパも意味ありげに手元で何か、ごそごそやってる?えーと、じゃあ取り敢えず一番テキトーそうだったのは、えーと、えーとえーと、 「で、でデデでどぅえ、デェー……」 [【2】へ続く] |
社会意識関連
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