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今回は、ひさしぶりに数学っぽい記事にさせて頂きます^^
先日、ジェームズ・スロウィッキー『「みんなの意見」は案外正しい』(2006、角川書店)を読みました。 そのテーマは「集合知」。 “正しい状況下では、集団はきわめて優れた知力を発揮するし、それは往々にして集団の中でいちばん優秀な個人の知力よりも優れている。優れた集団であるためには特別に優秀な個人がリーダーである必要はない。集団のメンバーの大半があまりものを知らなくても合理的でなくても、集団として賢い判断を下せる。”(p.9〜10) “一人ひとりは情報通でもなんでもない普通の人がたくさん集まって、たとえば競馬の予想を見事に的中させても、成功はだいたいその集団の中の少数の賢い人のおかげだと考えられがちだ。そこにいるたくさんの人がちゃんと見えていても、である。社会学者のジャック・B・ソルとリチャード・ラリックが言ったように、私たちは追い立てられるように「専門家を追い立てる」。/専門家を追いかけるなんてことは間違いで、しかも大きな犠牲を伴う間違いだというのが本書の主張だ。専門家を追いかける代わりに、集団に答えを求めるべきなのだ(集団の中には天才的な専門家も含まれているかもしれないが)。/集団は答えを知っているのだから。”(p.11) ――という大変示唆に富むテーマを、多くの実例を挙げて取り上げた良書ですo(^-^)o さて、そのp.102〜105で紹介されていたのが「エルファロル問題」(ちなみにエルファロルとは、サンタフェの人気バーの名前だそうです)。「ある人気のバーで、客数が定員の6割以下だと皆が楽しく感じられるのだが、6割以上になると皆が楽しくなく感じてしまうとする。そこで皆はどのような行動を示し、その全体はどのような解決策に至るか?」、というような設問なのですが、なんと! 各人が様々な着想による予想を立て行くか否かを決めるシミュレーションをコンピューターで行なったところ、100週間の平均来客数が定員のちょうど6割になった。また、各人が「一度楽しくなく感じたら二度と行かない」、と単純化したモデルでの結果も、毎週金曜の来客数は定員の6割をわずかに欠ける状態となった……とのことですΣ( ̄◇ ̄; そこで私は、こんなことを考えてみました―― [【2】に続く] |
自然科学関連
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