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この『朝日新聞』データでも、「テレビを観る人ほど自民党投票率が高」そう。実はテレビ視聴時間と共に民主党投票率も上がっているようであるため、「テレビを観る人ほど二大政党志向が強く、テレビを観ない人ほど反‐非二大政党志向が強い」、と言えそうです。ならばここにも先に挙げた「社会的関心度」や「多忙さ(≒生活的厳しさ)」といった要因が絡んでいるようにも思えますが、まあ独立した現象記述としては、妥当。
面白いのは、この記事では次のようなこともちゃんと指摘されている点です。“テレビの視聴時間は年代別でみると、高年齢層ほど長く、70歳以上では「4時間以上」が3割近い。調査では高齢者や女性で自民候補への投票が多めという結果も出ている。/テレビ報道が直接、自民候補への投票を促したとはいえないものの、視聴時間が長い、こうした層が自民大勝を後押しした側面もうかがえる。” ――要するに何が伝えたいの?というカンジの記事だったわけですが、この記事の掲載ページで最も大きいサイズの文字で書かれた記事タイトルは、“メディア、牙にも蜜にも”。次に大きく、こちらは網掛けされたタイトルが、“露出は「商品」次第”、“「世論動く」初めて痛感”。記事中には“有権者を動かすメディアの「力」を、政党もメディア関係者も痛感した宴――総選挙だった。”という総括までされています。更にこの前日(05年10月25日)朝刊の一面トップ記事タイトルは、“総選挙「おもしろかった」52%”。 要は、「メディアは絶大に影響したのです!(でもこんな選挙結果になったのはテレビのせい)」という、まあ「選ばれし者の恍惚と不安」的な悶絶が社としては吐露したかったようです。けれども統計上は「……アレ?」と水を差すような傾向が抽出されてしまい、けれども社としての発情の奔流には抗し難く、それでもこれは書かなければアンフェアだということで、こうした「ねじれ」なよくわからない記述となった――のだとしたらこの記事を書いた記者のかた、私はひそかに敬意をお示しします。 [【10-5】に続く] |
05年総選挙関連
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