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巨人は、ただ軽やかに ケータイ投稿記事

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●“早野龍五の活動”(ブログ『山形浩生の「経済のトリセツ」』様[2013/5/10]記事より、http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20130510
“東京:2011年3月、福島第1原子力発電所での惨事が展開する中で、早野龍五は放射性物質の放出についてツイッター投稿を始めた。…早野は意外な英雄だ。1997年から、彼はCERN(ヨーロッパの素粒子物理学研究所)でASACUSA反物質実験を率いている。2008年には反陽子ヘリウム原子の研究の研究で、日本最高の物理学賞である仁科記念賞を受賞した。放射線研究の専門家になるなど予想もしていなかった。福島で次々とプロジェクトを立ち上げた早野は「ずっとだれかもっと専門性のある人が出てきて引き継いでくれると思っていたんですがね」と言う。…フォロワーたちから早野は学校給食の汚染に関する懸念を拾い上げた。政府は、市場に出回る食物の放射線はすべて100Bq/kg以下(これはほとんどの国の基準よりも低い)と保証していたが、それでも懸念が出ていたのだ。問題の発電所の避難区域にまたがる南相馬市の協力を得て、…給食をまるごとミキサーにぶちこんで、きわめて敏感な検出器にかけたが、1Bq/kgを越える試料はほとんど見つからなかった。当初、早野はこの試験の費用を自腹で出し、3ヶ月でおよそ3,000ドルを費やしたが、そこで政府の補助金が得られた。そしてツイッターのフォロワーたちも、最大1,000ドルもの寄付を送るようになり、早野は「これで福島で私がやっていることすべての費用を出して」いる。…早野の勇気づけられる結果は、政府指導者たちには歓迎されるかもしれないが、早野はいまだに事故の後における政府の対応については批判的だ。…早野はまた、被曝データを使って除染作業の優先順位付けをしてほしいと思っている。…東京で先月行われた講演で、早野は現在の的を絞らない除染アプローチを「馬鹿げている」と述べ、聴衆の中にいた小野日子…に向けて「これは政府がやらなければならないことです」と告げた。小野は後に、この問題を安倍晋三首相に上げると語った。…だが早野は、そろそろ自分の関与を終わりにして、再び反物質物理学に専念したいとも思っている。ベビースキャナーが終わったら「私はもう十分やったと言えるでしょう」とのことだ。”
(ダイヤモンドオンライン[2013/1/10]記事、http://diamond.jp/articles/-/30406


 ――やや古い話ですが、ツイッターでまだ回されているのを先日見かけてしまったので、一応ざっと以下に。

 この報告での市民団体による調査期間は12年6月12日夕方〜同17日夕方の5日間で、測定地点15ヶ所、うち4ヶ所での結果(Cs137、Bq/m2。以下同)が降順に0.4、0.39、0.24、0.12。この報告はそれを以て「試験焼却は測定期間中の3日間。その3日間だけで0.4、つまり6月ひと月ぶん(文科省データ、0.54)の7割以上も降り積もった計算」としています。
 なぜ残り11ヶ所については触れないのか(NDだったとか?)、なぜ結果にこんなに幅があるのに最大値0.4を文科省データと比較すべき代表値として計算するのか(普通なら同各地点での測定を継続してでないと増減の判断は危険と思うだろうのに)、なぜ試験焼却期間以外でもCs137が測定されることは文科省の他月データから明らかなのに5日間ではなく3日間での値と見做すのか。
 これだけでも恣意的な「情報操作」の謗りは免れ得ないと思うのですが、ではその文科省の他月データはというと、12年1月0.51、2月0.63、3月0.48、4月0.48、5月0.43、6月0.54、7月0.14、8月0.27、9月0.15、10月0.18、11月0.21、12月0.28、13年1月0.19、2月0.31、などとなっています(http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/list/195/list-1.html)。
 前月(12年5月)以前の値からして、「試験焼却でひと月ぶんの7割も〜」は先ず考えられないシナリオと言えます。それに災害廃棄物の本格受入期間(12年10月〜13年2月。http://www2.city.shizuoka.jp/deps/haikibutu/kouikisyori.html)にも、顕著な増加は全く窺われません。

 まあ、……ガセだったのでしょう、これも。


※ご参考 http://blogs.yahoo.co.jp/nmiaitjhuaabghna/15481564.html
 松戸市HP、『ホールボディカウンター(内部被ばく)測定結果』(2013年4月23日確認、http://www.city.matsudo.chiba.jp/index/houshasen/kenko/hole_body_kekka.html)によると、松戸市2012年10月1日〜2013年3月31日実施のWBC測定で、130人中3人(幼児1人、小学生2人)からCs137が4.05〜7.35Bq/kg(おそらく体重kg)検出されたそうです。また坪倉正治医師によればこの値は、預託実効線量0.015〜0.027mSvと計算される、とのこと。

 この実効線量の最大値0.027mSvがCs137のみのものとすれば、その実効線量係数(μSv/Bq)は1歳0.012、5歳0.0096、10歳0.01なので(http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/housha/details/CsInBody.html)、事故約1年9ヶ月後(この測定期間の真ん中頃)まで1Bq/dayの食生活を続けた際の実効線量(mSv)は(各値に365*(21/12)/1000を掛けて)1歳0.008、5歳0.006、10歳0.006。よってCs137のBq/dayは(更に0.027を各値で割って)1歳3.5、5歳4.4、10歳4.2、と試算されます。
 また同ソースにある想定体重(kg)1歳9.8、5歳19、10歳32を採用し、検出された最大Bq/kg値7.35から最大Bq/bodyを試算するなら、1歳72、5歳140、10歳235。同ソースには1Bq/dayの食生活を続けた際の平衡量(Bq/body)が1歳19、5歳30、10歳53ともあるので、こちらから試算されるCs137のBq/dayは1歳3.8、5歳4.7、10歳4.4。

 つまり松戸市では、1日4Bq前後のCs137を摂取している子供が1人確認された、ということかと。


 前回拙記事(http://blogs.yahoo.co.jp/nmiaitjhuaabghna/17011912.html)での感触からすれば、これはやはり福島県と大差ない水準と言えると思います。
 けれども出来るだけ少ない内部被曝を追求する方々は、それでも危険視する先は、まだ福島県ばかりなのでしょうか。
 つまり、WBC検査でCs137が検出限界300Bq/bodyで「不検出」となった場合、その人が1日あたり食べているのは、大人なら3Bq程度以下、ということになります。逆に言えば、もしそれより多い、例えば4Bq/dayや10Bq/dayであれば、「検出」となっていたはずです。
 でも子供なら?と考えると、5〜22Bq/day程度以下を意味するので、たとえ「不検出」でもちょっと安心できないとなってしまうかも知れませんが、そもそも子供は大人と同等かそれ以上に注意された食生活を続けているはずなので、実際には3Bq/day程度以下より更に低いレベルでしょう。
 1日食べる量が2kgと考えれば、ふだんの食事に含まれるCs137は1.5Bq/kg程度以下。
 どうでしょうか?調理された食事について行なわれる測定でよく聞く検出限界が1Bq/kg程度ですので、「WBC検査でCs137検出限界が300Bq/body」というのは、大規模な人数が対象であることも考えれば、やはりかなり高い精度の検査だと言えると思うのですが……


 さて、ここまではあくまで「Cs137のみ」についての話。ではCs134はどうなのか?というと、詳しい生物学的半減期がよくわからなかった(すみません><)ので、物理学的半減期から次のように推測してみました。

 例えば事故から550日(約1年半)後にCs137が3Bqであるなら、その初期量は3/0.5^(550/10950)Bq。
 大気中放出量の比がCs134:Cs137=18:15だった(Wikipedia『チェルノブイリ事故との比較』参照)ので、Cs134の初期量は(18/15)*3/0.5^(550/10950)Bq。
 Cs134の半減期は2年=730日なので、550日後のCs134は、(18/15)*3*0.5^(550/730)/0.5^(550/10950)=約2.2Bq。

 ですので、事故1年半後頃のWBC検査でCs137が検出限界300Bq/bodyで「不検出」というのは、ふだんの食事に含まれるCs137は約1.5Bq/kg以下、Cs134は約1Bq/kg以下、合計約2.5Bq/kg以下、という感じに捉えれば、イメージしやすくなるのではないでしょうか。
 内部被曝を考える際には、半減期には物理学的半減期(I131が8日、Cs134が2年、Cs137が30年といった、有名なやつです)の他に、生物学的半減期(代謝や排泄などによって減少する影響)というものがあります。
 両者を併せた半減期は実効半減期と呼ばれ、0.5^(1/実効〜)=0.5^(1/物理〜)*0.5^(1/生物〜)=0.5^((1/物理〜)+(1/生物〜))より、実効半減期=1/((1/物理学的半減期)+(1/生物学的半減期))、という関係にあります。


 さてCs137は、物理学的半減期は30年=10950日で、生物学的半減期は

■」1歳まで:9日、9歳まで:38日、30歳まで:70日、50歳まで:90日

だそうですので(食品安全委員会『放射性物質に関する緊急とりまとめ』、http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/emerg_torimatome_20110329.pdf)、それぞれの実効半減期は

■」1歳まで:1/((1/10950)+(1/9))日、9歳まで:1/((1/10950)+(1/38))日、30歳まで:1/((1/10950)+(1/70))日、50歳まで:1/((1/10950)+(1/90))日


 これらの実効半減期を用い、1Bq/dayの食生活を続けている場合の平衡量を求めれば(【2】を参照)、

■」1歳まで:13.5Bq/body、9歳まで:55.1Bq/body、30歳まで:100.8Bq/body、50歳まで:129.3Bq/body

となります。
 従ってもし300Bq/bodyだった場合、その人の食生活はおおよそ(「300÷平衡量」より)、

■」1歳まで:22.2Bq/day、9歳まで:5.4Bq/day、30歳まで:3.0Bq/day、50歳まで:2.3Bq/day

であると考えられます。

[【4】へ続く]

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