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先日、福島市HPに『放射能に関する市民意識調査報告書』(以下、『報告書』。http://www.city.fukushima.fukushima.jp/uploaded/attachment/13603.pdf)が掲載され、いくつかの新聞でもこの結果一部が報道されました。
この『報告書』が大変重厚な内容だったため、まだ私の気になる部分に限った、私なりの分析さえ詰め切れていない状態なのですが、早めにお伝えしておいたほうが良いのかもと感じるようになった一点があるので、今回はそれを簡略に記事化致します。 その一点というのは、この『報告書』データが示唆する重要なポイントのひとつは、「放射能には非常に多くの人が不安を感じているが、その不安の度合いは市外のほうが市内より強い」、との傾向だということです。 例えば外部被曝の自分に対する影響については、市内データをまとめると「大いに不安である」39.4%、「やや不安である」41.2%、「あまり不安ではない」14.9%、「不安ではない」4.5%(N=2634)。それに対し市外データでは各49.5%、34.6%、12.7%、3.2%でした(N=283)。この観測値での2x4クロス表をχ自乗検定にかけたところ両集団には有意に差が見られ(p=0.0124)、その残差分析では「大いに〜」が市内でのほうが低く(p=0.0011)、「やや〜」が市内でのほうが高い(p=0.0326)水準の割合にある(残り2項目は同程度の割合である)ことが判りました。 よって先の傾向が、まずここに確認されます。 次に内部被曝の自分に対する影響についても、市内データをまとめれば各44.3%、38.7%、12.8%、4.1%であり(N=2670)、市外データでは各54.9%、30.2%、12.8%、2.1%で(N=288)、同様に両集団には有意に差が見られ(p=0.0028)、その残差分析でもやはり「大いに〜」が市内でのほうが低く(p=0.0007)、「やや〜」が市内でのほうが高い(p=0.0046)水準の割合にある(残り2項目は同程度の割合である)ことが判り、先の傾向はここでも再び確認されます。 [【2】に続く] |
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――「0.10μSv/hじゃあっ!」 (゚∀゚*)ハイッ♪ という感じでした(測定日:2012年8月20日/測定器:エアカウンターS/誤差:±20%/測定位置:足下から約1m)。 いわき駅乗り換えの際にいつも見える人で、気になっていたので、ちょっと伺いに行ってみたというw ちなみに下写真に写る線路向こう側も、測定中状態のままにして30分ほど線路沿いに散歩してみたのですが、ずっと0.10μSv/h以下だったので、結局きちんと測定する体勢に入るタイミングが得られず。文科省モニタリングポストのデータ(http://radioactivity.mext.go.jp/html/07A/07204/58.html)からイメージされる水準より低い……と思います。 以下余談。 先日(2012年9月10日)群馬県前橋市にお邪魔した際も、「前橋駅→利根橋→前橋公園→群馬大学医学部→敷島公園→群馬大学→(国道17号)→前橋駅」という大まかなルート上で同じような「ながら」測定をしてみても、やはり殆んどが0.10μSv/h以下。明らかな超過表示で立ち止まってきちんと測ってみても正しくは0.10μSv/h以下、というケースが数回あった程度でした。 もちろん青プリンさんへの検証がその動機で、0.125μSv/h超の場所を見つけたら直置きとか遂にやっちゃおうかなぐらいの勢いで向かったのですが、公園の管理人さんやスーパーの店員さん達の笑顔が余りに素敵だったのでばかばかしくなった。ムキになって探せばそうした場所のある「証拠」は得られるかも、とは予感しつつ、でもあってもこの調子では例外的かつ物凄く点的か、「その日その時にたまたま」程度でしょうので、それで無益な混乱を招いたらそれこそ彼より悪質だし……なんて 逆に、ここまで低いのに気にするなら直置きとか手癖になっちゃいそうだなとか、「行けば最大これぐらいまで測れそう」エリアで線引きしたような分布地図を頼りに積算量をイメージしてる「だけ」でも実用性は疑われないんだろうなとか、内部被曝への警戒を外部被曝とはどこか別格な位置づけにもしていられるんだろうなとか、色々感じるところがありました。 そして何より、彼は本当に、激しい孤立感に苛まされた「闘い」を続けて来たんだろうな……と。 |
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また同書p.53のコンビニの写真には“[撮影日]2011年3月21日 [撮影場所]宮城県仙台市若林区”とあって、渡部さん曰く、 “左の写真は、震災から10日後、仙台市内の住宅地にあるコンビニの入口を携帯電話のカメラで撮影したものだ。(中略)営業していない店の入口には、必ずといっていいほどゴミ箱が置いてあり、窓ガラスは一面に新聞紙や布を張って、店内の様子を隠していた。津波被害がなかった住宅地の真ん中でも物不足は深刻で、略奪が横行していたため、店側の防犯手段だった。当時の東北ではお馴染みの光景だ。/(中略。津波被害の写真の説明)/どちらの写真も、取材初期の忘れられない光景だ。”(p.52) 写真にある店番号からすると、それは七郷中前の店舗でした(当記事添付写真)。住宅地と呼べもすれ、そろそろ田園風景の広がる辺りで……ここを“真ん中”と表現することになぜ躊躇しない? っていうかここ――仙台東部道路まであとちょっと。“津波被害がなかった”どころか、津波浸水域か、浸水域ギリギリだったんじゃないでしょうか? しかもツイログによればこの撮影翌日には、(震災後に渡部さんが仙台を取材した初日にあたる)21日の取材同行者である渋井哲也さんの、こんなツイートをリツイートなさっている―― “宮城県仙台市若林区荒浜の被災地に入るときに、警察に「被災地で泥棒がいるから警戒している」と止められる。しかし戻ると警察はいない。本当はいないんじゃないか?いるのなら夜こそ危険ではないのか?本当の話か、フェイクなのか。” http://twtr.jp/user/craft_box/status/50113531454042112 ――つまり“略奪が横行”していたのは「ここでもない」。 p.105でも“たとえばコンビニや金融機関ではATMは壊されていたし”と、まるで“お馴染み”めかしたご調子でしたが、被災ATM窃盗事件は宮城県全体で22件(2011年7月14日付日経朝刊社会面、“被災ATMから1300万円窃盗”)。 全く無かったわけではありませんが……殆んどは「そんなんじゃなかった」。 もっと言えば。 殆んどは「それどころじゃなかった」。 その事実を猛烈に拒絶したがる心の「影」、そんなもの、それこそ早く「風化」してしまえばいい。 |
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『風化する光と影 “メディアから消えつつある震災”の中間報告』(2012、マイウェイ出版)の表紙は、フリーランス編集者の渡部真さんが撮影されたそうで、裏表紙で次のように説明されていました。 “震災から約半月後の三月下旬。仙台港のほど近くで、夕焼けのなか、自転車を走らせる少年たち。まだいたるところに瓦礫が散乱し、被災した車が折り重なっていた。彼らはそんな車の中を物色し、めぼしいものを探していたのだった。当時、こうした光景もまた珍しくはなかった。街の孤立、インフラの断絶、食料不足、情報の遮断……。明日の命も知れないなかで、落ちている(流された)ものを手にせざる得ない側面もあっただろう。結局、彼らは何も手に入れることなく、夕陽に向って自転車をこぎ出した。” ――って、本当にそうという確証どころか、気配すらどこにも示されない、そんな写真。 撮影地を探したところ、あの「のどかな略奪」動画(http://www.youtube.com/watch?v=018lyN_sztM)の撮影地とほぼ同じでした。道路正面の道路案内標識と、その道路両脇に写るふたつの鉄塔の形で特定できます。また両鉄塔の高さのバランスから、おそらく当記事添付の写真撮影ポイントまで下がった辺りの、車道上から撮影なさったのでしょう。 彼らにインタビューを試みるでもなく、その「遠く」から。 件の動画は2011年3月14日にアップされているので、それを知って様子を見に来ただけかも知れないのに。 私もやりましたしね、そういう「検証」。同目的な感じの人なら実際、ぽつぽつ居ましたし。 渡部さんだって――「あの動画があったから」ここに居たのではないでしょうか?“こうした光景”なんてものが、実際には“また珍しくはなかった”どころか、結局ここぐらいでしか「目撃」できそうになかったから。 野次馬などではなく、彼らは思い出の場所の今と対峙しに来たのかも知れない。 あるいは家族の被災車等を探すなり、それこそ荒らされていないか、確認に来ていたのかも知れない。 よく見れば表紙写真に写り込んでいる作業員たちも、別に彼らを気にしてるふうでもない。 その場で“こうした光景”を成立させていたパーツは、それは現実には、渡部さんご本人だけだったかも知れないのに―― [【2】へ続く] |
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――ところで、上杉隆さんは「郡山市役所前で地上1mを測ったら1.8μSv/hを超えたが、同日の地元地方紙による同地点の発表数値は0.6μSv/h。これは測定前に水で地面を洗って測った値だからこれほど低い」との内容を報じておられました(例えば、URL:togetter.com/li/276770、URL:togetter.com/li/273289)が……当検証を通してもやはり、「舗装エリアでの地上1mの値が1.8μSv/h」との情報は、たとえそうした観察が或る箇所で為されたという点については事実だったとしても一般論の論拠とするための代表事例としては極めて不適切だった、としか私には思われませんでした。 件の発表数値は本当は、県合同庁舎という別の場所のものだそうなので、当検証とは別枠としてそちらにもお邪魔してみました(2012年8月20日)。上写真の真正面に見える出入口すぐそば、そこに当時の測定地点の目印が、確かにまだ残されていました。「情報操作」を展開するにはホント最悪な、もう目立ち過ぎるぐらい目立つ場所です。おまけにこの庁舎敷地のすぐ南側の建物、朝日新聞郡山支局とかなってるし…… で、周囲を何箇所か私も測ってみましたが、発表数値とさして違わず0.5μSv/h前後という感じでした。南に隣接する小さな公園で土の上を測っても0.61μSv/h、その様子が下写真となります(測定器:エアカウンターS/誤差:±20%/測定位置:足下から約1m)。 こうした「情報操作」の眼差しはMPにも向けられているようなのですが、少なくとも当検証を通しては、MP周囲を「測定の度に念入りに除染」的な人の姿は全く確認されませんでした。 もっとも、MP設置の際に除染(や、実質上除染効果ももたらす作業)が行なわれたりもしたのかも、といった印象は私も時折り受けましたが、もしそれで「低く見せ」られているとしても、それは除染効果が長期に及ぶという証明。でもMP以外にも除染済み表示が点在していて、それを見れば「中には高い所もある」と誰にでもわかります。住民への「隠蔽」「洗脳」の意図は、とても感じられません。 しかも実際の空間線量の分布は非常に「まだら」なので、私だったらMPはあくまで参考程度に止めて、個人積算量を一番重視するかな……なんて思いました。 |





