|
本当に彼らは来るんだろうか?
本当に彼らなんだろうか?
ライブ当日になってもなかなか実感がわきませんでした。
だって、それほどまで伝説のという言葉がぴったりのバンドですから。
ビートルズやローリングストーンズほど日本では一般に知られているわけではないし、クイーンのように今でもCMやドラマに使われるわけでもないし。
はっきりいって、今の日本で彼らのコンサートを聴きにくる人がどれほどいるか、その前に知っている人がどれほどいるか、とてもとても不安でした。
しかも、さいたまアリーナ、横浜アリーナ、そして武道館です。
それほど人は集まるのか?
だれって、THE WHO.
当日仕事を終わらせ、地下鉄で九段下へ向かいます。
出口を出るころから会場の武道館へ流れて行く人の波にのります。
北の丸公園へ入る頃から、周りの人の多さをみて、これは本物だ! と感じ始めます。
そして大きな玉ねぎの武道館には、確かに THE WHO の文字。
嘘じゃない。
オリジナル・メンバーの半分がこの世を去った今でも、ロジャー・ダルトリー と ピート・タウンゼント は今ここに来ているんだ。
静かに興奮してきます。
とりあえずパンフやグッズは後回しにして、とにかく中へ入ります。
南東の2階席。
開演前ということで許してもらって、写真を1枚。
ほぼステージ全体が見渡せます。
ステージの右寄りには、比較的小さめのほぼ立方体のコンボタイプのギター・アンプが2段積の2列で並んでいます。
遠くてよくわからないけど、ツイードの Fender Twin アンプのような形です。
会場は意外なほど若い人や女性の人も多くみられます。
いつからTHE WHOはこんなにメジャーになったんだ?
開演時間の7時が近づくにつれて、興奮を抑えきれないオーディエンスから拍手や声援が、会場に流れる音楽に合わせて飛び交います。
ピートは、あの風車奏法をやるだろうか?
ロジャーは、あのマイクの振りまわしをやるだろうか?
曲の切れ目に合わせて、7時8分 客電アウト!
一気に盛り上がる中、舞台上手の暗がりの中から、おもむろにピートを先頭にメンバーがステージに現れました。
ロジャーとピートのほか、ベース、ギター、ドラムキーボードの総勢6人。
そして、強烈なギターのカッティング!
THE WHOのファースト・シングル I Can't Explain !
会場はいきなり Can't Explain ! の大合唱。
ピートは最近の写真でよく見かける、メイプルネックの赤のストラトです。
ピートは1曲目からあの風車奏法を、ロジャーもあのマイクの振りまわしをやってます!
The Seeker
Fragments Of Fragments
Who Are You?
Sister Disco
などといった新旧いろいろな時期の曲が続きます。
そして、シーケンサーにのって BABA O'RILEY.
こういった代表曲を生で聴くと、やはり感動的です。
ピートは途中何度かギターを持ちかえますが、同じようなメイプル指板の赤系統のストラトです。
ただ、最初に手にしたのは少し暗めで、もう一本はメタリック・レッドのようです。
途中でアコギっぽい音もしていますが、どうやらシミュレーターか何かのようです。
何曲か知らない曲もありましたが、ラストは
Won't Get Fooled Again
My Generation
と怒涛の勢い!
一気に最高潮へのぼりつめて、ひとまず終了。
もちろんこれで満足するオーディエンスではなく、しばらく続く拍手と声援に促されてアンコール1曲目は
Pinball Wizard !!
♪ He's a Pinball Wizard 〜 とそのままの勢いで突っ走ります。
そして
Amazing Journey
昔から、それこそアナログ・レコードのころから聞いてきた数々の曲にはいろいろな思い出がよみがえります。
そして、やっぱり聴きたかった、
See Me Feel Me
やはり感動的です。
言葉にできません。
・・・・・
余韻の中、バックのメンバーがステージを去ると、ロジャーとピートの2人で
Tea & Theatre
ピートのアコギとロジャーのボーカルのみのこの曲で、幕切れです。
スポットライトの中の2人をみて、今はこの2人だけなんだ、と改めて実感します。
Pino や Zak, Simon, John 'Rabbit' Bundrick のバックも、もう第2世代と簡単に済ませられない実力をもったアーチストになっていますが、THE WHO は、もうロジャーとピートの2人だけなんだ、と感じます。
かなうことはありませんが、タムを2段積にしてさらにその上を飛び越えて見せたという キース・ムーン と、アレンビックのベースを抱えた ジョン・エントウイッスル との4人でのステージを見たかったなぁ。
ステージ上でお互いを罵り合いながらも爆発的なエネルギーをもっていたという、そのステージを。
いや、でも十分に勢いとエネルギーを発散するライブでした。
ここまでやってくれるんだ、と感動しました。
本当に、THE WHO のライブを見ることができてよかった。
追伸:そして今月のギター・マガジンの表紙は、ピート・タウンゼント。
|