ありすのつれづれ画帳

新米大学講師ありすの日々つれづれのつぶやき日記(になりそうな予感)

ありすの画帳

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このブログのメインページ。日本画家ありすのスケッチブック&制作覚書きです。
本制作作品も時々公開したいと思っています。
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先週、数日間だけ私の所属するアーティストグループ、吾妻美学校の拠点、群馬・中之条の有笠山荘に行ってきました。
実はこの4月から吾妻美学校の拠点は別の場所に移転になります。
なので、今回が最後の自主ゼミだったのです。

28日からの展覧会の準備、そして移転のための片付けなど、ゼミ中は寝るひまもないほど忙しかったのですがその間隙をぬって、いつもの空スケッチを。
でもこれが有笠山荘での最後のスケッチとなりました。
この日は青く澄み切った空だったのに、帰宅して見直してみると、いつもとは違う沈んだ色合いの空に描かれているのに気づきました。

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吾妻美学校絵画作品展 
「第四回吾の会」

2006.3.28〜4.2 
東京銀座画廊美術館(銀座2丁目 メルサ2・8階)
(地下鉄「銀座駅」、「銀座一丁目駅」下車)
10:00〜18:30(最終日15時まで)
入場無料
誰でも観覧OKの公開批評会3.28 15時から
ご観覧の方には先着順で展覧会図録を差し上げています。

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新作お披露目

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「いろはちらしなつみ二人自画像図(二連作のうち右)」 2006年・S30号(91cm×91cm)


この作品は明日2月24日(金)から始まる「了徳寺大学開学記念展」で展示されます。

今回ブログに作品制作記録をUPしてみて痛感したのは、Web上では日本画特有の素材感が全く伝わらないことだった。
日々作品が描き進められていく過程で目につき、変化を読み取れる部分は、私の作品の場合画面構成や造形要素よりも、岩絵具の厚みや、微妙な色の重なり合いの変化であって、それらはパソコンの画面上では再現が不可能だった。

これから先、展覧会場でよりも、Web上で絵画が鑑賞される時代へ完全に移行されたとき、日本画家はこれまでのような岩絵具の力に依存した制作方法を見直さなくてはならなくなる。
その時、何を持って「日本画」と呼ぶか?と言う議論は作家、評論家、さまざまな人たちの間でもう飽きるほどなされているが、いまだ答えは出ていない。
私はと言えば、いまは当分の間この猶予の時間を使って、岩絵具の持つ物質としての魅力にただただ酔っていたいと思っている。

了徳寺大学開学記念展
〜日本文化芸術学部教員による作品展〜
 2月24日(金)〜3月17日(金)AM11:00〜PM5:00
了徳寺大学本校舎にて
(どなたでも、無料でご覧いただけます。)
http://www.ryotokuji-u.ac.jp/news/news_02.html

了徳寺大学
千葉県浦安市明海 23番地 電話:047-316-8778
・ 東京駅からJR京葉線・武蔵野線快速で16〜18分、新浦安駅下車。
JR京葉線・武蔵野線新浦安駅下車、
東京ベイシティ交通バス 11番系統シンボルロード線「新浦安駅」乗車「ベイパーク」または、「パームアンドファウンテンホテル」下車

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ありすが所属するアーティスト集団「吾妻美学校」の大企画展!
第四回「吾の会」(2006年3月28日(火)〜2006年4月2日(日)東京銀座画廊美術館8階にて)の紹介が載っています
http://www.gei-shin.co.jp/info/next.html

日本文化芸術学部というユニークな学部のある、
ありすが勤務予定の「了徳寺大学」若手教員によるブログ
「海の見える美大を創る!」という仕事
http://ameblo.jp/ryotokuji-g/

日本画家・ありすの情報はこちらから→ All About【日本画】サイト
http://allabout.co.jp/entertainment/japanesepaint/closeup/CU20050428A/index.htm

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絵にタイトルは必要なのか?といつも考える。

私はあまりタイトルに神経を使わないし、あればあったでいいかな?程度にしか思っていない。
じっくりと作品を見つめた後、「で、この作品はなんてタイトルなんですか?」と鑑賞者に尋ねられるととてもがっかりする。絵を観ただけでは不十分なのだろうか?と。

ただ、タイトルが先に思い浮かび、そのタイトルに沿ったイメージを絵にすることもときたまあって、その時は素直にタイトルをつけたい、と思う。
でもそれは、「どう?この言葉、ちょっといいでしょ?」と第三者に言葉のセンスを見せつけたいだけで、結局、絵と結びついた理由ではない。
よく、タイトルをなおざりにすることを烈火のごとく非難する人に出くわす。
タイトルをつけないと、
「作品を大切にしていない。」「何を表現したいのか、作者自身が自覚していない。」というのだ。
タイトルがなくても身を削るような思いで描くし、何が描きたいか?わかっていなければ、ここまで出来上がってないじゃないか!なんて、まぁ、言い争うのも野暮なので、怒られない程度で、かつ気障にならないタイトルをつけていつもお茶を濁している。

で、この作品のタイトルは明日、完成作品の画像と共に掲載します。

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今日も苦しんで書きました。
日本文化芸術学部というユニークな学部のある、
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「海の見える美大を創る!」という仕事
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第四回「吾の会」(2006年3月28日(火)〜2006年4月2日(日)東京銀座画廊美術館8階にて)の紹介が載っています
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毎回展覧会などの締め切りに追われながら短期間で作品を作り上げている。
そのたびに「あと1ヶ月あれば」「せめて締め切りが1週間遅ければ」とぼやきながら描いているが、実際十二分に時間があったところで、自分が納得する絵が描けるのかどうか?
今まで制作したものを見ても、少しでも人に見せる自信のある作品は必ずしも長い期間をかけて描いた絵ではない。

私が所属している吾妻美学校というグループのメンバーが以前面白いデータを取っていた。
彼女は去年の夏1ヶ月ほど群馬にある吾妻美学校のアトリエに滞在し、横幅6m近くの大作に取り組んでいたのだが、その期間、純粋に絵を描いていた時間、つまり画面を見て構想を練ったり、次にどこを描くか検討したりする時間以外の、絵筆を握って画面に絵具を置いている時間のみを克明に記録していたのだ。
作品が完成してからこの制作時間記録を集計してみると意外な結果が出た。
1ヶ月近く毎日制作に励んでいたにもかかわらず、実質作品を描いている時間は約48時間だった。

結局、1つの絵に対して技術を施す時間というのは人それぞれではあるが、ある一定量に限られている。私の場合は小さい絵でも、大きな絵でもほとんど同じ時間をかけて描いている。
ようは「どのような絵を描くか?」ということを検討する時間をどれだけかけるかで、何もないところからひとつの作品が生み出される時間全体の長短が決まる。

こんなことを考えていくと、私の作品は絵の体裁は出来ていてもその実、本当に描きたいものを描いている絵とはいえないのかもしれない。
もし、締め切りが決まっており、且つ制作出来る期間が短ければ、どうしても、「何をどのように描くか?」という問題について考える時間の方を削ってしまうからだ。
経済的な背景や、社会的な責任に縛り付けられることなく、「作品を創るために」描く絵ではなく、「描きたいものを発見したから」描いた絵が制作できる時間的な余裕がいつかは持てるのだろうか?

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制作も後半になると、自分の予定ではまだまだ完成まで時間がかかると思っていても、突然の絵の方から「もう完成だ」と告げられることがある。

私は本画制作に取り掛かる前にほぼ完成に近いエスキスを作り、それにしたがって描き進めて行くので、途中で迷うこともあまりない。もちろん、エスキスの段階ではそれなりに検討を重ねていくので着手するまでにかなりの時間はかかる。

ほんの数年前までは、エスキスもあいまいなまま描き出していたこともあり、作品のゴールがどこにあるかさっぱりわからず、5周すればいいトラックを6周も7周も走るようなことをしたあげく「描きすぎ」でいつも絵を台無しにしていた。

このごろは、エスキスから作品のゴールはあと何メートルか?という情報を得て、そこまで走りきろうとする手前で絵が勝手に完成してしまう。
自分でもよくわからなかったのだが、考えてみるとこれは多分、エスキスと本画、それぞれで使う画材の質感のギャップからくるものなのだろう。
エスキスには質量の軽いもの(水彩紙にパステルや、インクジェットプリンターから出力したもの)を使っているが、それに比べて、岩絵具の本画に使われる和紙や絵具にはより強い存在感がある。エスキスと全く同じ強さまで描きこんでしまっては、頭にある完成のイメージと絵柄は同じでも微妙に異なったものに仕上がってしまう。
その違いの距離を読み取ることが未熟な私にも徐々にではあるが出来るようになってきたのかもしれない。

通常は上記のように進んでいくのだが、今回の作品はあと数m先にあるはずのゴールが見えず、この画像の時点で制作がストップしてしまったのだ。
しかし、あえてここで冷静に検討する時間を作ったことで、このあとすぐにあるべきゴールが見え出し、そこからは坂を転がり落ちるようなスピードで作品が完成していった。

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