らんどくなんでもかんでも 8

皆様、8年間本当にありがとうございました。

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ちょっと変なことを言うかもしれませんが、
自分は楽しみにしていた美術展に行く時、妙に緊張してしまうことがあります。
時には目的地が近づくにつれ、胸がドキドキしてくることも。

それは、まるで、ずっと会いたかった人と初めて待ち合わせをするような、
自分にとって芸術作品を見に行くというのは、
憧れの人に初めて会いに行くのと同じ感覚なのかもしれません。



今回は、乃木坂にある国立新美術館で開催されているルノワール展。
ルノワールのそうそうたる作品が集まり、
所蔵のフランスの美術館は、
空になってしまっているのではないかと思ってしまうほどの規模のものゆえ、
絶対に行きたいと思っていましたが、
先日お盆の休日にやっと行って参りました。



冒頭の対照的な二つの人物画。


イメージ 1

「猫と少年」

艶かしい。でも愛らしい。
大人のような、子供のような、その境を行き来する少年。
エロティックと可愛らしさを行き来しているともいえます。
暗い部屋で、物憂げに、白い肌で振り返るその様は、
誤解をおそれずにいえば、今回のどの裸婦像よりも官能的で陰美ですらあります。

逆にルノワールの裸婦像というのは、そんなにいやらしくないんです。
今回、実物を見てさらにその感を強くしましたが、
ルノワールの裸婦というのはあくまでも陽なんです。
陰の官能的、エロティックなイメージではなく、
陽の健康的、エネルギー、そのようなものをより大きく感じます。

その中で、この少年の絵は非常に特異に感じました。




イメージ 5
「陽光のなかの裸婦」

先ほどの少年の暗い部屋から、いきなりぱっと光の中から現れた彼女。
彼女は、木漏れ日の光の中に立っていました。
その光は、時には明るすぎて、その輪郭がぼんやりとしてしまうほどでしたが、
はっきりしないその様は、夢の中でその人を見ているようでもあり、
その中で彼女の微笑みがうっすらと確かに見えました。

彼女の肌に木洩れ日の光がキラキラと幾重にも反射して、
彼女の肢体が何よりも美しく浮かび上がっていました。


この作品については以前このような記事も書いています。
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/13818624.html



さて、ルノワールといいますと、
裸婦像などの人物画が一番に挙げられますが、
今回初めて彼の風景画を観て、思わずビビビときました。


イメージ 2

「イギリス種の梨の木」



イメージ 3

「シャンロゼーのセーヌ川」



イメージ 4

「セーヌ川のはしけ」

一見、人もまばらな静かな自然の風景にすぎませんが、
それは単なる自然を写生したものではありません。
見ていると、緑の力強さが迫ってくる観があります。
緑が風にざわめき、川が滔々と流れ、雲が空を悠然と流れてゆく。

今まさに生きている自然を感じます。
風に乗った緑の濃い匂い、川の水の匂いを感じさせる力強さがあります。
どう描いたら、こんな風に感じることができるのか、
ちょっと不思議な感覚でした。








閉じる コメント(12)

ルノワールの絵は好きです、オレ (^^v
〜会社の事務所にも、日傘の女(3万円程のフェイク)を飾ってますー
印象派の絵は癒されます・・・
〜東京にはわざわざ行けませんが、もたんもぞさんのブログの写真見るだけでもウレシイです

2016/8/19(金) 午後 8:03 オレココ

> オレここさん
ルノワール展、なかなか面白い作品がたくさんありまして、
このシリーズ、5回くらいになる予定です(^_^;)
自分なりの切り口の鑑賞ですが、
どうぞまったりとご覧になってみてください。

2016/8/19(金) 午後 8:24 [ もたんもぞ ]

私もルノワール大好きです、絵画はルノワールから入りました!
この少年の肌も、風景画も珍しいですね!

2016/8/19(金) 午後 8:46 リリィで〜す

> リリィで〜すさん
ルノワール展は今度の月曜日、22日までです。
行けるのであれば、ぜひ行ってみてください。
売店のグッズもなかなかかわいらしいものがたくさんありましたよ。

2016/8/19(金) 午後 8:53 [ もたんもぞ ]

もた様はロマンチックですね(^◇^)美術館鑑賞はデートのような感じとは.。o○

2016/8/19(金) 午後 9:00 [ ぼたん♪ ]

顔アイコン

「イギリス種の梨の木」
風が強いのでしょうか。
幹にピントが合って、風に揺れる葉がぼやけた様子。
ピントが合わなかった写真を見るようでもあり、
雲も流れている様子で動を感じます。

私にとってはとても新鮮でした。!(^^)!

2016/8/20(土) 午前 8:37 [ たてようこ ]

> ぼたんさん
いや、そんなたいしたことでもないのですが(^_^;)
わくわくを通り越したドキドキがあるという感じですね。
東京はその気になれば、世界で最高の美術作品を見ることができるところです。
最高の美術作品というものは、すごいエネルギーを持っているものなんですよ。

2016/8/20(土) 午後 1:16 [ もたんもぞ ]

> たてようこさん
おっしゃる通り「動」感じる作品であり、
のみならず、その風に乗って緑の濃い匂いまでも感じさせる素晴らしい作品でした。
たてさん、お忙しいとは存じますが、
もし時間がお許しになるならば、ぜひ見に行かれることをお勧めます。

2016/8/20(土) 午後 1:21 [ もたんもぞ ]

顔アイコン

私も見に行きました。綺麗な絵ですよね。
印象に残りました。

2016/8/20(土) 午後 1:59 [ Mois ]

> 鈴さん
はじめまして(^^)
ルノワール、これ以上揃うことはないという感じの素晴らしい美術展でした。
本当にフランスの美術館は空になってしまうくらいに。
まだいくつか記事を書きますので、また遊びに来てください(^^)

2016/8/20(土) 午後 2:33 [ もたんもぞ ]

顔アイコン

はじめまして。
私も楽しみにしている美術館に行くときは、すごく胸が高鳴ってドキドキします。それが好きな芸術家だったりしたら、絵を見ただけで涙が出そうになります!
ルノワールの風景画、よく考えると私もあまり見た覚えがなかったので、とても新鮮でした。なんだか躍動感があって、風や緑の香が伝わってきそうです。実にいいですね。

2016/8/26(金) 午後 2:06 [ Mymble ]

> Mymbleさん
おっ、お仲間ですね(^^)
同じ感覚の方とお会いできてとても嬉しいです。
首都圏にお住まいでいらっしゃれば、同じ美術展に行くこともあるかと思います。
今後とも末永くよろしくお願いします(^^)

2016/8/26(金) 午後 3:33 [ もたんもぞ ]


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