帰ってきた不良中年

How I wish you were here.....

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以前掲載した「路上禁煙推進地区」に関して、
「推進」の意味がわからず首をかしげたまま歩いていたら、
傾きっぱなしの目線は常に自然に斜め下方に位置するような按配。
とある日、いつものように左斜め下方の風景をスキャンしながら歩いていると、
「推進」の謎が解けそうな看板を発見したのだった。
看板は前回と同じく墨田区両国にあったもの。
 
イメージ 1
 
 
これでついに謎も氷解か!と期待して看板を眺めてみれば、
さて、オツムの悪い私には何のことやらさっぱりわからず、
さらに混迷を深めるばかりなのであった。
 
皆さんにはここに書かれている意味、すぐに理解できるのでしょうか。
 
「墨田区は路上喫煙等禁止条例施行区です」
といっておきながら、
「区内全域では歩きたばこ禁止・ポイ捨て禁止」であり、
「推進地区ではさらに路上喫煙禁止」であると。。。
 
どうにも文のつながりというか
さらに」という部分、とくに引っかかる。
同じことを言っているようにしか受け取れない。文意が今ひとつつかめないのだ。
だって路上喫煙が禁止なら、当然歩行喫煙だって禁止なわけで。
これ何を言おうとしているのかしら?
 
まずもって「歩行喫煙」と「路上喫煙」は私には同じように思えるのだが、これはいったいどういうことか。。。
 
ううむ。
と、悩んでいても始まらないので、暇な私は
この看板と路上ペイントのある墨田区のホームページを見てみることに。
 
墨田区には「墨田区路上喫煙等禁止条例」がすでに平成18年にから施行となっている。
 
その第2条には用語の定義が書かれてあり、
同条の(5)と(6)に「歩行喫煙」と「ポイ捨て」という用語についての定義が記されていた。
「ポイ捨て」の定義はとりあえずスルーして、とにもかくにも「歩行喫煙」のほうだ。
 
歩行喫煙とは「道路(駅前広場を含む。以下同じ。)において、歩行中(自転車走行中を含む。)に喫煙し、又は火のついたたばこを所持することをいう。」
 
とあった。
そう定義しておいて、第7条には、
「区民等は、歩行喫煙およびポイ捨てをしないように努めなければならない。」とある。
 
なるほど。
 
と思ったのもつかの間、
第7条の2には次のようなことが書かれてあるのだ。
 
「2 区民等は、次条第1項の規定による推進地区の指定がされたときは、当該推進地区において、道路で喫煙し、及びポイ捨てをしてはならない。」
 
ついに推進地区が出てきた。
なにを推進しているのかはさておき、
推進地区においては、道路での喫煙は禁止。。
「歩行喫煙をしないように」とあるのに、さらに推進地区では「道路で喫煙してはならない」。。。?
んんん? じゃあ推進地区以外なら喫煙できるのでは?
 
謎が謎を呼ぶのであった。
 
どうやら問題は「歩行喫煙」と「道路での喫煙」は果たして同じことなのか、はたまた定義が異なるのかという点にあるらしい。
さらにまた、この「道路で喫煙」が「路上喫煙」なのだろうかという疑問も残る。
 
「歩行喫煙」についてはちゃんと第2条において用語の定義がなされていたのに
「路上喫煙」については条例のどこをみても語句の定義は見当たらない。
 
 
そこでほかの地域の条例も覗いてみた。
すると、文京区の条例にはちゃんと「歩行喫煙」と「路上喫煙」の定義が載っているではないか。
文京区の条例では以下のように定義されている(第2条の六、七)。
 
歩行喫煙 公共の場所において、歩行中(自転車等の乗車中を含む。)に、喫煙し、又は火のついたたばこを所持することをいう。」
路上喫煙 公共の場において、喫煙し、又は火のついたたばこを所持することをいう。」
 
この2文を比較すれば一目瞭然。
違いは歩行中であるかそうでないか、ということがはっきりするのだった。
 
要するに「歩行喫煙はやめよう」は「路上喫煙禁止」とはイコールではないということなのだ。
 
考えてみれば当たり前のことなのだ。
「歩行喫煙禁止」は歩きながらのタバコはだめですよ、ということなのである。
で、「路上喫煙禁止」はもっと広い意味で(歩行喫煙も含まれて)、「道路・屋外でのタバコはだめ」なのだった。
つまり、「歩きタバコ禁止」というのはまさに
「歩きながらの喫煙は、すれ違う人にとって危険なので禁止」
なのであって、それ以上でもそれ以下でもないのだ。
つまり文字どおりに受け取ればいいのだった。
 
「歩行喫煙をやめよう」では、道路上で吸ってはならない、などとはひと言も言っていないのだ。
 
あくまで「歩きながら」は危険なので気をつけよう、といっているに過ぎないのである。
それでなければ「歩行喫煙をやめよう」と「路上喫煙禁止」の両方が存在するわけがない。
 
なんのことはない、立ち止まって(人に火を付けないように、煙で迷惑をかけないように注意して、
またちゃんと灰皿を用意して)吸う分には、構わないということになるのだ。
いや、「歩行喫煙およびポイ捨てをしないように努めなければならない」ということは
歩行喫煙自体も「努力するべし」であって、禁止ではないということだ。
さらに言えば「推進地区」も喫煙禁止ではあっても罰則はない。
 
 
条例をわかりやすく説明した以下の墨田区の「条例の主な内容」というチラシには、
イメージ 2
このとおり、
「推進地区内では路上喫煙禁止です。区が指定した喫煙所を除いて喫煙自体が禁止です。」とあるが、
 
この「喫煙自体が禁止」という言い回しから、逆に、
喫煙自体が禁止なのは推進地区内であって、「歩行喫煙禁止地区」は「路上喫煙」自体は禁止ではなく、
「努力するべし」なのだということが暗に示されていると推測できるのだ。
 
 
私はへそ曲がりなので、
「歩きたばこ」がだめなら、「座りたばこ」は?「走りたばこ」なんてのは、どーよ、いったい?
などとすぐに茶化したり屁理屈をこいてしまうのだが、
なんと事実、その通りでよかったのだった。
なんだか、肩透かしをくらったような、当てが外れたような、ひとり力んでいたのがバカバカしいような気にさせられるのだが、
実はここにこそ、まさにここに言葉のレトリックが潜んでいるのだと思う。 
行政のきわめて意図的なごまかしが露呈しているのである。
 
それはつまり、こういうことだ。
禁煙を推し進めようとする国や行政サイド、さらにそれを後ろから支える善良な市民の皆さんとしては
「歩きタバコはだめですけど、ちゃんと立ち止まって、安全と他人に迷惑にならないかを確認したうえなら吸っても構いませんよ」
などといった
喫煙を容認するような発言は、
口が裂けても言えないわけです
 
行政はまさに私のような揚げ足とりを逆手に取っているのだと思う。
歩行喫煙禁止、路上喫煙禁止すべてを含めて「路上喫煙禁止条例」という紛らわしい条例名で(意図的に)括っておいて、
我々にはなんとなくその区域内の屋外での喫煙はぜ〜んぶダメ、のように思わせる作戦なのである。
 
 
墨田区の条例では「推進地区」としての施策を実施してもその効果が認められない場合は、
今度は「重点地区」に指定することもできると書いてある。
推進地区だからね、ここでは吸わないでね!と訴えてもさっぱり効果なしと判断されたら、次の手段として重点地区作戦開始だ。
「仏の顔も三度まで、もう我慢できないからね、重点地区でどーだ!」ということだ。
重点地域となった暁には、もう容赦せずに罰金(2万円以下の過料)取るからね、と。
(なお、地区によって言い方の定義はさまざまある模様で、これがまた分かりにくい原因ともなっている。
先の文京区には「推進地区」などという情状酌量的というか決行前夜的というか曖昧な呼称はなく、路上喫煙を禁止する「重点地域」のみである)
 
 
ということで、おさらい。
 
■まずは「歩行喫煙をしないように努めよう」=立ち止まって吸う分には構わない(ただし、迷惑がかからないように。ポイ捨てはもちろんNO)。
■また歩行喫煙も「努力」してやめてほしいけど、努力が苦手な人は、まあ、仕方ないか(と勝手に解釈)。
 ■次に「推進地区」では「路上喫煙禁止」=この区域では禁止。でも、罰金は取らないよ。
 ■それでも言うこと聞かない場合は「重点地区」にして、違反者からは罰金も取っちゃうぞ。
 
 
そもそも「推進」というのは「条例制定に向けて頑張ってますぜ」の意味だと思っていたのだが、
そこに誤解のはじめがあったようなのである。
どうやら「その地区は条例も施行されたことだし、禁煙行政をどしどし進めていますぜ」という意味での「推進」らしい。
あるいはもっと意地悪く解釈して「重点地区への格上げを推進中」ということかもしれない。
いや、きっとそういうことだな。
察するに、区議会では一気に重点地区にまでもっていけないということである。つまり禁煙推進派と慎重派の争いが拮抗しているとも受け取れるわけで、採決をとっても重点地区成立はまだ難しいということか。
おそらくは推進派の意見を汲み取る形で成立したのが何とも中途半端な「推進地区」の存在なのかもしれないね。
 
ああ、ややこしい。たかが喫煙なのに――といったらまた善良な市民の皆さんに非難されるなあ。
 
条例、法令など、役所はやたらに語句の一字一句」にこだわり、その例外を認めようとしない風土なのだが、マジョリティが賛成するような(ということはマイノリティが涙を呑むような)事柄に関しては、
(立ち止まっての喫煙はOKだけど、そのことを表立っては説明しないし、「努力すべし」という段階なのにもかかわらず、いかにも「禁止」といいたげな)歩行喫煙禁止だの、推進地区だの重点地区だのといった、知らない人が見たらとにかくもうすべて全面禁止と受け取ってしまうような語句をばらまくという「曖昧さ」で乗り切ろうとする。
 
本当に姑息なやり方だと思う。
 
善良な市民の皆さんも、歩行喫煙禁止だの路上喫煙禁止だの推進地区だの重点地区だのとさまざまな言葉を多用し、町中にさまざまな周知ポスターやら看板やらを立てることで、細かな定義などどうでもいいから、とにかく喫煙しちゃいかんぞ的な雰囲気を醸し出し、喫煙者を煙に巻くことで(喫煙者が煙に巻かれてどうする!)、喫煙者が、ああここいらでは吸ってはだめなんだと「勝手に誤解」してほしいと切に切に願っていることでしょうね、間違いなく。
何しろ喫煙は健康にもよくないし、迷惑千万非国民なんだからね。
 
それでもへそ曲がりの私は、
・一見立ち止まって見える牛歩戦術でじりじりと移動しながらの喫煙
・一箇所でぐるぐる回転しながらの喫煙
・空中浮遊術を覚えて、歩行でも路上でもなく、空間に浮遊しながらの喫煙
などはどうなのだろうか、などとアホなことを考えてしまうのである。
 
・・・いちばんやってみたいのは路上での「寝タバコ」だけども。
道路に蒲団敷いて、枕元には文庫本と灰皿。

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たばこの灰はダイオキシンを含む有害廃棄物ですね。

廃棄物をみだりに捨てると廃棄物処理法17条違反は明確です。

廃棄物処理法17条違反は1000万円の罰金です。

たばこは喫煙所で吸いましょう。大便を便所でするのと同じですね。

2013/4/17(水) 午前 4:02 [ 不法ごみ ] 返信する

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