ぶらり武州路

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秩父鉄道

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電気機関車に先導された一群の貨車が武川駅に止まる。
先頭が止まると、順次連結器のぶつかる音。

青梅線でも、かってこのような光景がみられたものだ。
日向和田辺りから、石灰を積んだ貨車が何十台も。

遭遇すると、踏切はいつまでも開かず、貨車の通り過ぎるのを
呆然と待つのみであった。

秩父鉄道もまた、武甲山からの石灰の輸送のため、明治32年(1899)
敷設されたという。関東平野を横断する路線である。

青梅線は東京に直結したが、秩父鉄道は私鉄、JRを横につなぐのみ。
となると、沿線住民の足となるか、休日の観光が生き残る道であろうか。

とはいえ一世紀の歴史を積んで、秩父鉄道は今日も走り続けている。
(次は川越から寄居に出て、長瀞でも行ってみようか)とおもう。


数珠つなぐ貨物列車も寒の内
 夏生

川越まつり

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「春秋の祭は、稲作の始めと終りとに際しての
祈願・報謝の意を表示」と歳時記に。

青梅の例大祭は五月連休、川越まつりは十月十八・十九日。
山車の数は川越がまさる。青梅の山車より小柄で、その分

小回りが利く。上層の鉾に人形をのせる本格的なもので、
さすが城下町。一番古い人形で天保6年(1835)と

文化財が練り歩く。以前見たときは、山車が
青梅より小さく「なんだ」とおもったが、人形の偉容には

負けました。囃子は神田ばやしの伝統をうけつぎ、
大差はない。青梅の「競り合い」と同じ「曳っかわせ」

というのがある。これは夜のことになるので、来年の
宿題としておこう。青梅は朝から夕方だが、

川越は午後から夜にかけてと日程の違いもある。
ついでに、喜多院に寄って見た。

荒川沿いにゴルフ場がたくさんあり、川越はクラブバスの出発地。
これまで「小江戸」の風流にふれたことなかった。

よくよく考えれば、関東では小田原に比較される城下町なのである。
喜多院には東照宮もある。五百羅漢も有名らしい。

町には蔵造りの重厚な建物が多く、いまだになんらかの商売を
しているのがうれしい。

拝島から八高線で、初めて川越往復を試みたきまぐれな
秋の一日であった。


偉そうに河越太郎秋祭
 夏生

巾着田・曼珠沙華

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武州路には、彼岸花がよく似合う。
八高線にのって、高麗川まで。駅前に巾着田まで
のバスが待っている。

満員なので、ためらったが彼岸花を早くみたいので、
のることにした。(正解でした。巾着田散策にスタミナ温存)


曼珠沙華どれも腹出し秩父の子
 兜太

多摩っ子でなく、秩父の子なのでリアリティがある。
巾着田のステージで、バンドが八高線の讃歌をうたっていたが、

不便でボロな八高線こそ武州路の象徴。ボタンでの
ドアの開閉ほど不便かつ合理的なものはない。


曼珠沙華押し合ひ圧し合ひ巾着田
 夏生

秩父夜祭2

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秩父夜祭2


秩父市は道路が狭いので、屋台、笠鉾見物も群衆の頭越し。
秩父神社の境内、植え込みの陰にかたまっている人々を

みつけ、お仲間となる。(警察官にみつかると、注意される
とのこと)

六時半からは境内入場禁止。聞いてみると、地元のおばさんが多く、
もう一時間も待っているという。

隣は福島から来たというムービーカメラのおじさん、左は脚立持ち込みの
八王子から来たおじさん。祭マニアであちこち出歩いているという。

おじさん三人話がはずみ、屋台の動きだしを待つ。待つこと30分、
屋台が動き出すと、みなさん立ち上がる。警察の目は路上の群衆に
集まるからである。
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夜の十一時まで車両通行止めだから、屋台は十時ころ「御旅所」に
到着、尺玉花火が上がり、祭のクライマックス。その後、屋台は
帰途につき、屋台によっては夜中の二時ころ帰着のよし。
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事情通のおじさんによると、屋台から落ちないよう囃子・踊方は
からだを紐でしばりつけておくそうだ。(寒さにたえるため、
大酒呑んでいるという事情も・・)

トイレはどうするんだろうという、素朴な疑問。屋根で電線などの
処理にあたる裏方はとび職という(事情通)。

秩父鉄道は御花畑で架線撤去、運休となる。神様優先となるのが、
おもしろい。
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祭と花火の競演、上を見たり下をみたり忙しい祭ではある。
八高線利用客は最後まで、見るのは難しい。池袋行特急は

予約でいっぱい。各駅停車は、一時停車がおおくいらいら。
寒風吹き込み祭の余韻もさめる。
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事情通によると、秩父の人々は祭に精力をつかいつくし、
正月は質素のよし。(ホントかね)

秩父夜祭

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秩父夜祭


今春、しだれ桜をもとめて秩父を訪れた際、「まつり会館」に寄り、
「秩父夜祭」のビデオを見てから、気になっていた祭。

京都祗園、飛騨高山と並んで、三大曳山祭と言われているそうで、
「ほんとかね」という好奇心での見学である。

ともかく秩父神社に行ってみなくてはと西武秩父駅から「馬場通り」
に出るも、人混みで道は渋滞。迂回路をみつけて、ようよう神社へ。

途中、「御花畑」近辺に桟敷席があり入場券5,000円也。
えっと驚いて、事情通のおじさんに聞くと、もっと高価な席もあると言う。

この辺りは神様がお休みにある「御旅所」近く、祭のクライマックスが
見える特別席。それにしても高価(?)

秩父神社境内はもちろん無料、花火と出発を待つ屋台・・
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武甲山の男神(蔵王権現)と神社の女神(妙見菩薩)が年一度
「逢瀬を楽しむ」祭と言われ、この説は実に風流。

男神の本妻は諏訪神社の女神で、屋台が諏訪神社の前を
通るときは本妻を怒らせないようお囃子をやめるらしい。
デートに出発の神様・・
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文化財でもある優美な屋台、笠鉾が見物か・・屋台囃子の
リズムに合わせて、女装の若衆が全身を小刻みにゆらす。

引き手は「わっしょい、わっしょい」、屋台は祗園調、
けん引は江戸調。
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事情通によると、屋台、笠鉾は二日間にわたって、無数の部品から組み
立てられるそうだ。したがって、山車小屋というのはない。

祇園祭と同じく方向転換は大仕事。梃子を使うのだが、その際屋台は
一旦おじぎする。成功すると、観衆の拍手。見せ場なのである。
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狭い道なので、桟敷席でないと、クライマックスの団子坂の登りは
見ることはできまい・・はやばやあきらめて西武秩父駅へ。

お囃子と舞の烈しい競演になれた青梅原人には、祇園調の
おしとやかな祭は物足りないのではないかとおもった。
(青梅の祭が一番とは手前味噌(?)

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