蕉門俳諧メモ

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白菊の目にたてゝ見る塵もなし 翁

陰暦九月二十七日(陽暦十月二十三日)園女亭での一句。園女はこの時三十位か。挨拶句として、極上。園女は「紅葉に水を流す朝月」と見事に返す。「この日の一会を生前の名残とおもえば、その時の面影を見るやうにおもわるゝ也」と支考。ある書に翁はこの席で出された茸にあたったという。園女は夫の死後智鏡尼と号して、江戸に出其角に師事、目医者をやりながら、享保十一年没。六十三歳。伊勢の人。

秋深き隣は何をする人ぞ 翁

九月二十八日(陽暦十月二十四日)畦止亭での一句。翌日の芝柏亭での発句という。この日は「秋の名残を惜しむとて、七種(ななくさ)の恋を結題として、おのおのほっ句あり」と支考。
翁は
  月下送児(げっかにちごをおくる)
月澄むや狐こはがる児(ちご)の供(とも) 

を遺した。この席のメンバーは、酒堂、支考、惟然、畦止、泥足、之道。この時の発句は泥足の「其便」の末尾をかざる。翁にとっては、最後の俳席となった。それにしても「秋深き・・」の
句は、晩秋の寂寥を詠んで比類がない。

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所思
此道や行(ゆく)人なしに秋の暮 翁(芭蕉)

陰暦九月廿六日(陽暦十月廿二日)、暑くもなく、寒くもない今頃の季節、伊賀上野から奈良に一泊、九月八日(十月四日)大阪に着いた翁は、泥足の集(「其便」)のための俳諧に出席、半歌仙を興行したときの句。

場所は大阪新清水(天王寺区)の茶店・料亭浮瀬(うかむせ)。「人声や此道かへる秋のくれ」との二句を支考に示され、「いづれをか」訊ねたという。支考は元禄三年(1690)に入門、このとき三十歳。翁は五十一歳。晩年の弟子である支考をためしたのであろうか、ともあれ芭蕉の人柄を語るエピソードであろう。

同じ日、茶店の主人の「深くのぞみけるより」一句を贈る

松風や軒をめぐつて秋暮ぬ 翁

旅懐
此秋は何で年よる雲に鳥  翁

翁はこの日の朝から、下五文字に「寸々の腸(はらわた)をさかれける也」と支考。伊勢を出てから、京・大津を経て、伊勢に行こうか、ひたすら長谷(奈良・初瀬町)越えすべきか悩んだ末の大阪行きで、これは門人のいさかいの仲介でもあったらしい。「何をして身の老(おい)ぬらんと、切におもひわびられけるが、されば此秋はいかなる事の心にかなわざるにかあらん」と翁は支考に「明暮になやみ申されし」という。「雲に鳥」の下五を得て、翁は運命に任す心境になったのかもしれない。翁がこの世を去る十五日前のことである。

嵐雪


 淡路の人、早く江戸に出て蕉門に入り、其角と並び称せられた」
(健吉・歳時記)

長く武家奉公。ある日、「武士(もののふ)の足で米とぐ霰(あられ)かな」
と詠んで、奉公がいやになり、裸一貫家飛び出す。

嵐の中の庭の雪が気に入って嵐雪、遊女上がりの妻の名は「烈」。
妻は猫好きで、夫は「忌日」にも生魚を食う猫が嫌い。ある日、妻留守の時、

猫を遠方に捨ててしまう。帰って来た妻は半狂乱。「猫の妻いかなる君の
奪ひ行く」 嵐雪はとぼけるが隣女より猫の行先が露見。

門人に夫婦喧嘩を笑われる。とはいえ「純情」「誠実」「愛妻」(恐妻?)
後世の評。(江戸人情ほうふつ・・)(「俳家奇人伝」)

黄菊白菊その外の名はなくもがな 嵐雪
芭蕉の「白菊」の句に匹敵すると・・
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他の有名句に

凩(こがらし)の吹きゆくうしろすがたかな
芭蕉への送別吟

蒲団(ふとん)着て寝たる姿や東山

梅一輪いちりんほどの暖かさ

竹の子や児(ちご)の歯ぐきのうつくしき
草田男の「万緑」の句は本歌取り?

辞世
一葉ちる咄(とつ)一葉散る風の上
晩年、禅に傾く。

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