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先日会合がありました. |
ノバリス
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今回も照射法の違いについて書きます. |
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今日は照射の方法の違いについて書きます. 定位放射線照射でよく用いられる方法に回転照射があります. これは放射線を出すところ(ガントリ)を回転させながら照射を行う方法です. このため同じところから続けて照射する方法に比べ正常組織への線量を減らすことが可能となります. ノバリスでは,回転とともに放射線のビームの形を変えながら照射するという動的回転原体照射を用いることでより腫瘍に一致した放射線照射を可能にしています.詳細については動的回転原体照射の記事を参照してください. 写真上は対向2門照射という通常の放射線治療で頻用される方法による治療計画です. 色がついている部分が強く放射線が当たるところです.写真下の動的回転原体照射による色のついた部分との違いを見てください. 白く写っている腫瘍部分の周り(腫瘍がにじんでいる部分も含めて治療します)にある青線の中に放射線が強く当たると良いのですが,上の写真では帯状に強く放射線が当たっており正常の脳組織にも放射線が当たっています.下では,正常部分への照射が抑えられているのが分かります. 下の写真にある方法が定位放射線照射であります. ただし,全ての場合に定位放射線照射が良いとは限りません. 定位放射線照射は複雑な方法なので,通常の方法に比べ準備に時間がかかること,一回の照射時間が長いこと,大きな腫瘍ではその利点が余りなくなること,周囲の脳に広く浸潤する性格を有する腫瘍では照射の範囲が狭いことが欠点となることがあります. ですから,治療医はその患者さんの状態に合わせて適切に治療(照射)方法を選択して治療を行うのです.
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今回は聴神経腫瘍の放射線治療について書きます.4/9の聴神経腫瘍の記事も参考にして下さい. 前回も書きましたが,聴神経腫瘍では腫瘍の周りに大切な神経(脳幹や他の脳神経など)がたくさん有ります.ですから,放射線治療を考える場合にはこれらの重要な神経への影響を避ける必要があります. そこで,定位放射線照射が有効であるとされています.つまり,必要な部位に限って放射線を当てることが可能な方法として定位放射線照射という選択肢があります. しかし,定位放射線照射と言っても様々な器械があり,それぞれに一長一短があるのです.器械の違いがどのようなところに違いがあるのかを挙げてみると,1)治療の回数.例・・・1回か25回くらいの多数回分割か.2)放射線のビームの形をどう変えるのか.例・・・マルチリーフコリメータか円筒形のコリメータかマルチアイソセンターか.(詳細については今後書きます) ノバリスではマルチリーフコリメータを用いて腫瘍に合わせたビームを当てるようにしています.さらにビームを出すところを回転させて様々な方向から放射線を当てることで正常な部分への線量を減らすのですが,回転中もビームの形を腫瘍の形に合わせる動的回転原体照射(詳細は2/17の記事を参照して下さい)を用いています. 写真の左は,3つの軌道を回転させながら腫瘍に放射線を当てているイメージです.写真の右は,この治療により加わる放射線の量の分布図です.腫瘍(黄色)の周りにいくつもの線が書かれていますが外に行くに従って量が減っていることを示しています.そして,腫瘍の横にある脳幹(青)には放射線はあまり当たらないようになっています. なお,回数は治療による合併症を避ける目的で多数回分割照射を行っています.
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今日は,放射線治療について書きます. |


