のびパンチ

あっという間に過ぎていく。。。

ギリシャ・トルコ2015春

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ペラ遺跡@ギリシャ

イメージ 1

ギリシャのテッサロニキから北西へ40㎞ほど。。。

バスの窓から、

フェンス越しにみえる風景が

ぜ〜んぶ「ペラ遺跡」だと聞いたとき、

あまりの広大さに、

えっ、ほんとうに?

って。。。まさか、こんなに大きいとは思わなかった。


イメージ 2

古代マケドニア王国の首都ペラ。

その範囲は、
現在の調査区域よりも さらに広いと想定されるそうですが、

首都としての中心的な機能をはたした
王宮やパゴラの遺構は、
現在のパレア・ペラ村の西側に隣接する区域で確認されています。


ペラは、
テルマイコス湾が間近で、
バルカン半島北部の東西ルート上にあり、
陸・海交通の要衝となる条件を備えていました。

新石器時代からの集落が確認されていますが、
古代マケドニア王国の首都となったのは、
紀元前5世紀末ごろという説が有力のようです。


古代マケドニア王国は、
紀元前7世紀ごろ、
北部山岳地帯の遊牧民である古代マケドニア人によって建国され、
そのころの首都は、西方の山麓のアイガイにおかれました。

次第に勢力をひろげた王国が、
首都をペラに移したのち、
フィリポスⅡの時代、
紀元前338年、カイロネアの戦いでギリシャの覇権を握り、
ギリシャ各地からの朝貢で、
さらに、アレクサンドロス大王(フィリポスⅡの息子)の大遠征で、
古代マケドニア王国は勢力をさらに拡大し、
首都ペラは繁栄しました。

ですが、
現在の遺構は、
カッサンドロス(即位316B.C.)による首都大改造の後のもので、
それ以前のフィリポスⅡやアレクサンドロス大王にまつわる遺構は
今のところ、確認されていないようです。

紀元前168年、ピュドナの戦いで敗れ、共和制ローマの支配下となり、
紀元前146年、共和制ローマの属州となって
         首府がテッサロニキに置かれ、ペラは都市としても衰退し、
紀元前1世紀ごろ、大地震によって、ペラは壊滅したそうです。


2000年の眠りを覚ますべく、

発掘調査は、
マケドニアがギリシャに戻って、
1914年から2年間、
1957年にイオニア式円柱が出土したことから1963年まで。
そして、1976年からは、現在まで継続されています。


とくに
王宮は、
もともと増築が重ねられて構造が複雑、
ローマ軍による略奪、
さらには14世紀、石材が転用の為に持ち出されたことで、
遺構は荒れていて、年代の確定が難しいそうです。



イメージ 3

この記事は、
「古代ギリシア遺跡事典」2004年 東京堂出版 を参照しています。

上画像の見取り図は、同書からの抜粋で、
見取り図と同じ番号を、
第2画像も、この記事でも使用しています。

① 碁盤目状の区画    ② 城壁  ③ 遺跡の入口
④ ディオニュソスの館   ⑤ ヘレネの略奪の館
⑥ 漆喰画の館      ⑦ アゴラ  ⑧ アゴラの主門
⑨ アフロディテとキュベレの神域    ⑩ ダロンの神域
⑪ 墓域          ⑫ 王宮    ⑬ 考古学博物館


イメージ 4
東側の南寄りのストアの遺構からアゴラ⑦方向。

道路が碁盤目状に通り、
整然と区画整備された都市で、

中でも、
アゴラ⑦はとても大きく、
10ブロック分(東西262m南北238m)を占めています。


イメージ 5
ストアの復元 (ペラ考古学博物館)

アゴラ⑦の周りは、
北側は公官庁など公的エリア、西側は香料、南側は食料品、
東側の南寄りは、陶器類の制作場や店舗が並んでいたそうです。


イメージ 6

アゴラ⑦の南側の家屋群では、
2件の大邸宅の遺構が発掘され、

それぞれ、
床に描かれたモザイク画のテーマから、
東側は、ディオニュソスの館④
西側は、ヘレネ略奪の館⑤
と名付けられています。

それぞれの館跡の床からは、
玉石で描かれた
精緻なモザイク画が出土しています。


イメージ 7


イメージ 8

ペラ遺跡のシンボルともいえる
イオニア式柱廊の6本円柱(復元)は、
ディオニュソスの館④の、
ちいさい方の中庭に建っていました。

ディオニュソスの館④は、
紀元前4世紀末のマケドニア貴族の大邸宅(約3000㎡)

円柱の右端と2本目の間の
ずっと奥に見える平たい建物は、
ペラ考古学博物館⑬


イメージ 9
モザイク画「ライオン狩り」 (ペラ考古学博物館)


イメージ 10
モザイク画「豹に乗るディオニュソス神」 (ペラ考古学博物館)


イメージ 11
幾何学模様のモザイク画 (復元)

ディオニュソスの館では、

ライオン狩り(博物館)、男女のケンタウロス(博物館)、
市松模様のモザイク(現地)、
豹に乗るディオニュソス(博物館)、鹿を襲うグリフィン(博物館)、
幾何学模様のモザイク(現地)

6面の床モザイク画が出土し、
2面は、現地に復元され、4面は考古学博物館に移設されています。



イメージ 12

ヘレネの略奪の館⑤は、
紀元前4世紀末の貴族の館(約2350㎡)で、

「テレセウスによるヘレネの略奪」 (現地)
「鹿狩り」(現地)
「アマゾン族との戦い」(現地)

3面の床モザイク画が、
保護用の屋根がかけられて展示されていています。

影ができてしまうし、
砂埃で小石の微妙な色の違いがにぶくなって、
撮影には向かないけど、

紀元前4世紀から、ここにあるんだ。。。時代がワープします。


イメージ 13
モザイク画「テレセウスによるヘレネの略奪」


イメージ 14
モザイク画「鹿狩り」


イメージ 15
モザイク画「アマゾン族との戦い」

自然な石を使った、
白から黒のバリエーションの中で、
微妙に、黄色かったり、褐色かかっていたり、
玉石の粒の大きさで変化をつけたり、
表現はとても豊かです。
また、
主題部分だけでなく、
まわりの装飾にも特徴があり、見飽きることがありません。


イメージ 16
調査途上のエリアのようですが、

この画像の右端の奥にある
紀元前4世紀の
ダロンの神域⑩からは、

治癒の神ダロンの名を刻した奉納碑文が発見されています。


イメージ 17

上画像は、
ダロンの神域⑩にあるトロス(円形堂)の
グリフィンと豹が描かれた床面モザイク画(ペラ考古学博物館)


墓域は、
何ヶ所かに分かれて、
紀元前5世紀末から紀元前2世紀末までの期間が確認されていて、
それぞれの時代の、陶器、装飾品、小像などの出土品は、
ペラ考古学博物館に展示されています。



ヘレネの略奪の館にいた犬。

文化の違いかしら、放れ犬をよく見かけました。
でも、
のら犬とは違う感じがします。
あえて言うと、
村犬っていうのかな。。。とっても友好的!

手順をまちがえなければ、
とっても上手に遊んでくれます!

ただ、
予防注射はしてない場合が多く、
狂犬病などの危険性もあります。


イメージ 18


閉じる コメント(6)

一瞬、大地の芸術祭のイメージと重なるようでしたが、スケール大きいですねぇ〜☆

2015/4/25(土) 午前 11:27 こばっち

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すごいですね、紀元前のものが現代に見れるすごさと、その頃の感性のすごさと、見てみたいです。

2015/4/25(土) 午前 11:59 osh*o1*19

こんにちは。
ものすごく広い遺跡ですね。
見に来たかいが、ありましたネ♪
村犬は、のびさん犬に慣れているから、遊んでくれましたね。
帰ったらナイス!

2015/4/25(土) 午後 0:40 [ ]

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あまりにも広大過ぎて、途方に暮れてしまいそう。
これを間近で見たら世界観が変わりそうです。
紀元前からそこにあるなんて〜〜素晴らしいです☆

輝かしい文明が栄えたあとは侵略や略奪もあり
そして最終的に大地震。。。
長い長いスパンではそんなことを繰り返しているのでしょうか。
いろんなことを想像しながらワクワクしながら記事を見ています。

2015/4/25(土) 午後 5:59 アルパカmogmog

紀元前の遺跡が、目の前に鮮明にと残っているんですね。
聞いたことのある神話に出てくる名前、歴史を感じます。

こうした遺跡が壊れず今まで残されているのは奇跡的に思います。
先日のネパールの地震でも、沢山崩れたと報道されてました。
そんなことも想定されているのか、これからもこのまま保存されていきますように…

2015/4/26(日) 午後 10:55 ぺこぴー

顔アイコン

壮大な遺跡ですね!
高度な建築構造、精緻なアート、今なお発見の期待!・・・
価値ある遺産に見入っています♪
☆ポチ

2015/4/27(月) 午後 0:19 かなさん


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