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新潟県十日町市松代地区の芝峠、 県道219号線沿いの見晴らしのいい公園には、 第1回大地の芸術祭の作品が、3点展示されています。 「視点」(2000年) 大きなスクリーンの手前には、 カメラ撮影用の一脚が固定されていて、 そこにカメラをセットすると、 スクリーン上の正方形の金属片の隙間から、 黒姫山をはじめとする山並みを望むことができます。 左側は、 「ジャック・イン・ザ・ボックス・まつだいヴァージョン」(2000年) 黄色いフレームの中に植えられた小さな藤の蔓が、 10年を経て、 大きくはみ出して、フレームを覆ってきています。 右側は、 「回廊・・・時の水源」(2000年) 津南町で産出された安山岩のオブジェ。 この2枚の画像は、3年前の記事に載せたものです。 左側の画像で、 藤の茂り具合が、ずいぶん違っているでしょう? 右側の画像は、 1枚目の画像は逆光なので判りにくいんですけど、 スクリーン上の金属片には、色がついています。 |
大地の芸術祭2009
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新潟県十日町市松代地区の会沢集落。 県道219号線の芝峠温泉のあたりから、 薬師堂へ続く、1.5kmほどの、薬師遊歩道。 この山道は、古道なのかもしれません。 両脇に金色の石が据えられて、 ここからは道幅が狭くなります。 薬師堂までは、まだ距離を残していますが、 歩き始めて10分ほどでしょうか、 赤い石が置かれた階段を登りきると、広場です。 ブナの木に囲まれた広場に出ると、 その途端、 幹にとりつけられた、何千もの青い目に見つめられます。 「内なる旅」(2009年) ガイドブックによると、 「幹に貼りつけられた目は、そこにいる人自身の内なる目」 作家のアンティエ・グメルスは、 新潟市を活動の拠点とするドイツ人だそうです。 作品「内なる旅」− 自分自身を見つめる目 −を、 この場所に作ったことは、 薬師堂へ続く道であることを意識しているのでしょうか。 広場の真ん中には、 高い梢から、金色の縄梯子がさがっています。 そして、 地上には、泉を模したと思われる鏡が置かれ、 のぞきこむと、 自分自身を見つめることになります。。。あ、これは私ではありませんけど。 |
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新潟県十日町市松代地区の清水集落のあたり、 県道219号線沿いの見晴らしのいい広場に、 「マウンテン」(2006年) お肉屋さんで作っている、 つながったままのウィンナーソーセージみたい。。。 大きな彫刻です。 表面に細かい傷がつけてあって、3年たっても、輝いていました。 名前の由来は判らないんですけど、 黒姫山が見えるので、 ここに立ったときに、「山だ!」って思ったのかしら。 作家は、リチャード・ディーコン。英国の作家。 ここからの夕日は、美しいです。 旧清水小学校は、 パネル展示が、なんだか学校の文化祭みたいで、楽しい。 「インターローカルアートネットワークセンター」(2009年) 大地の芸術祭をはじめとして、 各地で開かれる「アートプロジェクト」の 分析や資料蓄積を含め、総合的に研究するための、 略称CIAN(Center for Interlocal Art Network)の拠点として設立されたそうです。 上段の画像は、 松之山の「キョロロ」 下段の画像は、 松代城山周辺の作品のようです。 この施設は、 どちらかというと運営サイドの機関のようです。 大地の芸術祭に何度か訪れていると、 かつてあった作品を思い出すこともあるのですが、 ここに展示された作品の資料には、 すでに撤去されたものもあって、ちょっと懐かしかった。 ここでの活動によって、 いつまでもワクワクできる芸術祭であってほしいな。 |
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新潟県十日町市松代地区の桐山集落は、 まつだい駅周辺から、 県道219号線で芝峠を越え、 さらに北へ入った山あいの小さな集落です。 一軒の古民家に近づくにつれて、 しだいに、雷のようなドラムのような、間欠的な音が聞こえてきます。 それほど大きな音ではないけれど、 山あいの静けさの中で、野鳥や虫の鳴き声とは異質な感じがします。 「静寂あるいは喧噪の中で」(2009年) 薄暗い室内には、 ところどころに生活を感じさせる民具が置かれ、 各部屋に作品が展示されていました。 「熾火」 畳の部屋の真ん中に置かれた石を照らして、 赤い照明がゆっくりと点滅しています。 見ていると、囲炉裏の温かさを感じます。 「火の輪」 このリングはゆっくりと回転します。 赤い床に映る光と一緒になって、 夜祭りの提灯のような、秘密めいた情熱を感じたのは私だけかしら。。。 「光のインパクト」 外から聞こえた音は、ここで鳴っていました。 近くで聞くと、破裂音のようにも聞こえます。 真横から冷たいブルーの光があたり、 梯子を組み合わせたような六角形の柱が回転しています。 でも、 窓からの光が明るくて、照明の効果がちょっと弱かったような。 「日の出」 朝もやの中で、次第に明るくなっていくイメージかしら。。。 この「静寂あるいは喧噪の中で」は、 クロード・レヴェックの作品で、 彼は、最近、音・光・動きを伴うインスタレーションを多く手掛けている、 フランスを代表する作家です。 今回の大地の芸術祭でも、注目されているようです。 左側は、 「TUMARI SU 3 持ち上げて − 行ったり来たり」(2006年) かつての住人にまつわる思い出の品々が、 そのエピソードを想起させるようにアレンジされています。 3年前に発表された当時は、 小さな動物のオブジェが、家の周りの電線に乗っていたり、 とても楽しい作品でしたが、 おそらく、屋外の小さなものは、雪に耐えられなかったのかも。。。 右側は、 「BabkART 妻有」(2006〜2009年) みかんぐみという建築ユニットが中心となって、 建築、インテリア、家具、ファブリックなどを、 各分野の作家が手掛けている、 現在進行形の空き家再生プログラムだそうです。 |
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新潟県十日町市川西地区の小脇集落は、 渋海川沿いの小さな集落です。 高台にある十二社神社(水色の矢印)の境内には、 黒くて大きな衝立(ついたて)のようなものが立っていました。 「再生・海そして川からVol.2」(2009年) 上の画像は、 第3回大地の芸術祭(2006年)の作品です。 木枠の中には、流木が詰まっています。 山の水をあつめて、大河となってゆく信濃川は、 新潟市で日本海に注ぎます。 新潟市在住の作家は、 河口付近に流れ着いた流木を集め、 船で川をさかのぼって、 山深いこの地に流木を戻したそうです。 そして、今回は、 流木を焼いて、炭にしました。 境内の中央には、 前回作品で残された階段状の台があり、 扇形の木枠には金網が張られて、 炭がいっぱいに詰め込まれています。 この作家は、 現在、新潟市で開催されている「水と土の芸術祭」においても、 やはり流木を使った造形を展示しているようです。 2004年7月13日の豪雨では、 五十嵐川や刈谷田川が決壊し、 周辺地域が多大な被害を受けました。 そのとき、 濁流と化した信濃川の河口付近は、 広い川面いっぱいが、山から流れ着いた流木で埋め尽くされ、 その光景は忘れることができません。 先日、その刈谷田川の復旧工事が完成したと報じられていました。 大地の芸術祭の作品では、 川をテーマにした作品は多くないようです。 炭は、このまま土に還ってくのかしら。。。 |







