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松代城山の棚田には、 フレームの中で向いあった一対の椅子。 「米の家」(2003年) 稲の花が咲くころには、 お米の香りが風に乗ります。 会期中はちょっと無理かも知れないけれど、 この椅子に座ってボンヤリするのは、心地いいです。 棚田の片隅に建てられた小さな塔は、 棚田の土とワラを捏ねた「日干しレンガ」が積まれています。 この塔には、 逞しい野草たちが根をおろし、芽吹き、 風雨にさらされ、 そして、土に還っていきます。 「遷移/succession」(2009年) ここまで来る間に、 何度となくすれ違ううちに、言葉を交わすようになったのは、 この作品の作家でした。 降り続いた雨が気がかりと、作品を確認にいらしたようです。 彼は、 造園学の専門家で、 棚田をテーマにした研究をしているそうです。 今回、大地の芸術祭に出展したことで、 アーティストたちと意見を交換し、多くの刺激を受けたと話していました。 手前には、日干しレンガの「遷移/succession」 先端には、「米の家」 左側は、 野外舞台のような「融(とおる)」(2003年) 右側は、 木の形にくり抜かれた空間が、風景を切り取る「木」(2000年) 最後の画像は、 紫陽花の斜面に、 郵便箱くらいの大きさの真っ白なモデルハウスが点在する、 「ツマリ楽園」(2009年) ひとつひとつの家は、地域の特徴的な形をデフォルメしているそうです。 |
大地の芸術祭2009
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ブルーのタイルが美しい、 「水のプール」(2000年) 棚田の跡地に据えられた、水琴窟です。 まつだい農舞台から、 南側の松代城山を登った中腹の一画には、 第1回大地の芸術祭(2000年)の作品が、 すこしまとまって展示されています。 第1回は、このあたりが中心だったのかしら。。。 水のプールから棚田に目を向けると、 「かかしプロジェクト」(2000年) 地元の人をモデルにした真っ赤な人型が、 万歳したり、赤ちゃんを抱いたり、いろんなポーズで立っています。 赤くさびた大きな鉄板が敷かれ、 隙間からは、ススキのような植物が、逞しく伸びてきています。 「関係−大地・北斗七星」(2000年) ガイドブックによると、 北斗七星の形に穴が開いているそうです。。。上から見てみたいなあ。 棚田の脇にある四阿(あずまや)で、人は休憩できません! ここには、6台の冷蔵庫が置かれ、 その中では、雪だるまが、夏越しをしています。 「今を楽しめ」(2000年) 炎天下、城山の斜面を登って、 ここまでたどり着くと、 冷蔵庫に頬ずりしたくなります。。。(笑) 前回は、ホンモノの雪ダルマだったんですけど。。。 棚田の中に突き出している小さな塔は、 「観測所」(2000年) 塔の中に立つと、 空に伸びた筒からは風の音が、 田圃におりた筒からはせせらぎや虫の声が、 伝音管を通して、届いてきます。 稲穂の上に立つのって、気持ちいいですよ! |
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まつだい農舞台の南側に位置する、 山頂の松代城址を中心とした城山一帯には、 第1回大地の芸術祭(2000年)の作品も多く、28点の作品が点在しています。 「○△□の塔と赤とんぼ」(2000年) 見晴らしのいい所に建つ、 高さ14mの柱に据えられた赤いトンボは、 第1回の大地の芸術祭の作品として作られて以来、 この場所のランドマークになっています。 あいにくの雨でしたが、 晴れた日の、青い空に赤いとんぼはとっても鮮やかです。 調整作業の真っ最中でした。 「サウンド・パーク」(2009年) フィールドアスレチックで見かける、滑車を使った遊具のようですが、 地面には何枚かの板が据えられています。 この板は音が響くように下が空洞になっている、大きな木琴! 滑車についた木の球で、音を出し、 麓にある他の2か所と同時に音楽を奏でるそうです。 とても静かな所ですが、 すぐ近くをほくほく線が通っています。 たくさんの鳥たちが啼いています。 カエルやセミも。 いろんなものたちとのハーモニー。。。楽しそうですね。 ぜんぶ、まっ黒。雨の所為もあって、鈍く光っています。 まるで人影のようにも見える柱が林立し、 その真ん中あたりには、大きな丸いモノが置かれています。 「砦61」(2000年) とても大きな丸太が、 ザクッと割れたようになっていて、 どうやって割ったんだろう?。。。 離れたところから見たときは、 カラフルな鉛筆が、たくさんぶら下がっていて、とっても可愛らしかった。。。 「リバース・シティ」(2009年) 近づいてみると、 1本1本に、いろんな国の名前が記されています。 鉛筆の長さは約5mだそうで、とても大きいんです。 真下に入ろうとして見上げたら、すごい迫力!!! 作家は、もちろん、まったく平気なようでしたけど。 ところで、 「リバース・シティ」ってどういう意味なんだろう。。。 |
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巨大なアリのようなオブジェは、 「蟻について」(2009年) まつだい雪国農耕文化センター「農舞台」の周りは、 ゆったりとしたスペースがとられ、 たくさんの作品が展示されています。 複数の作家によって作られた、 一見すると動物のようだけれど。。。あれ?ちょっと違うなあ。 とても個性的なオブジェが、 「里山アート動物園」(2009年)として、 農舞台の内部や外周に点在していました。 ちなみに、 エレベーターの前で睨みを利かせていたのは、カメのような「鉄平」。。。くん? まつだい駅と農舞台を結ぶ通路の壁に、 腰板のように並んだ、色とりどりの板は、 「まつだい住民博物館」(2003年) 地元松代の全世帯1470件分の板は、 パステルカラーに塗り分けられ、それぞれに屋号が記されていますが、 ところどころ、白木のままに塗り残された板があります。 高床式の建物の床下の地上部分は、 多目的なスペースとして、 大地の芸術祭では、演劇やパフォーマンスが上演されます。 見晴らしのいい屋上に登ると、 設置されていたはずのデッキチェアが、ない! 「空と地の間にて」(2003年) 下をのぞき込むと、今回は、地上におりていました。 デッキチェアの奥にある黄色い滑り台は、 「イエロースライダー」(2003年) グネグネの隙間をほふく前進して遊ぶ、 「スキマをすすむ」(2003年) とっても楽しそうで、内心、遊んでみたくなるけど、 幅制限にひっかかり、身動きができなくなりそう。。。とっても、残念なんです(笑) ここでしか見られないような遊具は、 「里山アート遊園地」(2003年) 雨の日、遊具たちは、ちょっと淋しそうでした。 妻有の一帯では、かまぼこ型の倉庫や車庫をよく見かけます。 大きなものから小さなものまできれいに並んでいるのは、 「かまぼこ型倉庫プロジェクト かまぼこ画廊」(2003年 2009年) それぞれの倉庫の中に作品が展示され、ちいさな画廊になっていました。 でも、 この日、鍵が閉められたままで、中がよく見えなかった。。。 上段は、 「旅人の迷路」(2003年) 石畳の通路が迷路のように続くハーブ園です。 この一画は、ちょっと建物から離れていて、 2003年当時、ぬかるみの中を歩いてたどり着きました。 2006年には、ハーブはあまり育っていなくて。。。 作品を、維持管理することの困難さを感じましたが、 今回、ハーブが繁っていて、なにか、とても嬉しかったです。 下段、 左側は、「地震計」(2006年) 中央は、「みんなのこたつ」(2009年) 右側は、「記憶−再生」(2003年) 「地震計」は、 前回の松代商店街の家と家の小さな隙間から、農舞台の広場に移設されていました。 商店街にあると、とっても大きく見えたんですけど。。。 「みんなのこたつ」は、 大きな掘り炬燵をイメージしているそうですが、 まるで白い舞台のようでした。 これからどうなるのかしら、楽しみですね。 鮮やかに塗り分けられた大きな花のオブジェ。 強烈な存在感です。 「花咲ける妻有」(2003年) 「花咲ける妻有」の向こう側、 ほくほく線「まつだい駅」のホームに入線していたのは、 「ほくほく線 天地人号」 偶然にも、 直江兼続氏にもご挨拶ができました!!! |
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十日町市松代(まつだい)のシンボルともいえる まつだい雪国農耕文化センター「農舞台」は、 北越急行ほくほく線「松代駅」から通路で結ばれています。 この建物自体が、 大地の芸術祭2003年の作品として建てられました。 4方向に張り出した階段を足にして、 宙に浮いたような高床式(?)の建物です。 内部の、ギャラリー、レストラン、ショップなど、 それぞれが作品として、複数の作家によってデザインされています。 「カフェ・ルフレ」 明るい水色で統一された店内は、 南側が広いガラス張りで、 外に広がる棚田の風景をとり込んでいます。 ゆったりとしたおしゃれな雰囲気の中で、 地元産のお米のおにぎりやお味噌汁が美味しい。。。 「くむ・めぐる・いとなむ」 大地の芸術祭の記念品や、 地元の特産品などを扱うショップです。 左側は、屋上へ続く螺旋階段。 右側は、棚田展望台への廊下。 建物内部は、 通路や階段もデザイン性が高く、遊び心満載で、 今回は撮らなかったんですけど、 洗面所は出口が判らなくなって笑っちゃった。。。必見です。 「関係ー黒板の教室」 壁も机も床も、部屋全体が黒板になっている教室。 チョークが置いてあって、 訪れた人の落書きでいっぱいになります。 私も、落書き参加してきました。。。いつまで、あるかしら。 ギャラリーで展示されていたのは、 「クモ 一本の糸からはじまる宇宙」 クモの巣を白いスプレーで固定した標本。 2009年の作品です。 クモの種類によって、巣のはり方にも特徴があるんですね。 地元・松代のクモたちの協力を得ているようですが。。。 とても美しいです。 最後の画像は、 「棚田」 棚田に建てられた、青や黄色の農作業を模ったオブジェは、 農舞台の周辺なら、どこからでも見ることができます。 けれど、 建物の中にある棚田展望台からは、 目の前に掛けられた詩をとおして、 雪解けの春から刈入れの時まで、 うつりかわる棚田をイメージすることができます。 |







