坂戸一義、コカコラなる飲料についてかく語りき

将来構想としては、20世紀のものだけを分離して新ブログ立ち上げ

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四国を経て、九州上陸。西の巨大工場、コカ・コーラウエストの基山工場である。現在では西日本の大型製造拠点として壜・缶・PETと多品種の生産拠点だ。この基山工場の歴史はなかなか興味深いものがあり、以下に書き出してみよう。

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基山工場は当初、北九州コカ・コーラボトリングのキャンニング(缶詰)専用工場として建設された。隣にはサツキコカ・コーラキャンニング(当時)、山陽コカ・コーラボトリング本郷工場同様に東洋製罐の工場があり、直結ラインで缶を運搬できる仕様の工場であった。こうしたやり方はバイプラント(by plant 工場そばという意味)方式と呼ばれる。当初から増設を考慮した広いスペースを確保していたので、サツキみたいに缶製造ライン×4みたいな構想が当初はあったのかもしれない。サツキや本郷と違うのは、設置されたのが250ml缶専用ラインであった点。もしかしたら350ml缶生産ラインも増設のつもりだった?今となっては闇の中。

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このまま缶製品専用工場の道を歩むと思っていたら、日本のコカ・コーラ事業で画期的な製品が登場し流れが変わる。お徳用リットルサイズの登場だ。当然このリットルサイズを生産するために設備を整えることになるが、福岡や鳥栖はすでに飽和状態。門司は立地に問題があり休止中。そこで目を向けられたのが基山である。幸い基山はライン設置のためのスペースに余裕があったので、1977年ここに当時のボトラー最速レベルのリットルサイズ専用ラインが設置された。翌年78年にはポストミックスシロップ充填ラインも設置された。

1987年になると時代はガラス壜からPETボトルへの移行期。隣接の山陽及び南九州ではすでに自社生産が始まっていたPETボトル製品だが、この分野では大きく後れを取っていた北九州では1987年にリットルサイズラインを改造しようやく自社生産を開始。その前段階として基山工場敷地内に自製のPETボトル成形工場である基山成形工場を建設し、缶同様容器からの一貫した製造体制を整備した。北海道の札幌や中京の東海も同様の自社PETボトル成形工場を建設。当時はそれだけPETボトルにおける運搬コストが高かったのだ。

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そして1988年、この年に二つの大きな動きがあった。第一は缶ラインの改造で350ml・500mlを自社製化したことだ。南北九州はジョージアが突出して売れてる地域で、炭酸製品の拡充は後手に回っていた。第二は鳥栖工場の壜ラインの移設である。ここで現在の総合プラント基山工場が一種の完成を迎えた。一方で壜製品の生産拠点であった鳥栖工場がジョージアを中心とした缶製品専用工場となり、キャンニング専用工場となるはずだった基山工場が壜やPETも生産する総合工場となるというねじれ現象が生じることとなった。基山工場が当初の構想通りになってたとしたら、今頃ジョージアやエンブレムも基山で生産されていたかもしれない。だから歴史は面白いのである。

さらに時代は流れPETボトルの軽量化・1ピース化が進み、自製の役割を終えたということで基山成形工場は閉鎖され建物を流用し大型茶PET飲料生産のアセプティックラインが整備された。続く2002年には小型茶PET飲料のアセプティックラインも整備。こうして時代に合わせ進化を続ける基山工場の今後はこれからも楽しみである。

(2009年現在 基山工場状況)

○壜ライン→

レギュラーサイズ(旧北九州・旧山陽の他に四国や南九州にも供給)、ワンウェイ壜を生産。ワンウェイ壜は主に南九州に出荷されるリアルゴールドやコカ・コーラのシーズンボトル等を生産。

○缶ライン→

おそらく160〜500mlの炭酸・アクエリアス缶を生産。関東ではダイソーで各種増量缶が買える状態。お手頃ハンディー缶も生産している。本郷工場がほぼジョージア専任になったため、旧山陽エリアへも炭酸缶製品を出荷している。

○PETライン→

炭酸やアクエリアスの大型サイズ。小型PET製品は鳥栖工場で生産されている。

○無菌充填(小)→

小型の茶製品。爽健美茶やからだ巡茶等。

○無菌充填(大)→

煌や爽健美茶で確認。大型サイズの茶製品の自製をやめた南九州にも出荷。

○ポストミックスシロップ→

詳細は不明。南九州は自前のシロップ充填設備を持っていないためここから出荷してると思われる。


◎コカ・コーラウエスト基山工場の変遷 (製造所固有記号:旧→K 新→KKIを経てWKI)


1号ライン(炭酸・非炭酸缶)

 74年開設 250ml炭酸缶
 81年   パストライザー設置?(鳥栖工場機器の移設か)
 82年   2ピース缶使用に着替
 88年   350ml・500ml対応
 98年頃? 280ml対応
 09年現在 稼働中
 
2号ライン(リットルサイズ・大型PETボトル)

 77年開設 リットルサイズ専用
 87年   1.5リットルPET兼用
 92年   1リットルPET兼用
 97年   長角2リットルボトル(アクエリアス2リットル)対応
 09年現在 稼働中

3号ライン(ガラス壜)

 88年開設 レギュラーサイズ・ホームサイズ・ワンウェイボトル兼用
 9X年   リアルゴールド等ワンウェイ小壜製品対応
 11年   設備更新

4号ライン(ポストミックスシロップ)

 78年開設 3.5ガロンタンク
 86年   設備増強
 09年現在 稼働中?

アセプティック大型PET(基山成形工場跡地に設置)
 
 97年開設 アセプティック大型PET
 09年   稼働中

アセプティック小型PET
 
 02年開設 アセプティック小型PET
 09年   稼働中

写真引用:いま輝く・北九州コカ・コ−ラボトリング30年のあゆみ より

「コカ・コーラ工場の歴史(現役)」書庫の記事一覧

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現在の製造所固有記号はYで山陽のGは本郷工場です。

2018/5/8(火) 午後 8:38 [ wam**239 ]


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