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パイプ煙草に合う音楽は絶対に「ジャズ」と書いたけれど、うっかりしていた。
ラテンやフォルクローレも合うのだよ。
トリオ・ロス・パンチョスなんかいいぞぉ。
二十代の頃に南米を貧乏旅した。もちろん下駄は履いてない。ペルーのクスコという町
へ行った時のことだ。そこは富士山よりも標高が高く、ぼくは高山病になってしまった。
この病を一言で言うと「強烈な二日酔い」だ。
まともに歩けないくらいなのだ。もうぼくはこの山奥で死んでしまうんじゃないか。何で
こんなとこに来ちゃったんだろう・・・と一泊二ドルの安宿の、壊れかけたベッドの上で死にかけていたのだよ。
その時に、遠くのほうからケーナ(葦で作った笛)の音色が流れてきた。
何とも心地よくなり、いつの間にか深い眠りについていった。
そのフォルクローレはエル・コンドル・パサ[コンドルは飛んで行く]だったのだよぉ。
現地のインディオが吹いていた正調コンドルだな。
何とか歩けるようになり、朝市で息も絶え絶えに食糧をさがしていたら、インディオのおじさんが寄ってきて、大きなずた袋にはいった葉っぱを、ぼくの口に押し込むんだよ。 それを「噛め」というんだよ。
この葉っぱは、パイプ煙草じゃあねえなぁ〜とは分かったけれど、せっかくだから噛んでたんだ。
そのうちにシャキッとして高山病が治っていたんだ。
あの葉っぱは何だったんだろう?
(写真、ぼくの後が泊まった安宿)
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