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生前 木村政彦は二冊の自伝を書いているが、その最初に書いた本がPhだ。
二冊目の「我が柔道」(ベースボールマガジン社)と重複する部分もあるが、一冊目のほうが
断然面白いと思う。残念ながらこれも絶版です。
ところで柔道の畳についてご存じか?
嘉納治五郎は、柔道を全国普及させるための重要なアイテムは「畳」だと考えていた。
そこで職人(当時は畳職人という職業はなかったらしい)に頼んで理想的な「柔道畳」を作った。
もちろん現在の柔道畳とはまったく違うものだが、その柔道創世時代初期の「柔道畳」を現代に
復元した畳職人がいるのだよ。
植田昇さんがその人だが、以前TBSラジオ「久米宏のラジオなんですけど」にゲスト出演しておられ、
その時の話によると、初期の「柔道畳」はとてもよく<滑る>らしいのだ。
ここからは漫画家としてのぼくの想像なのだが、<滑る畳>はもしかして対古流柔術戦を想定
して、戦略として作ったのではないかということだ。
「立ち技の美学」を目標にしていた柔道は、投げれば勝ちなのだから、簡単に<滑る畳>は対古流
戦では理想的であったはずなのだ。
転がっただけで負けでは古流柔術家はたまったものではないよね。
そういえば「滑る柔道着」を着て問題になっていた柔道家がいたなぁ。
う〜む、これで柔道漫画が一本描けそうな気がする。
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