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シンとチェギョンが宮殿を出て、数時間が経ちました。
ユルが会見を開き、シンの無実を晴らしました。
シンはじきに宮殿に戻ってくることが決まっていました。
色々なことが重なりに重なり、対応に追われていた皇帝は、自分の部屋で休んでいました。
皇后も皇帝の傍で、皇帝の世話をしていました。
その時、パク尚宮がヘミョン姫が部屋を尋ねてきたことを伝えました。
ヘミョンは、皇帝の許しをもらい、部屋に入ってきました。
ヘミョン「お父様、お母様、失礼いたします」
皇帝「かけなさい」
ヘミョン「お疲れのところ、大変申し訳ありません」
皇帝「お前も慌しい一日で、疲れたであろう。話があって来たのか??」
ヘミョン「はい。本日のご報告も兼ねてやって参りました」
皇帝「なんだ、話してみなさい」
ヘミョン「まず、シンの方ですが・・・。シンがお昼前に召還されました。初めの予定ですと、夕方ごろの予定だったようですが、警察の都合で、お昼前に変更になったと聞きました。シンはチェギョンに見送られたり、チェギョンの前で召還されるのは嫌だ、とコン内官に言っていたそうですが、結果的にはチェギョンに見送られる形になったと聞いております。チェギョンは、号泣だったようです」
皇后「え??チェギョンは見てしまったのですか??」
ヘミョン「はい。朝食後、二人は別れてお互いの部屋で、本日の日程を確認したそうです。チェギョンの方が早く終わり、シンを待つため、東宮の近くを散歩していたようです。その間に予定が変わってしまって、シンを見送る形になったのだそうです」
皇后「可哀相に・・・。シンもチェギョンもとても辛かったでしょう」
そう言うと皇后は俯きました。
ヘミョン「シンが行ってしまったあとは、チェギョンは泣き崩れ、その場に立っていることもできずに、ユルとコン内官に支えられて、門まで戻ってきたようです。」
皇帝「チェギョンは、ユルと一緒だったのか??」少し声を荒げて尋ねました。
ヘミョン「お父様、落ち着いてください。確かにチェギョンはユルと一緒でした。ユルのほうが、チェギョンを見つけて、声をかけたのだそうです。チェギョンには『自分のせいで海外に行かされて・・・』と詫びに近いことを言ったそうです」
皇帝「何で妃宮はいつもユルと一緒なんだ!!」
皇后「陛下、それは違います。二人が同じクラスで、仲の良いことは認めます。ですがチェギョンは、ユルに対して、特別な感情は抱いておりません!!」
皇帝「なぜそう言いきれる??」
皇后「私はチェギョンと二人で話をしました。民間出身のチェギョンは、自由に育ったことで、宮になじめない部分があると一方的に決め付け、私はチェギョンに優しくしてあげられませんでした。失敗も沢山するし、品がないと思ったことも沢山あります。誰も頼る人がいなくて、寂しかったでしょう。でも彼女は、自分らしさを忘れることは、決してありませんでした。自分らしさを失わずに、戸惑いながらもここまで成長したことは凄いことだと、私は思っております」
皇帝「なぜそれがわかる?」
皇后「チェギョンは心を閉ざしたシンの心を再び開いて、温かい人間にしてくれました。チェギョンを海外へ・・・と話したときに、シンが真っ先に反対し、『妃宮の決定権については僕にある』と言って譲りませんでしたね。シンもチェギョンも、お互いにお互いのことを想いあっていましたが、口には出さず、素直になれず、喧嘩ばかりだったそうです。放火の容疑がかかったとき、陛下は我が子を信じましたか?チェギョンは、シンのことを思い、胸を傷めていたそうです。それは東宮に仕える内官や尚宮、女官たちから二人の様子を聞きました。」
皇帝「・・・」
ヘミョン「私もシンは無実だと信じていました。でも・・・お父様は、家族を心配するのではなく、皇室のことを心配されましたよね。我が子なら・・・可愛いはずですよね??シンよりもユルの肩をもたれたこともありました。話を聞いていたとき、シンの悲しそうな顔を見て、私は胸が痛みました」
皇后「陛下、私は以前、シンを守るためなら何でもする、と言いましたが、覚えていらっしゃいますか?今回はユルが会見を開き、シンの無実を証明してくれました。でも私はユルがそんなことをするはずがないと思っています。ユルはシンとチェギョンを助けるために、したことだと・・・。三人を思うと、私はとっても辛いです。」
皇帝「その話はもう良い。違う話を!!」
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