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お茶の時間が終わり、シンはヘミョンと話をするために、コン内官と共に、
皇帝の執務室へ向かいました。
“よし!今だ”
チェギョン「チェ尚宮姉さん、そしてお姉さん達も・・・。勉強の時間なのにごめんなさい。でもシン君の前では言えないの。家族のみんなにも内緒なの。お願い、力を貸してくれる??」
チェ尚宮「はい、妃宮様。内容によってはご希望に添えないこともあるかもしれませんが、殿下にも内緒とは、どんなことなのでしょう??妃宮様、お話くださいませ」
チェギョン「わかったわ。じゃあ、お姉さん達もこっちに来て」
チェギョンは、パン女官とチョン女官を手招きし、自分の元に寄せました。
チェギョン「お姉さん達、あのね、シン君のお誕生日、来週でしょ。何をプレゼントするかずっと悩んでいたの。でね、今日のお茶菓子、栗の渋皮煮だったでしょ。シン君ね、あれを食べながら、本当に嬉しそうだったの。世の中の女性は、旦那様のために、旦那様の大好きな料理を作ってあげるわ。でも・・・私は・・・、それはできないの。毎日は無理でも、何かの記念日の時には、シン君の大好きなものを作ってあげたいの。だから、お願い、お姉さん達にも力を貸して欲しいの」
チェ尚宮「妃宮様は、栗の渋皮煮を殿下に作ってあげたいとお考えなのですか??」
チェギョン「はい」
チェ尚宮「わかりました。私達もお手伝いさせていただきます」
チェギョン「お姉さん達、有難う」
チェギョンはニッコリ微笑んで、3人の手を取り、喜びました。
チェ尚宮「ですが、妃宮様、ひとつ問題がございます。ここには小さなキッチンしかありません。ここで殿下に気付かれず準備を・・・というのは不可能な話でございます。ここは料理長にお願いして、お力を貸していただいたら如何でしょう?」
チェギョン「わかりました。料理長のアジョッシね。あの方とはお話をしたこともあるわ。46歳で2児のパパのパク料理長でしょ。奥様は確か、韓国で有名なホテルのコックさんだって聞いたわ。大学の時に同じ学部だったそうよ。その時にお付き合いされて、お互い職業が決まってから、結婚されたそうよ。こないだ話してくれたの」
パン女官「妃宮様、良くご存知で・・・」
チョン女官「本当です。驚きました」
チェ尚宮「私も驚きました。あの料理長、料理人たちには物凄く厳しいことで有名だと聞いております」
チェギョン「そうなの??とっても気さくで、本当に優しいアジョッシだったわ。笑顔でいろいろなことを話してくれるのよ」
チェ尚宮「本当でしたら、私達が料理長にお話をするのが正しいのかもしれません。ですが料理長に協力していただくなら・・・。妃宮様ご自身がお話される方が良いかと思われます」
チェギョン「大丈夫よ!アジョッシにはちゃんと自分からお願いするわ」
チェ尚宮「では私達は、厨房の近くで待たせていただきます」
チェギョン「お姉さん達、シン君には内緒よ、そして宮家の家族にもね。宜しくお願いいたします」
3人「はい、かしこまりました」
チェ尚宮「では妃宮様、参りましょう」
チェギョン「えっ??参りましょう・・・って今からですか??」
チェ尚宮「はい。あちらも準備があるでしょうから、ギリギリでお話しするよりも、早い方がよろしいかと思われます」
チェギョン「そうね。わかったわ、行きましょう」
チェギョンは、チェ尚宮、パン女官、チョン女官と共に、東宮を出て、厨房に向かいました。
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