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キム内官「殿下、どうしても会見を?」
ユル「真実を明かさなければ、悪縁は断てない。誰かが終わらせなければ・・・」
その言葉を聞き、キム内官はユルの決意が固いことを知りました。
それと同時に、俯いてしまいました。
俯きながら、ユルの後をついて行くキム内官。
自分にできることは、殿下を守ることだけ、それしかない。そう思いながら・・・。
ユルは大勢の記者の前で、火事のことについて「自分が放火した」と打ち明けました。
宮殿に戻ってきてから、シンとチェギョンを沢山傷つけてしまいました。
もうこれ以上、シンとチェギョン、そして誰も傷つけたくありませんでした。
今回のことは全て母が企てた計画でしたが、母も傷つけたくない・・・。
そう思ったユルは、自分が全ての罪を被ったのでした。
記者の中には、妃宮様とのことについて、質問してくるものもいました。
ユル「世の中にはつかめる縁がある反面、手放すべき縁もある。それから最初から縁のない人も・・・。
妃宮様と私は・・・。最後のケースです。」
チェギョンと過ごした日々を思い出したユル・・・。
振り返ると、胸が締め付けられました。
その後も記者からは様々な質問が続きましたが、ユルには答えられませんでした。
ただ・・・涙をこらえるのが精一杯でした。
これ以上会見を続けると、殿下が傷ついてしまう・・・。
そう思ったキム内官は、会見を終えることを記者たちに伝えました。
そして、ユルを守るようにして・・・会見場をあとにしたのでした。
一方、ユルの母、ファヨンにも、ユルの会見の事が耳に入りました。
ちょうどその時、東宮に来ていたファヨン。
自分の息子が皇太子になる。やっと願いが叶う・・・。
そう信じ、微笑んでいましたが、一本の電話により、その夢が叶わないことが分かり、絶望しました。
「私の今までの苦労は、一体何だったの??」
そう思うと、息子のしたことに腹が立ち、悔し涙を流しました。
宮殿を出て、自分ひとりで車を運転していたファヨン。
追放されてからのことを思い出しました。
自分ひとりの欲望から、沢山の人を傷つけてしまいました。
また大切な自分の息子の人生までも、台無しにしてしまいました。
自分が欲さえ出さなければ・・・。
そう思うと、後悔の涙が溢れてきました。
生きることに絶望し・・・。死を選ぼうとトラックに自ら突っ込んでいきました。
ユルの起こした行動から、自分の過ちに気がつき、自分の今後を考え、選んだ行動だったのでした。
―――涙 完―――
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