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チェギョンは、ミシンの前にやってきました。
チェギョン「シン君、そこに座ってて」
ミシンの置かれた机の横に椅子を用意し、アルフレッドを渡しながら、言いました。
シンはポカ〜ンとしながらも、言われたとおり、チェギョンが用意してくれた椅子に座りました。
チェギョンは、布がしまってある場所から、白い布を持ってきました。
白い布を広げ、鉛筆でなにやら布に線を書き始めました。
線を描き終わると、チェギョンは、はさみを取り出し、布を切り始めました。
布を切り終わると、チェギョンは、物凄いスピードで布を縫い始めました。
シンは、ミシンをかけているチェギョンの姿を初めてみました。
ミシンをかけているチェギョンの姿は、とても輝いて見えました。
一生懸命、ミシンをかけているチェギョンから目をそらすことができず、
シンはチェギョンの姿に見とれていました。
シンが見とれている間に、チェギョンは布を縫い上げました。
縫いあがった形を見て、シンにはチェギョンが何を作っているのか、すぐに分かりました。
チェギョンは、綿を取り出し、シンに言いました。
チェギョン「シン君、手伝ってくれる??」
そう言いながら、チェギョンは綿を出し、縫い上げた布に綿を詰めていきました。
シンも言われたとおり、綿を詰めていきます。
無言で作業をする二人、二人に言葉は要りません。
ただ・・・お互いが、愛する人のそばにいられるだけで・・・。
それで幸せでした。
綿を詰め終わり、最後の仕上げが終わりました。
それは以前、チェギョンが作った、シンの豆腐人形に似ていました。
でも人形には、顔がありません。
シン「チェギョン、人形に顔はないのか??」
チェギョン「これから顔を作るのよ」
そういうと、チェギョンは写真を持ってきました。
そしてその中から写真を選ぶと、顔の部分に写真を入れました。
チェギョン「よし!できたっと!!」
完成したのは、とびっきりの笑顔でニッコリと笑ったチェギョンの顔がありました。
チェギョン「シン君、これを私だと思って。シン君のほうが早く宮殿に帰ってこられたとしても、
チェギョン人形がいたら寂しくないでしょ??」
シン「チェギョン・・・」
チェギョンはシンの顔を見て、ニッコリ笑いました。
シン「あれ??この人形、変だな」
チェギョン「え??どうして??」
シン「僕のは笑った顔と怒った顔と、二つあったのに、なんでチェギョンのはひとつなんだ??」
チェギョン「何だそんなことだったの。私の泣いた顔を入れたら、シン君心配するでしょ。怒った顔は
不細工だから、見たくないでしょ。だから私のは笑った顔だけでいいの。
離れてまでシン君に心配かけたくないから・・・」
その言葉を聞いたシンは、刻々とやってくる、離れて過ごす時間のことを思い出し、俯きました。
自分のためにも、チェギョンのためにも、早く潔白を証明しなければ!!と思うシンでした。
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