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「バッシャ−ン」
お祖父様たちが、にっこり微笑みながら、顔を見合わせていたそのとき・・・。
大きな水の音がしました。
お祖父様たちは、慌てて、プールの方へと目を向けました。
チェギョンが足を滑らせ、プールの中で転んでしまったのです。
お祖父様たちも、慌ててプールに駆け寄ります。
チェギョン「うわーん」
ビックリしてべそをかき始めたチェギョン。
シン「大丈夫??」
チェギョンが泣き始めるか、泣き始めないかのタイミングで、
そばにいたシンが、チェギョンに手を差し伸べました。
そして、チェギョンを起こしました。
チェギョンは、涙を拭きながら、「有難う」とシンにお礼を言いました。
チェギョン祖父「大丈夫か??チェギョン」
チェギョン「うん。私は大丈夫。あのね、転んだ時にね、シン君が起こしてくれたんだよ。
シン君って、とっても優しいんだよ」
泣いていたはずのチェギョンが、にっこり笑っていました。
シンもお祖父様も、チェギョンのお祖父さんも、みんな笑っていました。
チェギョン祖父「シン君、本当に有難う」
シンはにっこり笑いました。
そしてチェギョンのお祖父さんが、お祖父様に言いました。
チェギョン祖父「お孫さんは、とっても優しい方ですね」
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シンは、その時のことを思い出し、写真を見ながら微笑みました。
以前、初めてチェギョンの家に泊まったとき、庭でチェジュンと水をかけ合って遊ぶチェギョンの姿を見て、
微笑みながら、カメラのシャッターを切ったことを思い出しました。
「あの時の二人の様子を見て、なんだか懐かしいなって思ったけど、チェギョンと水遊びをしたことがあったから、それで懐かしいと思ったんだな」
お祖父様とそのご友人の約束「孫同士を結婚させること」
ユルの父上が生きていれば、チェギョンはユルと結婚するはずでした。
でも、ユルの父上が亡くなり、シンの父が皇帝となったため、その約束はシンに引き継がれました。
それにより、シンとチェギョンが結ばれました。
もしかすると・・・。幼い日のシンとチェギョンが出会ったときから、
天はこうなることをお決めになっていたのかもしれません。
シンはお祖父様と、運命に心から感謝するのでした。
シン「そうだ、チェギョンは、このことを覚えているのかな??」
そう思うと、シンはチェギョンの声が無性に聞きたくなりました。
シンは、チェギョンに電話します。
♪♪♪♪♪
チェギョン「もしもし、シン君??」
シン「あぁ、僕だ。元気だったか??泣いたりしてないか??」
チェギョン「泣いてないわよ!声が聞けて嬉しいわ」
シン「僕もだよ。そうそう、さっき、暗室の中で、宝物を見つけたんだ。チェギョンが韓国に帰ってくることができたら、一緒に見よう。早く戻ってこられるように、頑張ってるから、もう少し辛抱してくれ」
チェギョン「ありがとう。戻ることができるまで、お互い頑張ろうね」
シン「あぁ」
顔は見えないけれど、シンもチェギョンも、お互いを想って微笑むのでした。
二人の会話はまだまだ続きます。
シンは、チェギョンが韓国に戻ることができたら・・・。
この写真を見せて、思い出話に花を咲かせたいと願うのでした。
遠い昔の物語 おわり
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