ぼちぼち*ぼちぼち

低音が むっちゃセクシー まさはるし〜(*^_^*)

プリンセスアワーの日

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ヘミョン「ではきちんとお話します」

みんなはヘミョンに注目しました。

ヘミョン「7月22日の午前中、家族揃って公務を・・・とお話ししました。先ほどチェギョンが話していたけど、この日は韓国で皆既日食が見られます。
この日に、家族揃って皆既日食を見ます」

皆既日食が見られるとあり、ヒョン殿下はにっこりとほほ笑みました。

皇太后「ヘミョン、皆既日食は私も見たいと思っていた。素敵な計画を立ててくれてありがとう」

ミン妃「でもどうして公務なのですか??公務にしなくても見ることはできるでしょう」

ヘミョン「建て前上は公務です。でも本音は違います」

チェギョンはさっぱりわからない、というような表情をしつつ、話を聞いていました。

ミン妃「本音は違うとはどういうことですか??」

ヘミョン「実はシンから相談を受けました。チェギョンが日食を見たがっていると」

シン「姉さん!今それを言わなくても!!」

ヘミョン「シン、いいから黙ってて」

シンがヘミョンに自分のことを相談したと知り、チェギョンは驚いて、シンの方を見ていました。

ヘミョン「私も皆既日食は見たいと思っていました。次にいつ見られるかわからないでしょ。部分日食は見る機会が沢山あっても、皆既日食はそうそう見ることができないもの」

ヒョン殿下「ヘミョンの言うとおり。だから私も公務がなければ見たいと思っていたのだ」

ヘミョン「ここに来る前に、シンがコン内官にも日食の話をしたようなの。宮家で働く人たちも、心の中では日食、見てみたいと思っているでしょ。でもそれぞれ仕事があるわ。
私たちが休むことはできても、彼らには仕事がある。だからみんなが休むことは不可能だし、休んでもらうこともできない。だったら、午前中のその時間だけ、みんなに時間をあげて、
大規模な観察会を開こうと考えたの」

ミン妃「そうですか。それはとってもいいことですね。だから建て前上、公務だとあなたは言ったのですね」

ヘミョン「はい、お母様。観察には日食観察用グラスが必要だそうですが、急なことなのに、シンの友達が協力してくれて、その準備も進んでいます」

チェギョン「えっ!シン君の友達って、イン君とファン君とギョン君ですか?」

ヘミョン「そうよ。ギョン君はキャンセルが出た分をすべてこちらに回してくれるそうよ。一人一人にはいきわたらないとは思うけど、各部署にいくつか配って、みんなで交代で見ることもできるでしょ」

チェギョン「シン君、素敵な友達がいて良かったわね。あ、でも、何でそんなにたくさんのキャンセルが出たのですか?」

シン「数日前、韓国でも雨は降ったが、他の国では雨による災害が起こっているところもあるそうです。ギョンが提供してくれる観察用グラスは本当なら、ギョンのお父様の会社と旅行会社が
企画した旅行に参加する人たちに配られるはずでした。ですが災害が起こったことで、その被災者の方たちが参加することができなくなり、キャンセルが出たのです。それで、ギョンのお父様が
宮家での観察会のことをギョンからお聞きになり、是非使って下さいと提供して下さいました」

チェギョン「本当なら、私たちは見ることができなかったのよね。でも私たちが見ることができる分、楽しみがなくなった人たちもいらっしゃるのですよね?」

ヘミョン「そうね、そういうことになるわ」

チェギョン「日食が見られるのは、正直とっても嬉しいです。私は公務で見ることができないんだと思っていました。でも災害のせいで楽しみにしてた人たちが見られなくなった、ということを知ってしまったから、
喜んで見ることはできません。何らかの形で、その人たちを助けてあげることってできないのですか??」

ミン妃「そうね、そんな事情を知ってしまったら、私たちが喜んでいいものではありません」

ヘミョン「そうね、いろいろな準備に追われて、そこまで頭が回らなかったわ」

チェギョン「お姉さま、宮家でも募金に協力しては如何ですか?」

ヘミョン「募金?」

チェギョン「ボランティアの人たちが、街頭やスーパーの入り口に立って、箱を持って、立ってるんですけど、恵まれない人たちに救いの手を差し伸べるために、
みんなから少しずつお金を集めて、集まったお金を救いの手を差し伸べたいところに持っていくんです」

ミン妃「チェギョン、良いことを言いますね。ヘミョン、やりましょう、募金。被災された人たちが一日も早く普段通りの生活ができるのなら、私たちもぜひ協力しましょう。
宮家で働く人たちにも事情を話して、出してもらったらどうかしら」

ヘミョン「取ってもいいアイデアだけど、宮家で働いている方たちからお金をもらうのも申し訳ない気がするわ」

チェギョン「お姉さま、金額は関係ないのです。募金をしてくれる人たちの気持ちなのです。事情を説明したら、みなさん、協力して下さると思いますよ」

皇太后「チェギョン、どうしてそう言い切れるのですか?」

チェギョン「ここで働いている人たちは、みんないい人たちばかりです。ここでお仕事をされている方たちは、家庭の事情が複雑だった方たちもいらっしゃいます。
でもみんな、良い顔をして、自分の仕事に誇りを持ってお仕事をされているから、もしこのような事情をお知りになったら、必ず協力して下さると思います」

皇太后「ヘミョン、募金とやら、やってみましょう。先ほどミン妃も言いました。普段通りの生活ができるということは、人間にとって幸せなことです。建て前は公務、本音は・・・。
そうねぇ・・・宮家の短い夏休み、とでもしましょうか?大規模な夏休みは公表できませんから、募金のことも宮家で内密に進めましょう」

ヘミョン「そうね、やりましょう。では日食に向けて今日からその準備を始めます。募金の件はチェギョンに任せたわ。私は建て前上は公務ですから、
本日より関係部署と打ち合わせを始めます。シン、私ひとりでは、どうにもならない時はあなたを呼びます。お手伝いよろしくね」

シン「分かりました」

ヒョン殿下「シンが無理な時は、私も手伝おう。みんなで協力して、楽しい観察会にしよう」

皇太后「そうですね。観察会が楽しみになりました。私はチェギョンの募金を手伝いましょう。箱とか作るのでしょう?」

チェギョン「はい、箱をいくつか準備します」

ミン妃「では私もチェギョンと一緒に箱を作りましょう」

皇太后「箱の準備、わくわくしてきました。楽しそうです」

ヘミョン「お祖母様もお母様も良いなぁ、時間見つけて、箱のでき具合を見に行くわ。そのくらいはお邪魔してもいいでしょう」

皇太后の部屋では、日食に向け、その準備の話題で盛り上がっていました。

温かい家族の会話。堅苦しい挨拶ではなく、庶民の家ではごく普通にされている家族の会話が、宮家でもできるようになったことに、

みんなが喜びを感じるのでした。



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翌朝、朝の挨拶に向かうため、いつものように二人仲良く並んで廊下を歩いていたシンとチェギョン。

チェギョンの横でにやにやしているシンを見て、チェギョンは言いました。

チェギョン「ねぇ、シン君、昨日からシン君ずっとニヤニヤしてるんだけど、どうしたの??なんか変よ」

シン「おっ、おい、ニヤニヤ・・・ってなんだ??僕はいつも完璧な皇太弟だぞ!!ニヤニヤなんてするわけないじゃないか」

シンはちょっと慌てながらも、なんとかいつもの皇太弟の顔を作り、そう答えました。

チェギョン「そうね、殿下はいつも完璧でいらっしゃいますものね。殿下、王子様病も朝から完璧でいらっしゃいますね」

チェギョンはちょっぴり呆れ気味にそう言いました。

シン「王子様病ってなんだ??だって僕はいつでも完璧じゃないか。間違いではないだろう」

チェギョン「はぁ・・・。自分でさらりとそれを言ってしまうところが王子様だ!!って言ってるんですけど・・・」

チェギョンはさらに呆れながらそう言いました。

そんなやり取りをしている間に、皇太后さまのお部屋につきました。

「皇太弟殿下、妃殿下さまがお見えになりました」

尚宮がシンとチェギョンの到着を伝えました。

「通しなさい」 部屋の中から皇太后さまがそう答えました。

部屋に入るとシンとチェギョンは一礼し、いつもの場所に座りました。

皇太后「皇太弟殿下、妃宮、おはようございます。昨晩はよく眠れましたか?」

シン「おはようございます。はい、おかげさまでぐっすり眠ることができました」

チェギョン「おはようございます。皇太后様、私もぐっすり眠ることができました」

皇太后「それはよかったです。ぐっすり眠れたからか、皇太弟殿下は、今日はいつもより笑顔が素敵ですね」

シン「ありがとうございます」

二人のやり取りをにっこりと微笑みながら見ていたヘミョンの顔からも、いたずらっぽい笑顔が見えました。

チェギョンはヘミョンのそんな表情を見逃しませんでした。

皇太后「今日は、女帝陛下からお話があるようです」

ヘミョンはシンの方を見ていたずらっぽく笑いました。

シンもまた、ヘミョンの方を見て眼でうなずいていました。

その表情に気がついた、二人の母であるミン妃は二人のやり取りを見て、一瞬驚いたものの、見守ることにしました。

チェギョンもまた、シンの顔を見上げた時、二人の表情を見逃しませんでした。


ヘミョン「堅苦しい挨拶はやめて、ここからは家族の会話をします。7月22日の午前中は、家族揃って公務です。
お祖母様も父上も母上もシンもチェギョンも予定を開けておくようにね」

チェギョンは、ヘミョンの話を聞き「あぁ、やっぱり公務かぁ」と内心がっかりしたものの、

平静を装い、最後まで話を聞くことにしました。

ヒョン殿下「ヘミョン、みんなで公務を行うのか?個人的には・・・その、その日に家族みんなで公務というのは、避けてもらいたいのだが・・・」

ヘミョン「あら、父上は公務に参加されないと?」

ヒョン殿下「いや、家族みんなで行う公務は、別に構わないのだが、何もこの日でなくても・・・」

チェギョン「父上様、もしかして・・・。日食をご覧になりたいとお考えなのですか?」

チェギョンにそう指摘され、ヒョン殿下はバツが悪そうに頭を掻きながらうなづきました。

父親のそんな様子を見ながら、目で会話をするヘミョンとシン。

ミン妃は、子どもたちのそんな表情を見逃しませんでした。

ミン妃「ヘミョン、シン、あなたたち、二人で何か企んでいるでしょう」

ヘミョンとシンは、二人で顔を見合わせ、わざと驚いた表情をして見せました。

チェギョン「母上様もそう思われます??実はシン君、昨日から変なんです」

シン「おい、チェギョン、僕に向かって変とはなんだ!!」

チェギョン「だって、変なものは変でしょ!昨日の夜からずっとニヤニヤしてるじゃない」

シン「お前、さっきもそんなこと言ってたな。僕はにニヤニヤなんてしてないぞ」

皇太后とヘミョンは、シンとチェギョンのやり取りをおもしろそうに見ていました。

目の前で起こっている息子夫婦の言い争いに、ヒョン殿下はちょっぴり困惑顔で見ていました。

ミン妃はチェギョンに言いました。

ミン妃「チェギョン。あなたがシンが変だと思ったのなら間違いないわね。実はね、私も先ほどからヘミョンとシンのやり取りを見てこの二人、変だと思ったの」

シン「母上!!」

チェギョン「母上様もですか?」

チェギョン「ええ、二人は何か計画してるようですから、二人の話を最後まで聞いてみましょう」

チェギョンはだまって頷きました。

皇太后「ヘミョン、シンも何か知っているのですか??二人で何かを計画しているのなら、みんなに話して下さい。素敵な計画なら、私も喜んで参加します」

みんなのやり取りをずっと黙って見守っていた皇太后がそう言いました。




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チェギョンとのお茶の時間が終わり、シンはギョンに電話しようと、携帯を取り出しました。

すると手の中で電話が鳴り始めました。

名前を確認し、シンは電話に出ました。

シン「もしもし、インか??」

イン「あぁ、シン、待たせたな。今大丈夫か??」

シン「あぁ大丈夫だ」

イン「申し訳ないが、大量には準備できそうにない。ただ、父さんに観察グラスを沢山提供してくれた人がいるらしい。
で、父さんが殿下の頼みなら・・・ってその中から15個分けてくれるそうだ」

シン「いいのか」

イン「あぁ、殿下の頼みなら・・・って言ってくれた」

シン「イン有難う、お父様にもよろしく伝えてくれ」

イン「あぁ、わかった。伝えておく。で、渡すのは学校でも良いか??」

シン「学校じゃまずいんだ。取りに行ければ取りに行きたいのだが・・・」

イン「分かった、じゃあ今から持って行くよ」

シン「悪いな」

イン「どうってことないさ。お前出てこれないんだろ?誰か俺が分かる人を受け取りに向かわせてくれるか」

シン「あぁ、わかった。コン内官だと、お前のことをよく知っているから、コン内官でも良いか?」

イン「ああ構わない」

シン「じゃあ、コン内官に行ってもらう。コン内官に渡してくれ。で、コン内官もチェギョンも、まだ観察会のことは知らないんだ。
黙っておいてくれないか??」

イン「あぁ、分かった。では今から出るから」

シン「悪いな、頼んだぞ」

インからの電話が切れると、今度はファンからでした。

ギョンに申し訳ないと思いつつ、ファンからの電話にも出ました。

シン「もしもし、ファンか?」

ファン「あぁ、遅くなってすまない。今、話せるか」

シン「あぁ、大丈夫だ」

ファン「沢山は確保できなかったが、取引先の方がくれたものがいくつかあるそうだ。足しにはならないかもしれないが、
家族で見るくらいの分はわけてあげられそうだ」

シン「良いのか??」

ファン「あぁ、父さんが殿下のお願いなら、って快く分けてくれたぞ。ただ5個くらいしかないけど、それでも良いか??」

シン「あぁ、構わない。お父様にもよろしく伝えてくれ」

ファン「分かった。伝えておくよ。これから持っていきたいんだが、良いか??」

シン「あぁ大丈夫だ、ちょうどインもこっちに向かってる」

ファン「じゃあ、インに連絡して、うちに寄ってもらって一緒に行くよ。そしたらお前に何度も出てきてもらわなくてもいいだろう」

シン「そうだな。でも僕は出ていけないんだ。代わりにコン内官に行ってもらう。ただコン内官もまだ観察会のことは知らないんだ。
だから秘密にしておいてもらえるか??」

ファン「あぁわかった。じゃあ、インに連絡して、一緒に行くよ」

シン「あぁわかった。有難う」

しんは電話を切ると、コン内官に連絡し、事情を説明しました。

コン内官はインと連絡を取り、荷物を受け取ってくれること、快く引き受けてくれました。

シンは、ギョンに連絡しました。

ギョン「やっとかけてきたか。長かったな。キリンになりそうだったよ」

シン「悪い悪い。お前に連絡しようと思ったら、次々に連絡があって、電話できなかったんだ」

ギョン「まぁいいさ、で、観察用グラスの件なんだが、父さんの会社でも日食を見ようツアーが組まれていたそうだ。
凄く人気で、一度は沢山の人に申し込んでもらったんだが、どうも申し込んでくれたお客様の中に、災害があっていけなくなった人たちが沢山出たようで、
準備していたグラスが大量に余ったそうだ。で、シンの話をしたら、足りるかどうかわからないけど、素敵な試みだから、ぜひ使って下さい!と父さんが寄付してくれることになった」

シン「いいのか?本当に??」

ギョン「あぁ、本当に沢山あったんだ。それが全てパーになる予定だった。でも宮で働く人たちにも見てもらいたい、殿下と陛下の考えを聞いた父さんが感動したみたいで、
使わないものをそのまま置いておいても仕方ないから、寄付するって。数を聞いて驚くな!!100だぜ、100」

シン「そんなに沢山もらってもいいのか??」

ギョン「あぁ、使ってくれ。すべての人々にはいきわたらないだろうけど、変わりばんこで見ることができるだろうから」

シン「ギョン、お父様によろしく伝えてくれ」

ギョン「あぁ、言っておくよ。今日は準備できそうにないんだが、良いか??」

シン「あぁ、いつでも構わない」

ギョン「じゃあ、手配が出来たら、連絡するよ」

シン「わかった、有難う」

電話を切ると、シンはすぐさま、ヘミョンの携帯に電話しました。

御曹司三人の話を伝えると、ヘミョンも物凄く喜んでくれました。

ヘミョン「じゃあ、観察グラスの手配もできそうだから、これから、各部署に書面にて連絡するわ。明日まで、みんなに内緒よ!」

ヘミョンはそう言うと電話を切りました。

シンは、ヘミョンとの内緒の約束、ちょっぴり誰かに話したくなりました。

でも、お祖母様や、父上、母上、そして何よりも・・・。

チェギョンの驚く顔が見てみたくて、お楽しみは、明日まで取っておくことにしました。

みんなの驚く顔を想像し、ひとりにやにやしている怪しい皇太弟殿下の顔を・・・。

アルフレッドが困った顔で、眺めておりました。



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シンは東宮に戻ると、お茶の準備をしようとしていた女官たちに、「ちょっとやることがあるので、それが終わってからにします」と告げると、
自室に籠ってしまいました。

その様子を見たチェ尚宮は、パン女官、チョン女官と共に首をかしげました。

シンは御曹司3人に順番に電話をかけました。

「宮で大規模な皆既日食観察会を行うことになった。すまないが大量の観察グラスが必要になる。なんとか確保はできないだろうか??」

3人の回答は、売り切れ続出なのですぐに・・・とはいかないかもしれないが、何とか頑張ってみる、と言ってくれました。

「突然で申し訳ない。いつも無茶な願いを聞いてもらって悪いと思ってる。本当にすまない」

それぞれに、そのように謝ると「友達だから気にしてないよ。それよりお前、本当に変わったな」と返事が返ってきました。

御曹司三人組はシンがチェギョンのおかげで人形から温かい心を持つ人間に変わったことをよく知っていました。

そして、自分たちを大事に思っていてくれること、何かあったら頼りにしてくれていることがとっても嬉しく思えました。

「詳しいことが分かれば、また連絡するから、今日は携帯電話を肌身離さず持ってろよ」

そのようなやり取りをして、電話はそれぞれ切れました。

一通りの電話が済むと、シンは自室から出てきました。

部屋から出てきたシンを見て、チェ尚宮は一礼すると、シンに言いました。

チェ尚宮「殿下、ご用はお済みになりましたか??」

シン「はい、終わりました。いつもは大学から帰ってきてすぐにお茶を頂くのに、時間を狂わせてしまってすみません」

チェ尚宮「いいえ、とんでもございません。よろしければ、これからお茶の準備をさせていただきたいと思いますが如何なさいますか??」

シン「チェギョンもお茶を飲んでないのですか??」

チェ尚宮「はい。殿下が何かをお考えになっているのが気になると、大変心配されていらっしゃいました。お茶も殿下がお戻りになられてから
一緒になさりたいと仰り、お部屋で絵をお書きになると仰り、妃宮様のお部屋にいらっしゃいます」

シン「そうですか。チェギョンにも申し訳ないことをしました。では僕が呼んできます。すみませんがお茶の準備をしていただけますか??」

チェ尚宮「かしこまりました。では準備ができましたらお持ちいたします」

チェ尚宮はシンに一礼すると、お茶の準備をしにいきました。



シンはチェギョンの部屋に入りました。

チェギョンはキャンバスに向かい、絵を描いていました。

授業中にスケッチしたものに色を塗っていました。

夏の風景なのか、緑の山に青い空、白い雲が描かれていました。

どんな絵でも、チェギョンの絵は温かく、優しい思いが溢れているなとシンは思いました。

シン「待たせたな」

シンはチェギョンの背後から声をかけました。

チェギョン「わ!!シン君!!いきなり声をかけたらびっくりするじゃない!!」

シン「ごめんごめん。僕の用事が終わるまで待っててくれたそうだな、これからお茶にしよう」

チェギョン「シン君、お姉さまとのお話は終わったの??」

シン「あぁ終わった。だからゆっくりお茶を飲もう。チェ尚宮たちが、今準備をしてくれている」

チェギョン「分かったわ。続きは後から描くから行きましょう」

シンとチェギョンが部屋を出ると、お茶の準備が整っていました。


温かい紅茶にチェ尚宮お手製のクッキー。

チェギョン「わぁ美味しそう。これはお姉さんお手製のクッキーよね。お姉さんのお手製は何でもおいしいから大好きよ」

チェ尚宮「お褒めいただき有難うございます。沢山お召し上がりくださいませ」

チェギョン「お姉さん有難う」

チェ尚宮は微笑み一礼すると、その場を去りました。

お茶を飲みながら、クッキーをほおばるチェギョンに、シンは言いました。

シン「おい、チェギョン、そんなにほおばると豚になるぞ!!」

チェギョン「シン君、ブタって何よ、失礼ね」

そんなやり取りをしていると、スーツのポケットにしまったシンの携帯が鳴り始めました。

確認するとギョンからでした。

シン「もしもし」

ギョン「あぁ、シンか、待たせたな。今大丈夫か??」

シン「悪い、あとでかけなおす」

ギョン「そうか、分かった。じゃあとりあえず用件のみ言っておくから、あとで電話をくれ。日食観察グラスだが、確保できそうだ」

シン「本当か??」

ギョン「あぁ、本当だ、詳しいことはまたあとで話すよ」

シン「分かった。じゃああとで電話する。ありがとう」

そう言うとシンは電話を切りました。

チェギョン「シン君、大事な電話だったんじゃないの??ここで話しても良かったのに」

シン「いやいいんだ。さっき待たせた分、お前とゆっくりお茶を飲みたかったからな」

チェギョン「本当に??」チェギョンはそう言いながら、シンの顔を上目づかいで見ました。

シン「あぁ本当だ」すましてそう答えたものの、チェギョンの上目遣いの表情に弱いシンは、そのままチェギョンを抱きしめたくなる欲望を

かき消すように、クッキーをつまみ、一口食べた後、紅茶を飲みました。

シン「チェ尚宮のクッキー、本当に美味しいな」

チェギョン「でしょ。お姉さんが作るおやつもお料理も、本当に美味しいんだから」

二人はお茶を飲みながら、楽しい時間を過ごしました。



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*Natsuyasumi* その1

7月も中旬に入り、シンとチェギョンが通う大学も夏休みになりました。

学生たちはどこに遊びに行こう、とか、何をしようと夏休み中の予定を立てています。

でも、シンとチェギョンには夏休みなんてありません。

学校は休みでも、公務があったり、様々な講義があったり・・・。

いつも以上に慌ただしい毎日を過ごすことになりそうな夏休みですが、

それでも二人は一緒にいられることに幸せを感じていました。


夏休み前、学生は勿論、子どもから大人まで、ある話題でもちきりでした。

「皆既日食」

韓国でも久しぶりに皆既日食が見られるとあって、家族で観察する人、恋人同士で観察する人・・・。

日食の計画の相談はいたるところでされていました。

もちろん学校内でも・・・。

ギョン「なぁ、白鳥、俺達も二人で日食を見に行こうよ!!」

ガンヒョンは、ギョンを睨み、ひじで小突きながら言います。

ガンヒョン「なんであんたと見に行かなくちゃいけないのよ!!」(少しは空気を読みなさいよ、殿下とチェギョンは見たくても見られないでしょ)

ギョン「いいじゃん、ねぇ行こうよ」

チェギョン「ガンヒョン、行ってくれば。なかなか見られるものじゃないし、きっと素敵な思い出になるわよ」

ガンヒョン「チェギョン・・・」

ギョン「白鳥、アヒルがそう言ってるから、一緒に行こうぜ」

ガンヒョンはさっきよりもさらに睨みを利かせ、ギョンの足を思いっきり踏みました。

ギョン「いて!白鳥、ひどいよ」

そんなやり取りを、同じ場所で、静かに見守るイン・ファン・スニョン・ヒスンの姿がありました。

シンはチェギョンの横でチェギョンのことを思いつつ、ある提案をしようと考えていました。


宮に向かう車の中・・・。

チェギョンは思い切ってシンに言いました。

チェギョン「シン君、私もシン君と一緒に日食が見たい」

シン「その時間に公務の予定が入っていたら、見ることはできないぞ」

チェギョン「そうよね・・・。難しいわよね・・・。」

チェギョンは、悲しそうに窓の外を見ていました。

そんなチェギョンの表情を見たシンは、ヘミョンにある提案をしようと考えていました。



東宮につくと、カバンを置くなり、シンはコン内官を従えて、ヘミョンの元に向かいます。

チェギョンはチェ尚宮に言いました。

チェギョン「チェ尚宮姉さん、今日のシン君、どうしたのかしら??帰りの車の中でも何か考え込んでるようだったし、
今も帰ってきたと思ったら、すぐに女王陛下のところへ出かけたでしょう。本当にどうしちゃったのかしら??」

チェ尚宮「妃宮様、私にもなぜ殿下がお戻りになられてすぐに陛下の元に向かわれたかはわかりません。
ですがきっと何か大切なことをお考えになられているのだろうと思います」

チェギョン「そうね、そうかもしれないわね。そうそう、お姉さん、シン君が戻ってから一緒にお茶を飲む事にします。
シン君が戻ってくるまで、部屋で絵を描いて待ちますね」

チェ尚宮「かしこまりました」

そう言うとチェギョンは、自分の部屋に戻っていきました。


ヘミョンの元へ向かいながら、シンはコン内官に話しかけました

シン「コン内官、ずいぶん前から皆既日食についてみんなが盛り上がっているのですが、宮で働く人たちには日食を見る時間もありませんよね」

コン内官「はい殿下、多くの者はこの目で見たいと思っていると思われますが、その時間帯に見ることは不可能だと思います。
私たちは、どんなことがあっても宮家のみなさまにお仕えしなければなりません。それをおろそかにするようなことがあってはなりません」

シン「そうですか・・・。僕たちのために申し訳ありません」

コン内官「殿下がお謝りになることはありません。昔からのしきたりなのです」

しん「そうなのですが、申し訳ない気がして・・・」

コン内官「殿下がそのようなお気持ちをお持ちでいらっしゃることで十分でございます。私は嬉しく思います」

そんなやり取りをしていると、ヘミョンの元へ到着しました。

尚宮がシンの到着を告げました。

尚宮「皇太弟殿下がお見えになりました」

ヘミョン陛下「通しなさい」

しばらくすると、シンが部屋に入ってきました。

シン「陛下、お忙しいところ、大変申し訳ありません。お時間を頂き、有難うございます」

ヘミョン「ちょうど私も休憩したいと思っていたし、皇太弟殿下にお話がありましたので、出向いていこうと思っていたところです」

そう言うとヘミョンは人払いを命じました。

ヘミョン「さぁ、ここからは姉と弟で話をするわよ。で、シン、あなたが私のところに来たのは後数日後に迫った皆既日食のことでしょう?」

シン「姉さん、なぜそれを・・・?」

ヘミョン「やっぱりね、そうじゃないかと思ったわ。天体の事に興味があるシンのことだもの。見たいって言うに違いないってずっと思ってたわ」

シン「姉さんには隠し事ができません。実は学校でもそのことが話題になっていて、チェギョンが友人たちの会話を聞いてしまいました。
友達の前では、私はいいわ、なんて言ってましたが、本音はチェギョンも見たいと思います」

ヘミョン「そうね、チェギョンの気持ちはわかるわ。私も見たいもの。始まる前からとっても話題になっているのよ。あそこまで話題になれば、
誰だって見たいと思うでしょう。シンだって見たいのでしょう?」

シン「はい。僕も見てみたいです。僕だけではないようで、コン内官も口ではその時間帯に見ることは不可能なので、というようなことを言っておりました。
コン内官だけでなく、宮家で働くすべての人々がこの現象を見てみたいと思っているのでは?と僕は思うのです」

ヘミョン「そうね、なかなか見ることができない現象だもの。誰だって本音は見たいと思っていると思うわ」

シン「それで、一つの提案なんですが・・・」

ヘミョン「みんなで一日だけ夏休みを取って、観察会をしたいんでしょう??」

シン「姉さん!!僕の想っていたことを先に言うなんて、ずるいです」

ヘミョンはくすくす笑うといいました。

ヘミョン「やっぱりね、そうじゃないかと思ったわ」

シン「ちょっと違うんですが、その時間帯だけみんなに業務を休んでもらって、宮家の庭で観察するというのは如何でしょう?」

ヘミョン「そうね、すべてを休みにしてしまうと大変だし、みんなに一時的に休みを与える・・・というのは不可能です。
でも、私たち家族が公務の一環で日食を見た・・・ということを記事にしたらどうかしら?写真もごく最初のところだけ撮ってもらって、
あとはみんなで観察したらどうかしら?すべてが終了した後に皇室専用ニュースで揚げてもらえればみんながいっせいに休みをもらったなんて思わないでしょ?」

シン「そうですね。食事も、外で気軽に食べられるものを準備していただければ、みなさん、日食を楽しんだ後に、その場で食事ができます。
みんなで一斉に食べることもなかなかない機会ですし、ちょっとしたピクニック気分が味あえて、楽しいかもしれません」

ヘミョン「そうね。それも面白いかも!!でもそうなると、たくさんの数の観察用グラスが必要になるわ」

シン「大丈夫です。そのあたりはなんとかなりそうです。今から心当たりを調べてみます」

ヘミョン「そうね、お願いするわ。今のところ日食当日の大きな公務は入っていないから、明日の朝の時間にでも家族には伝えられるわね。
他の部署には、これから文章で伝えます。料理長には私がこれから話をしに行ってくるわ。なんかわくわくしてきちゃった。当日が楽しみね」

シン「はい。お祖母様にも父上や母上、チェギョンにもまだ内緒にしておいた方がいいですよね」

ヘミョン「そうね、明日大騒ぎになるわよ。反応を見るのが楽しみね」

シン「では、サングラスの確保の手配をしてきます」

ヘミョン「お願いね」

シン「姉さんも。では失礼します」

ヘミョン「シンまたね、チェギョンによろしく」

シンは一礼すると部屋を出て行きました。


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