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ヘミョン「ではきちんとお話します」 みんなはヘミョンに注目しました。 ヘミョン「7月22日の午前中、家族揃って公務を・・・とお話ししました。先ほどチェギョンが話していたけど、この日は韓国で皆既日食が見られます。 この日に、家族揃って皆既日食を見ます」 皆既日食が見られるとあり、ヒョン殿下はにっこりとほほ笑みました。 皇太后「ヘミョン、皆既日食は私も見たいと思っていた。素敵な計画を立ててくれてありがとう」 ミン妃「でもどうして公務なのですか??公務にしなくても見ることはできるでしょう」 ヘミョン「建て前上は公務です。でも本音は違います」 チェギョンはさっぱりわからない、というような表情をしつつ、話を聞いていました。 ミン妃「本音は違うとはどういうことですか??」 ヘミョン「実はシンから相談を受けました。チェギョンが日食を見たがっていると」 シン「姉さん!今それを言わなくても!!」 ヘミョン「シン、いいから黙ってて」 シンがヘミョンに自分のことを相談したと知り、チェギョンは驚いて、シンの方を見ていました。 ヘミョン「私も皆既日食は見たいと思っていました。次にいつ見られるかわからないでしょ。部分日食は見る機会が沢山あっても、皆既日食はそうそう見ることができないもの」 ヒョン殿下「ヘミョンの言うとおり。だから私も公務がなければ見たいと思っていたのだ」 ヘミョン「ここに来る前に、シンがコン内官にも日食の話をしたようなの。宮家で働く人たちも、心の中では日食、見てみたいと思っているでしょ。でもそれぞれ仕事があるわ。 私たちが休むことはできても、彼らには仕事がある。だからみんなが休むことは不可能だし、休んでもらうこともできない。だったら、午前中のその時間だけ、みんなに時間をあげて、 大規模な観察会を開こうと考えたの」 ミン妃「そうですか。それはとってもいいことですね。だから建て前上、公務だとあなたは言ったのですね」 ヘミョン「はい、お母様。観察には日食観察用グラスが必要だそうですが、急なことなのに、シンの友達が協力してくれて、その準備も進んでいます」 チェギョン「えっ!シン君の友達って、イン君とファン君とギョン君ですか?」 ヘミョン「そうよ。ギョン君はキャンセルが出た分をすべてこちらに回してくれるそうよ。一人一人にはいきわたらないとは思うけど、各部署にいくつか配って、みんなで交代で見ることもできるでしょ」 チェギョン「シン君、素敵な友達がいて良かったわね。あ、でも、何でそんなにたくさんのキャンセルが出たのですか?」 シン「数日前、韓国でも雨は降ったが、他の国では雨による災害が起こっているところもあるそうです。ギョンが提供してくれる観察用グラスは本当なら、ギョンのお父様の会社と旅行会社が 企画した旅行に参加する人たちに配られるはずでした。ですが災害が起こったことで、その被災者の方たちが参加することができなくなり、キャンセルが出たのです。それで、ギョンのお父様が 宮家での観察会のことをギョンからお聞きになり、是非使って下さいと提供して下さいました」 チェギョン「本当なら、私たちは見ることができなかったのよね。でも私たちが見ることができる分、楽しみがなくなった人たちもいらっしゃるのですよね?」 ヘミョン「そうね、そういうことになるわ」 チェギョン「日食が見られるのは、正直とっても嬉しいです。私は公務で見ることができないんだと思っていました。でも災害のせいで楽しみにしてた人たちが見られなくなった、ということを知ってしまったから、 喜んで見ることはできません。何らかの形で、その人たちを助けてあげることってできないのですか??」 ミン妃「そうね、そんな事情を知ってしまったら、私たちが喜んでいいものではありません」 ヘミョン「そうね、いろいろな準備に追われて、そこまで頭が回らなかったわ」 チェギョン「お姉さま、宮家でも募金に協力しては如何ですか?」 ヘミョン「募金?」 チェギョン「ボランティアの人たちが、街頭やスーパーの入り口に立って、箱を持って、立ってるんですけど、恵まれない人たちに救いの手を差し伸べるために、 みんなから少しずつお金を集めて、集まったお金を救いの手を差し伸べたいところに持っていくんです」 ミン妃「チェギョン、良いことを言いますね。ヘミョン、やりましょう、募金。被災された人たちが一日も早く普段通りの生活ができるのなら、私たちもぜひ協力しましょう。 宮家で働く人たちにも事情を話して、出してもらったらどうかしら」 ヘミョン「取ってもいいアイデアだけど、宮家で働いている方たちからお金をもらうのも申し訳ない気がするわ」 チェギョン「お姉さま、金額は関係ないのです。募金をしてくれる人たちの気持ちなのです。事情を説明したら、みなさん、協力して下さると思いますよ」 皇太后「チェギョン、どうしてそう言い切れるのですか?」 チェギョン「ここで働いている人たちは、みんないい人たちばかりです。ここでお仕事をされている方たちは、家庭の事情が複雑だった方たちもいらっしゃいます。 でもみんな、良い顔をして、自分の仕事に誇りを持ってお仕事をされているから、もしこのような事情をお知りになったら、必ず協力して下さると思います」 皇太后「ヘミョン、募金とやら、やってみましょう。先ほどミン妃も言いました。普段通りの生活ができるということは、人間にとって幸せなことです。建て前は公務、本音は・・・。 そうねぇ・・・宮家の短い夏休み、とでもしましょうか?大規模な夏休みは公表できませんから、募金のことも宮家で内密に進めましょう」 ヘミョン「そうね、やりましょう。では日食に向けて今日からその準備を始めます。募金の件はチェギョンに任せたわ。私は建て前上は公務ですから、 本日より関係部署と打ち合わせを始めます。シン、私ひとりでは、どうにもならない時はあなたを呼びます。お手伝いよろしくね」 シン「分かりました」 ヒョン殿下「シンが無理な時は、私も手伝おう。みんなで協力して、楽しい観察会にしよう」 皇太后「そうですね。観察会が楽しみになりました。私はチェギョンの募金を手伝いましょう。箱とか作るのでしょう?」 チェギョン「はい、箱をいくつか準備します」 ミン妃「では私もチェギョンと一緒に箱を作りましょう」 皇太后「箱の準備、わくわくしてきました。楽しそうです」 ヘミョン「お祖母様もお母様も良いなぁ、時間見つけて、箱のでき具合を見に行くわ。そのくらいはお邪魔してもいいでしょう」 皇太后の部屋では、日食に向け、その準備の話題で盛り上がっていました。 温かい家族の会話。堅苦しい挨拶ではなく、庶民の家ではごく普通にされている家族の会話が、宮家でもできるようになったことに、 みんなが喜びを感じるのでした。 |

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