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イランといえば、核開発疑惑に関係する厳しい経済制裁にあえぐ国、世界の悪の枢軸国の一角、しかしながらいっぽうで豊富な石油資源を誇る国、そんなイメージであろうか。 当地、アラブ首長国連邦を含むアラビア半島に位置するGCC諸国とはアラビア海を挟み対岸に位置しているのだが、アラビア半島に生活するアラブ人はアラビックを話し主な宗教はイスラム教スンニ派となっているのに対して、イランに居住するペルシア人はペルシア語を話し主な宗教はイスラム教シーア派と、実はまったく違った文化を持つ国家に分断されている。 永年にわたった、イラン-イラク戦争も、実はこのあたりに根ざしたものである事は案外知られていない事かもしれない。 そのいっぽうで、アラビア半島のアラビア海沿岸は、たびたびペルシア支配下に置かれてきた経緯があり、その名残からか、ドバイを含めた湾岸諸国にはペルシア商人の末裔であるイラン人も多数居住している。ドバイ市内の中東の伝統的な歴史的な町並み再現した観光地のひとつとしてバスタキヤと呼ばれる地区が存在する。この地名の由来はイラン南部に位置するバスタック地方のイラン人が移り住んだ地区である事によるそうだ。われわれ日本人から見ると、カンドーラと呼ぶ白装束に身を包んだ中東人がイラン人なのかアラブ人なのかなかなか見分けられないが、話している言葉も違えば、宗教も微妙に違うというところは、非常に興味を引かれるところである。 (シーア派とスンニ派の対立はよく知られたところではあるが…) ところが、これらドバイの社会に溶け込んだペルシア商人たちが、経済制裁下にあるイランへの血流を支えている、という話を書くと話は変わってくる。 数日前にアップした記事に、ドバイクリークを行き交う木造の貨物船をアップした。この貨物船が果たすドバイとイランの間での交易への貢献は数え切れないものがある。現在、イランにとっての最大の貿易相手国はアラブ首長国連邦となっており、2010年のその輸入金額は114億ドルにも昇り、この数字はイランの総輸入の約30%を締めている。主な、商品は自動車(そのほとんどが、日本からの中古車)、電気製品、ガソリンおよび数々の機械部品(この中には当然、ご禁制の品々も含まれているものと思われる)などとなっており、そのほとんどがUAEからの再輸出による中継貿易となっている。当然、アメリカ政府も相当に神経質になっているようであるが、イスラム金融を使用した取引による事からなかなか取り締まれない、というのが現状のようである。また、それがゆえに、イスラム過激派集団にとっても当地とは持ちつ持たれつの関係となっており、アラブ首長国国内では過激なテロを起こさないという暗黙の了解がある、というまことしやかな噂も存在する。 以上のような背景により、アラブ首長国連邦、特にドバイに在住するイラン人は50万人近くに達するとも言われており、イランとUAEは、表向き反発、その実は緊密な関係という、不思議な関係を彩っている。 そんなわけで、行き交う人々も多く、ドバイとイランを結ぶ航空便は週240便にも達しており、ドバイ国際空港ではよりどりみどりのイランからの飛来便を目撃する事ができる。 というわけで、イランからの飛行機の数々を…(^^) (結局はそこに行き着く・・・) いまだに飛び続ける、ボーイング727-200 旧ソ連機、ツポレフTu-154。急速に数を減らしているようだが、いまだに見かける。 いまや、貴重な機種となりつつある、ジャンボジェット、ボーイング747 しかも、イラン航空は、いまだにクラシックジャンボ 比較的、安全といわれているマハン航空は、最近、エアバスの機体を買い集めているようだ。 フォッカーの機体も、部品を集めやすいがゆえの選択だとかなんとか。。。 これら、航空機のメンテナンス用部品の多くも、ドバイからの中継貿易により、供給されているのが現実のようだ。
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2013年01月16日
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