|
少し古い話しになってしまうが、この遭難事故、わが海上自衛隊が誇る救難飛行艇の性能と高性能機をを操るプロの技量の高さ、士気の高さを見せ付けられたような気がするので、記録に残しておきたい、考えていた記事である。 US2ではなく、US1Aなんですが… その昔、新明和工業近くを拠点にしていたころの写真。 話しは替わって、 今回の事故発生箇所は、三陸海岸から約1,200kmの位置とのことで、通常のヘリコプターの航続性能では到底届くことができない場所での救助活動となる。ヘリの場合どんなにがんばっても、1,000km程度がやっと。行って帰ってこないといけないので、500km以内。西側世界最大といわれる米軍のCH53型でこの程度の数字である。残念ながら、ヘリで対応できたケースではないといえそうだ。 今回のケースであれば、通常は巡視船艇を派遣しての救助活動ということになるが、当然のことながら進出までに時間がかかることとなり、時間がたてばたつほど、救命率が低下するというジレンマに悩まされることになる。 そんな時に、足の早い飛行艇を救出地点に着水させることができれば、最も効率よく救助できる、ということが図らずも証明された、もっと言えば国民に広く認知された、と見ることもできる。なかなかできることではない、ということをもっと広く宣伝してもよいのかもしれない。そうすれば、財務省を説得する材料にすることができるかもしれない。(笑 ところで、辛坊氏は、イラクでの事案で被害者に強く自己責任を求めた過去があるとかで、今回の件ではかなり責められたようだ。しかし、個人的には、国家予算を使っての救助活動、仕方がなかったのではないか、と考えている。氏自身が述べられているようだが、このようなオペレーションを実施する能力を維持している日本国の国民でよかった、ということなのだろうと思う。海上保安庁にしろ、自衛隊にしろ、出動費用を自己負担しない場合は、出動しないということになるとそれこそ、貧乏人のところには出動してもらえない、という自己矛盾に陥るものと思われる。 今回はヨットの事故だから、自己責任でということなのかもしれないが、だとすればどこまでが自己責任なのかという線引きが非常に困難なものとなってしまう恐れが強い。 たとえば、漁船が遭難したとしよう。漁業のように自然を相手に営む仕事は非常にリスクの高い仕事である。操業時に台風に襲われて、遭難したとしよう。これとて、厳しい見方をすれば、自己責任といえなくもないわけである。なぜならば、漁業のような厳しい職業を選択しない、という人生があるにもかかわらず、あえてそのリスクをとるような職業選択したのは、本人の自己責任である。という理屈も成り立つのではなかろうか。というわけで、自己責任という言葉を振りかざすのはよいのだが、いつわが身に降りかかってくるかもしれない、あるいは天に唾するような言いがかりであることを肝に銘じておく必要があると思っている。 日々、このような事態に備えて、日々節制し自己を鍛錬している自衛官/海上保安官の皆様の姿を心に留めつつ感謝の心を持つ、ということでよいのではなかろうか。 蛇足になるが、今回の辛坊氏、万全の準備と文明の利器のおかげで、比較的簡単に自衛隊機から発見されたそうである。広い大海原で、正確な位置がわからない豆粒のような救命ボートを発見するのは至難の業であることは想像に難くはないが、GPSを使った位置通報装置が作動していたおかげで、比較的問題なく発見されたそうである。準備不足だとかの非難も受けているようであるが、万一の今回のような事態に対しても危機管理ができていた、ということの証であるような気もするがいかがだろうか? |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2013年07月31日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]


