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オープニングにUAE初のフライトディスプレイチームをご披露した、ご当地UAE空軍。 その主力機を持ち込んできた。交替の機種が論点となっているミラージュ2000とロッキードマーチンF16の最新の派生型であるBlock60通称デザートファルコンである。 たびたびお目にかかっている機体であるが、日本周辺ではなかなかお目にかかれないデルタ翼を持つ機体は新鮮といえば新鮮。 F16E。F16の最新の派生機。F16にAESAレーダーを積載しており、F2の技術をF16に逆フィードバックした機体といえなくもない。 遅れが予想される、F35やF18/ユーロファイターなどの新しい機種よりは、この機体を当座のFXに選ぶほうが賢明なような気がしているは、風だけではないと思うのだが…(笑
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ドバイエアショー
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ドバイエアショー、まだ引っ張ります。(笑 日本のFXが、ロッキード/ボーイングとユーロファイターによる三つ巴の戦いとなっているのはご存知のとおりだが、ここUAEでも、一世代前の主力機であるダッソーミラージュ2000の置き換えを巡り、様々な思惑が交錯している。アメリカフランスを対等に両睨みする戦略からF16E/Fとともに主力を成す戦闘機はフランス製のラファールが有力であるとは永らく観測されてきた。しかしながら、どうも話し合いがうまく進んでいないようでボーイングのスーパーホーネットとユーロファイター擁するBAEにもRFI(Request For Information)を出したとの観測が流れている。また、BAEは、ショー当日にUAE政府からの引き合いについて、公式発表している。 そのせいなのか偶然なのか、BAEもダッソーも実機を持ち込み派手なPR合戦を繰り広げた。両機とも、デモフライトは連日におよびその性能アピールに余念がなかったようだ。 目の前を転がっていく、ユーロファイター。 BAEはイギリス空軍現役のFGR4を持ち込むほどの気合の入れよう 全開で上昇。 ロークライムから一気にハイクライムへ… 背面飛行はお約束。 こちらも最近はお約束となった、コブラ… ユーロファイターの本気度に対抗するように、ダッソーもフランス空軍現役機を持ち込む。 背面飛行 コブラ 下から見ているかぎり、似たもの同志の似たような飛行機にしか見えない。たしかに、どりらもカナードを持つダブルデルタ構造のどちらかというと軽量戦闘機。米軍のF15や大型化したスーパーホーネットなどの重量級戦闘機と比較すると威圧感には欠ける。派手なジェットサウンドであり、爆音浴には違いないが、F404やF414といった騒音で名をなすような(笑)ジェットエンジンを搭載するFA18の機動飛行のような超のつく爆音浴にはならない。 なお、このPR合戦の行方であるが、最終的にはラファールに落ち着くのではないかと見ている。長年にわたるフランスとの関係や現在も享受しているフランスからの軍事支援を睨むとフランスとの関係はなかなか捨てがたいものがあると想像される。しかし、ダッソー社にとっては、その道のりは平坦ではなさそうである。下に引用するような記事も、エアショー期間中にリリースされており、UAE側はダッソーからの更なる譲歩を引き出す作戦に出ているのではないか、と推測する。 "Regrettably Dassault seems unaware that all the diplomatic and political will in the world cannot overcome uncompetitive and unworkable commercial terms," he said. 彼によると、残念ながらダッソー社は外交努力ならびに政治的な意思だけで競争力にかける役に立たない提案をごまかすことは出来ないということが理解できていないようだ。 彼とは、空軍の高官であるが、フランスが得意とする政府を挙げてのサルコジ大統領によるトップセールスの事を指し示している。それにしても、辛らつな表現だ…(笑 The United Arab Emirates has pressed for the aircraft's engines to be upgraded with extra thrust and for better radar, industry sources have said, but Palomeros said UAE officials are satisfied with the plane. The UAE's former air force chief, Major General Khaled al-Buainnain, said this week he believed deal negotiations were more about the cost of the aircraft rather than technical details. "There's no required enhancements," al-Buainnain said on Saturday. "The UAE has always special requirements. I think the enhancement issue is over, the issue is now financial and contractual. This is a massive project that needs deliberate study." 下の引用記事にはより詳しく記述されているが、どうもコマーシャルの条件闘争に入っているフシが見受けられる。落しどころがどこなのかはもちろん外からは見えないが、成り行きには注視したい。 わが国のF-Xも、恐らくロッキードマーチンのF35に決まるのであろう。しかし、今回はかつてのケースと違い、売り手のほうにかなりの弱みがある。(日本側有利、特にロッキードマーチンにとって…) 最有力のラファールを持ちながらもビジネスと割り切った上で、譲歩を引き出そうとするアラブの商人さながら交渉術(まったくのアラブの商人ですが…)、わが国も見習うべきではないかと考える。最終的にはアメリカしかないとしても、相手のさらなる妥協を得るために、現在のJSFのおかれた混沌はわが国にとってはまさに千載一遇の追い風のはずだが… このあたりをうまく捕まえて安く手に入れたり、代案を提示させるなどの方法を考えてみるのも非常に面白いと思うのだが。 でも、できないんだろうなあ… 追伸、確認不足でアップしてしまいました。誤字の修正、文章の訂正と写真の差し替えを行っております。申しわけありません。
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引き続き、ドバイエアショーにて。 今回のドバイエアショー、ボーイングはドリームライナーを持ち込んだ。中東地区には、初めての登場らしく、ショー初日の段階では恐らく一番の人気だったのではなかろうか。 王族関係者が続々と見学に押し寄せている様子。 それだけ注目を集めている証拠であろうか。今回、オマーン航空も6機の発注を行い、ボーイングの売り上げに貢献しているようだ。 ボーイングが持ち込んだのは、第3号機のN787BXなるレジスターを持つ機体。プロトタイプの機体によく見られる、契約締結航空会社のロゴが、並んでいる。 ランチカスタマーのANAのロゴは左端に…。鶴丸も確認できる。 説明用のボードに見入る見学者。注目度は非常に高かった。 正面から ロールスロイス、トレント1000型エンジン。全日空もトレントエンジン搭載を選択したようである。 全日空とロールスロイス、トライスターの件以来、あまりよい関係であったようには思えないが、今回はトレントを選択したようだ。吉と出るのか凶とでるのか・・・(笑 背後から見上げた姿 脚 初めてみるドリームライナーであった。通常のアルミ合金製の機体とコンポジット構造の機体の違いを見つけようと目を凝らしたのだが、塗装の上からでは見分けをつけることは出来なかった。また、ドアの取り付け部も確認したが、実のところよくわからなかった…(苦笑 今は目新しいが、近い将来には右を見ても左を見ても…、という航空機になるのであろう。 なお、エミレーツ航空はドリームライナーには興味がないらしく、今回もトリプルセブンの購入を発表している。また、今後についても、ドリームライナーの技術をトリプルセブンにフィードバックした機体の開発をボーイングに望んでいるようだ。曰く、ドリームライナーでは、機体が小さすぎるのだそうだ… |
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先週末で、ドバイショーも閉幕した。期間中の契約成立がUS$63.3Bill(約6兆円)、今年のパリでの成約金額US$100Billと比較するとその6割程度にしかならないが、歴史の浅い中東地区での展示会としてみると、ドバイエアショーの著しい発展を俯瞰できる数字である言える。エミレーツ航空やカタール航空といった飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長中の湾岸キャリアによる大型発注が底上げをしている面は否定できないが、それにしても大きな数字だと思う。 出品された機体は、次々と帰国の途へとつく事になるのだが、イタリア/アエルマッキ社の高等ジェット練習機であるM346が帰途で遭難したそうだ。 昨日、12時30分に離陸した機体が消息をたっととのことだ。通常、この時間帯は海からの風に向かって離陸することが多く、恐らくアラビア海に向けて離陸した機体は海上に墜落したものと思われるのだが…。幸いなことに、搭乗員2名は無事に脱出できたようなので、具体的な話も見えてくるかもしれない。 プロトタイプの1機が展示用として飛来していた。恐らく、墜落したのはこの機体。 小柄な機体に比較的大きな出力のエンジンを搭載しているため、かなりの機動力を発揮する機体である。 このM346であるが、元々はロシア空軍の練習機として、ヤコブレフとイタリア/アエルマッキが共同開発したYak-130を原型としており、2000年に開発方針の相違から袂を分けた後、イタリア空軍M339の後継機として開発が継続された機体である。戦闘機パイロットの入門機となる高等練習機に種別される機種で、有事の際には軽攻撃機としても使用できるようになっている。 General characteristics Crew: two, student and instructor Length: 11.49 m (37 ft 7 in) Wingspan: 9.72 m (31 ft 9 in) Height: 4.76 m (15 ft 6 in) Wing area: 23.52 m² (253.2 ft²) Empty weight: 4,610 kg (10,165 lb) Loaded weight: 6,700 kg (14,770 lb) Max takeoff weight: 9,500 kg (20,945 lb) Powerplant: 2 × Honeywell F124-GA-200 , 27.8 kN (6,250 lbf) each Performance Never exceed speed: Mach 1.2 (1,460 km/h, 915 mph) Maximum speed: 1,255 km/h (779 mph) Stall speed: 166 km/h (104 mph) Range: 1,890 km (1,181 miles) Service ceiling: 13,715 m (45,000 ft) Rate of climb: 6,401 m/min (21,000 ft/min) Wing loading: 285 kg/m² (58.3 lb/ft²) Thrust/weight: 0.84 Armament Nine hardpoints for a variety of guns, bombs, rockets and missiles ウィキからそのスペックを転載させていただく。アフターバーナーを炊かずに遷音速域まで加速できるようで、わが国のT4以上に力強いといえる…?!
現在、世界各国でイギリスホーク/韓国製T-50を交えた受注合戦を繰り広げており、当地UAE空軍は当初T50になびいていたようであるが、最終的には本機を選定している。また、アメリカ空軍でもT38の後継機選定作業が進行中であるが、そのなかに当機も含まれている。 川崎T4がどの程度の競争力を持つかは、もちろんのこと未知数であるが、このような各国の機体のセールスと宣伝を見ていると、不戦敗はやはりいただけないような気がする。 |
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引き続き、ドバイエアショー。 メインイベントのひとつとなる飛行展示は、昼過ぎの14時15分より3時間の間となることは既述の通り。その間、中東の表玄関の一つでもあるドバイ国際空港の離発着は完全に閉鎖される。昼過ぎのトラフィックが少ない時間帯とはいえ、毎度のことながら、大英断だといえるだろう。成田や羽田、いや関西空港でさえ数時間といえども閉鎖という選択肢は、日本では考えられない、と思われる。 飛行展示に向けて同好の志も集まってきた。早い者がちなのだが、うまい具合に高いところを占有できた方々だ… まあ、煙のようなものか…(((爆))) どう見ても、商業関係の方には見えない方々も多数… 開始30分前。閉鎖前に離発着を済ませようと、出発便到着便とも鈴なりの状況… エミレーツの出発便2機と、PIAの到着便。 いよいよ、開始10分前。駆け込み離陸?!6機が鈴なりで出発待ちである。 当然といえば、当然か、このあと3時間動きが取れないわけであるから、とにかく離陸しなければ… 聞くところによると、この一週間は、どのエアラインとも、早い目のドアクローズだったそうである。
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