風のドバイ絵日記

砂漠に冬が到来!撮影にはベストシーズンですよ!

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 写真は、アルアイン空港を飛び立つ、EMILI FLIGHTのBae146。A6-AABの籍を持つこの機体は、EMILIの名前がさすように政府専用機。アブダビ首長国の王室関係者のVIP専用機である。本日のお客様はナヒヤン殿下なのかそれとも関係者なのか…?
 緊張が続く、ホルムズ海峡封鎖の問題について打開を図るべくイランへの訪問を企てているのだろうか?

 前記事でも、アップしたようにホルムズ海峡を通過する原油は1日あたり約116万バレル。サウジアラビア東岸/クウェート/イラク/カタール/バーレーンおよびアラブ首長国連邦で産出される原油がホルムズ海峡を通過し、世界中へ運ばれていくこととなる。ホルムズ海峡の封鎖はすなわちこの原油の供給を止める事ともなり世界経済へのインパクトは相当なものとなることが予想される。一方、当の産油国にとっても、収入を閉ざされることとなり、その影響は計り知れないものがある。

 サウジアラビアは影響を受ける東部油田地帯と西海岸を結ぶパイプラインを保有しており、有事の際には原油輸送ルートを迂回させることができる。また、西海岸からの輸出は継続できるため、その経済的な影響は限定的とも言うことができる。ところが、クウェート/カタール/バーレーンやアラブ首長国連邦といった湾岸産油国にとってのホルムズ海峡はまさにボトルネックとなっており、その封鎖は自国経済にとっても死活問題となりかねないものがある。それだけに、和平に向けた取り組みを強化せざるを得ないのだが、かといって、イランに一方的な秋波を送るのみでは解決策を見出すことができそうもなく、頭の痛いところではなかろうかと推測される。

 前記事のリンクを再度貼り付けさせていただく。


If the Gulf channel gets blocked, Saudi Arabia, the world's top exporter, can route more crude through the country's East-West pipeline system to the port of Yanbu on the Red Sea.(もし湾岸が封鎖された場合、世界最大の石油輸出国であるサウジアラビアは自国内の東西パイプラインへの供給量を増やすことにより、西海岸紅海沿岸のヤンブ港から輸出を継続できる。) 

The UAE also has export flexibility. It is nearing completion of the Abu Dhabi crude oil pipeline, which will bypass the strait to ship as much as 1.5 million bpd to the Indian Ocean. Industry sources said the pipeline has been tested and the first flow of oil has already been pumped.(アラブ首長国連邦もその柔軟性を確保するに至るであろう。なぜならば、アブダビからの日糧150万バレルまでの原油をインド洋側に送るパイプラインがほぼ完成を迎えているからである。関係者によると、試験はすでに完了しており最初の送油は成功裏に終わっているとのことである。)

"It's now only a matter of switching on a button," one source said.(あとは、スイッチを押すだけ…、とのことだ。
    

 少しわかりにくいかもしれないが、アラビア半島の地図を今一度眺めていただきたい。アラブ首長国連邦にも西海岸が存在し、フジャイラ首長国側の海岸線はホルムズ海峡の外側になる。もしも、アブダビの主要石油積み出し基地であるルワイスからアルアインを経由してフジャイラ港までパイプラインを敷設することができれば、原油をホルムズ海峡を通過させることなく、インド洋沿岸まで送ることができる。まさに、その目的に沿った370kmにもおよぶパイプラインが完成したことがこの記事で触れられている。すなわち、原油タンカーをホルムズ海峡の奥にあるアブダビまで回航させることなく、アブダビの原油を積み出すことが可能となるのが、このパイプラインである。ちなみに、日量150万バレルは、UAEの一日あたり生産量の70%に相当するそうである。

 このパイプラインとフジャイラ港周辺の石油積み出し基地整備計画は、アブダビ首長、ナヒヤン殿下の肝いりで開始されたとのことであるが、まさしく慧眼ではないか、と感じざるにはいられない。産油国にとって、ホルムズ海峡の封鎖は、石油価格の上昇をもたらすという意味では追い風となる。ところが、輸出を差し止められる産油国にとっては、その高い原油価格によるメリットを享受できない、というディレンマがあるのだが、このパイプラインはそのディレンマを吹き飛ばしてくれる会心の一撃ともなりえる。輸入する側から見ると、パイプラインにより石油の供給が確保できるというよい点ばかりに目が行くが、けっこうしたたかに生きている、ということも理解する必要があるのではなかろうか。

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 冒頭2葉はドバイにアプローチするイランからの到着便。イランアセマン航空のフォッカー100である。薄暮のドバイへ最終のアプローチに入った状態。EP-ATDの籍を持つ機体である。
 冒頭のタイトルのように、今熱いのが中東湾岸諸国である。イランの核開発疑惑に対して、強硬な姿勢をとり続ける欧米列強と悪の枢軸のひとつとしてカウントされるイランの対立は激しさを増しており、そこへ中国/ロシアという新たなプレイヤーが加わることでその混沌の度合いは増しているといえるだろう。世界情勢を揺るがしかねない大きなファクターのひとつとして考えておくべき事象ではなかろうか。
 
West readies oil plan in case of Hormuz closure

London: Western powers last week readied a contingency plan to tap a record volume from emergency stockpiles to replace nearly all the Gulf oil that would be lost if Iran blocks the Strait of Hormuz, industry sources and diplomats said. (消息筋によると、西側諸国は先週、もしもイランがホルムズ海峡を封鎖した場合に不足するであろう原油供給量に匹敵することとなろう非常備蓄原油の放出を危機管理対応策として採択する準備が完了した。)

They said senior executives of the International Energy Agency (IEA), which advises 28 oil consuming countries, discussed on Thursday an existing plan to release up to 14 million barrels per day (bpd) of government-owned oil stored in the United States, Europe, Japan and other importers. (IEAの高官によると、28の石油消費国が先週木曜日に会談をし、1日あたり1,400万バレルのアメリカ、ヨーロッパ各国ならびに日本政府等備蓄原油の放出が決議された。)

Action on this scale would be more than five times the size of the biggest release in the agency's history — made in response to Iraq's 1990 invasion of Kuwait.(この規模での対応策は、過去最大の緊急放出となった1990年の湾岸亜戦争の際のものの5倍相当となる大規模なものとなる。)
    

 ガルフニュースからの転載であるが、危機緩和のための対策が進行中であるようだが、あくまでもこの手の対策は対症療法に過ぎず長期間の対応としては不十分となることは肝に銘じておくべきかもしれない。すでに、アメリカの空母機動部隊がすでにアラビア海に再進出を果たしているようでもあり、もし、封鎖という事態が生じた場合には、軍事的な解決策がとられる可能性が高い。その際、日本の対応がかつて以上に注目される事態となるであろうことは理解しておくべきかも知れない。

 オバマ大統領による、今後のあめりかの戦略が示されたのごく最近であるが、大国アメリカといえどその軍事力の維持に悲鳴を上げており、それ相応の負担を各国に依頼していくことを匂わせる内容となっている。今回のホルムズ海峡の危機が、万に一つでも現実化した場合は、それなりの対応を、踏み絵のように要求される事態が容易に想像される。

 集団的自衛権行使の禁止、武力行使の禁止を謳った憲法により、多国籍軍による軍事行使には協力できません、といういいわけが通用しなくなってくることが予想される。遠い中東の話ではなく、日々使用する燃料の供給を維持できるかどうかという生存権にかかる話であることを考えておく必要があろう。
 やはり2012年も中東の動きには目が離せないようである。イラン革命防衛隊が昨年末のホルムズ海峡封鎖という恫喝を担保するかのごとく、オマーン湾でミサイル発射訓練を行ったことは新年早々世界中を駆け巡った。風としては、それと同じくらいの衝撃でもって眺めたニュースが上記の通りである。タリバンが、カタールの駐在員事務所を開設するというではないか。


 そもそも、タリバンのような組織の駐在員事務所というのがあまりしっくりこないという事はおいておくとして、カタールがその設置を認めたというところに中東地区の置かれた複雑な状況というものが見え隠れする。中東湾岸諸国は、イスラム教に基づく国づくりを行っているが、その実は、絶対王政を敷いたままの非民主的な国々ばかりである。当地をはじめサウジ/バーレーンそれにカタール、いずれの国も状況は一緒である。一歩間違えば、チュニジアやエジプトのような民主化要求がおきかねない危険性をはらんでいる。相違点は、湾岸諸国がいずれも裕福な国で、その王家が国民に対して絶対的な福祉を提供しており、民主化された後の競争社会よりよいと思わせ続けているところにある。

 確かに、いずれの国もアメリカと太いパイプを維持し、どちらかというとアメリカよりの政策を堅持しているとはいえ、国内向けにはあくまでもイスラム教に基づく統治を行っており、基本的には西側民主主義とは相容れない社会形態のはずなのだ。
 しかし、当地がイランと西側経済のバイパス役を果たすことにより、商売上の利益を上げているような状況を、今度はカタールがアフガニスタン相手にやろうということなのかもそしれない。
 しかし、タリバンは合法的な政府ではなく、テロ組織として認定されているはずである。そんなテロ組織とアメリカが交渉のテーブルにつこうとしているのだろうか?

 今回の決定にアメリカのあせりのようなものを感じる。足元の経済状況を考えると早くアフガンから兵力を引きたい。とはいうものの、ベトナムのような撤退することにより敗戦といわれることは避けたい。今回のカタールの決定、背後には間違いなくアメリカ政府が存在する。アメリカの悲鳴に近いものを感じるのは、風だけだろうか。2012年、やはり昨年とは違う動きがあるような気がしてならない。

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 正確に言うと、砂漠からの日の出ではなく、オマーン湾に面するアラビア半島東側の山岳地帯から昇る日の出なのだが、その日の出見上げる自分が立っているのは砂漠なので、砂漠の日の出とさせていただく。

 ドバイからのこの写真の方向、すなわち東に向かうと今世界中から注目が集まるホルムズ海峡の南側に位置するオマーン湾にたどり着くことができる。UAEとオマーンの国境が入り乱れているが、ドバイの東はアラブ首長国連邦のフジャイラ首長国となる。フジャイラまででっければ、海からの初日の出ということにもなるのだが…

 話しは少しそれるが、フジャイラにはUAE連邦政府の出資により、大規模な港湾施設が整備されている。アラブ首長国連邦の主要港であるドバイ/アブダビともに、そののど元をホルムズ海峡を突きつけられている。アブダビ/ドバイを経由しない通商ルートを確保することができれば、イランとの交渉上は大きなアドバンテージとなる。このフジャイラ港の整備、かなり軍事的な観点からの投資だと思うだが…。
 なお、アブダビからフジャイラに抜ける貨物鉄道が計画されているが、安全保障上の観点から考えると決して絵空事であるとも思えない。

 

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新年、あけましておめでとうございます。
今年一年が、すべての人にとって素晴らしいよき年となるよう心より祈念いたします。

写真はドバイ、ブルジュカリファ周辺で行われた盛大なカウントダウンの一環として行われた花火の模様を撮したもの。
中央のひときわ高いブルカリファに取り付けられた仕掛け花火もさることながら、地表から打ち上げられる花火の大輪とブルジュカリファを比較すると、そのブルジュカリファの高さを強調できるのではなかろうか。

今年も一年間よろしくお願い申し上げます。


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