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まるでわが世の春を謳歌するような勢いを見せる中東湾岸諸国の三強エミレーツ/カタール/エティハド航空。中東のエアラインすべてが好調か?というと実はそういうわけでもなく、下に記事を引用するように中東諸国のエアラインとは言えども中堅どころ以下の経営は苦しいようだ。 記事になっているロイヤルヨルダン航空といえば、中東諸国の航空会社の中では老舗中の老舗なのだが、提携先を見つけなければ立ち行かないところまで追い込まれているようだ。 Royal Jordanian Airlines, a member of the British Airways-led Oneworld alliance, said a merger with a larger carrier is inevitable as high fuel prices, competition from local rivals and a sluggish economy squeeze earnings.(ワンワールドグループに所属するロイヤルヨルダンによると、高止まりした燃料費あるいは地域の競合各社との厳しい競争や旅客需要の減少が収益を圧迫しており、大手航空会社との統合も含めた提携は避けられない状況となっているという。) Airline earnings will likely drop 62 per cent to $3 billion this year, equal to a 0.5 percent margin, the International Air Transport Association said last month. (IATAによると航空会社の収入は62%の減額、約2,400億円の減収となるという。) Royal Jordanian had a loss of 57.9 million dinars in 2011, versus a 9.6 million dinar year-earlier profit, as traffic was hurt by political unrest in the region and competition from Gulf-based rivals including Emirates, Etihad Airways and Qatar Airways.(ロイヤルヨルダン航空は地域の政情不安に寄る旅客の減少やエミレーツ/カタール/エティハド航空といった湾岸のライバルとの競争にさらされた結果、2011年度579万ディナールの損失を計上するにいたっている。) 写真は、ドバイにアプローチしてくるロイヤルヨルダンのA330-200。レジは、JY-AIE。 老舗なのだが、エミレーツやカタールと何が違うのだろうか?
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少し古い話になるが、ボーイング747-8の旅客機仕様の機体が、ようやく引渡しされたようですね。 Boeing (NYSE: BA) celebrated a major achievement in the effort to create a Queen of the Skies for the 21st Century, delivering the first 747-8 Intercontinental VIP airplane to an undisclosed customer. ボーイングの公式サイトにリンクを貼り付けました。 ドリームライナーといい、ここ最近のボーイングは新型機の開発に際して、遅れが目立っているようですが、ようやく…、というところでしょうか。 しかし、ジャンボジェットクラスの旅客機の初号機が、エアライン向けの仕様ではなく、VIP仕様機であるところに驚きは隠せない。一体、誰が…? 中東のオイルマネー保有者という噂はあるのですが、昨日のアラビアンビジネス紙によると、オーナーはカタールではなかろうか?ということである。VIP仕様機とはいうもののインテリアの改装はボーイングの承認を受けた上で、外部の業者の手になり、あと2年程度は必要とされるらしい。 Boeing does not identify VIP customers, but past buyers of customized planes have been multimillionaires and heads of state. (ボーイングは顧客名を明かしていないが、過去の例では、億万長者であったり各国の首長であったりするケースが多い。) The first airline set to receive the plane is Germany's Deutsche Lufthansa AG, which has ordered 20. Boeing has not set a delivery date for Lufthansa's first Intercontinental. (当該機を受領する最初の民間航空会社は20機を発注しているドイツのルフトハンザとなる。) VIP customers for planes as large as the 747 often request extensive modifications such as bedrooms or bathrooms to accommodate the special needs of the primary passengers and their entourages. These modifications typically are done outside of Boeing, but the company must sign off on the changes. (747クラスの大型機を発注するVIP顧客は往々にしてベッドルームやシャワールームといった大掛かりな改装を要求することが多い。これらは通常外部業者によってなされるが、ボーイングの承認を得ることが必須となる。) カタールの首長なのかあるいはカタールの億万長者なのかは今のところ定かではないが、いずれにせよ、VIP仕様の747が飛ぶ日もそう遠くはないと思われる。ちなみに、ライバルエアバスA380もただ1機だけとのことだが、VIP仕様機が存在するそうだ。 写真は、ドバイエアショーに展示されていた、747-8Iの模型。 ルフトハンザ/大韓航空などが発注しているため、日本の空を飛ぶ日もそれほど遠いことではないような気がする。また、日本航空あたりがA380ではなく、こちらを導入するような気もするのだが…。
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Gulfnewsから転載させていただく。 エアインディアのボーイング787ドリームライナーの発注が株主である政府の正式承認を受けた、というニュースである。ん?、と感じるのは風だけではないはずだ。デリバリーが遅れているとはいえ、エアインディア向けの機体の製作もすでに始まっており、JALカラーの次に見られる機体、とも言われているだけに、エアインディア側の承認が、今頃というところに不思議な気がしてならない。 ボーイングのPR用機体の側面にもしっかりとエアインディアのロゴを見ることができるし… 確かに経営が傾いているエアラインであることには違いない。そんなわけでしばらくの間は見ることができる機体が、エアバスの321であったりすることが多かったのも事実ではある。 いつもの場所での、エアバスA321。1年ほど前の撮影である。 ところが最近は、大型機材が復活しつつある。 先週末には、トリプルセブンが… 1月初旬、ある方とご一緒したときには、A330-223。 確かに経営が戻りつつあるのは間違いないが、今までドリームライナーの確定発注は出していなかったのだろうか?? なんだか不思議なニュースである。何らかの裏があると見たほうがよいのではなかろうか…? ドバイエアショーでのドリームライナー。 |
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興味深い記事を見つけたのでGulfnewsから転載させていただく。 Threatens、脅すとか脅迫するという意味合いで使われることが多い動詞だが、それにしてもあまり穏やかな見出しではない。 この記事を読むまで風も知らなかったのだが、観光産業で成り立っているリゾート島のモルジブの空港で財政難を補うために空港利用料を51%値上げするということがこのほどアナウンスされたそうだ。それに対するコメントとして、カタール航空が意見を述べたという。 Qatar Airways has threatened to cancel its services to Maldives following planned moves by the private airport operator of Male International Airport to raise handling fees by 51 per cent. (カタール航空はモルジブマレ空港の管理者が計画している空港利用料の51%増額に対して、マレへのフライトをキャンセルすることも辞さず、という意見を表明した。) The Doha-based airline chief executive, Akbar Al Baker, said late yesterday in a statement that the airline is "dismayed" to hear of planned moves that will "significantly impact operations" and "threaten the future of its services to the holiday islands".(ドーハをハブとするカタール航空のCEO、アクバアルバカ氏は昨日遅くの声明で、計画された移行措置を聞いてたいへんに残念に思っており、この措置は運行に大きな影響を夜ボスばかりでなく、リゾートアイランドへの将来の運行計画を大きく脅かすことになろうと、述べた。) Strongly reacting to this, Al Baker said the planned increases were "totally unreasonable".(今回の空港使用料の値上げはまったくもって筋がとおっているとはいえない。) My message to the Maldives authorities is to think again, think rationally and think about the future prosperity of your tourism industry. These steps may have not been thought through seriously by the airport operator and I urge them to think again," he said, adding that the Maldives economy is wholly based on tourism. (わたしのモルジブ政府へのメッセージは冷静に再考を促すとともに将来の観光業での繁栄について考慮すべきであるというものである。今回の決定はこれらの影響について空港管理会社による充分な検討を経ずに決定されたものと思われるが、再考を強く促すものである。さらに、モルジブ経済が完全に観光業によって成り立っていることを肝に銘じるべきであるとも述べている。) "If we or any other major player withdraws services because of these unwarranted and draconian measures, it will be the people of the Maldives who will lose out, impacting their livelihoods as they rely heavily on the tourism industry," said Al Baker. (もしもわれわれもしくは他の航空会社がこれらなんの保証もない過酷な措置により、運行を停止せざるを得なくなった場合、強く観光業に依存しているモルジブの人々が生きていくすべを失うことになりかねないことを自覚するべきである。) Qatar Airways has been flying to the Maldives for more than 10 years and currently operates twice-daily flights between Doha and the Maldives.(カタール航空は、10年以上にわたりモルジブ便を維持しており、現行1日2便のフライトを維持している。) なにかと、物議をかもすことが多いこのカタール航空のトップであるが、交渉ごとではこのくらい強気で交渉するべき、という見本のようなものを見せてくれていると思うのは、なにも風だけではなかろう。 ドリームライナーの件でも、ボーイングにかなり強く噛み付いたようであるが、かといって、エアバスになびくわけではなく、A350のDelayではエアバスに強く保証を要求しているし、今回のA380の翼の亀裂の問題についても何らかのアクションをおこすのではないかといわれている。少々の恫喝も交えた交渉ぶりはまあ、ある種典型的なアラブの商人ともいえるのだが、このタフネゴシエーターぶりをわが国のトップにも少しは見習って欲しいものである。 ドバイにアプローチしてくるカタール航空のフリート。いずれもいつもの場所での撮影である。
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スーパーホーネットが脱落し、日本が選定したF35が袖にされたインドの次期中型主力戦闘機の競争。 ラファールとユーロファイターによる一騎打ちの様相を呈していたが、一歩前進したようである。日本の新聞紙上にも掲載されているが、フランスのラファールが一歩リードしたようである。 インド政府は31日、空軍が購入を予定している次期多目的戦闘機について、フランス製のラファール戦闘機を選定すると決めた。 AP通信などが伝えた。計126機で、推計の総額が100億ドル(約7600億円)を上回るとされる大型契約だけに、米露なども激しく競り合っていた。 インドは、軍拡を続ける中国に対抗して装備の近代化を進めており、今回は老朽化した旧ソ連製ミグ21に代わる主力戦闘機を新規調達する計画。昨年4月には、ラファールと、英独など欧州4か国が共同開発したユーロファイターが最終候補になっていた。 ということだ。実は、ドバイエアショーで撮りためたラファールの写真をいつ使おうかとやきもきしていたのだが、ようやく使うことができる。 アフターバーナー全開での背面飛行!! ドバイでは、各地での熾烈なユーロファイターとの商戦を反映するかのごとく、両機とも連日フライトディスプレイを行っていた。一度も飛ぶことなく引き上げていった、F/A18Eとは大きな違いを示したものだが… もちろん、地上展示でも大盤振る舞い…(笑 ただ、われわれはどうしても、正面や真後ろに行きたがる…(笑 そんな撮影も特に咎められることがないほどの大サービスだったのだ… ところで、日本の報道を見ているとまるで決定されたかのごとく書かれているが、その実体は少し違っているようだ。たしかに、ダッソーのオファーは、ユーロファイターを意識したのか、ユーロファイターのそれをはるかに下回る値段が提示されたとの情報が駆け巡っているが、それでもまだまだタフネゴシエーションが続くようだ。 下は、フライトグローバルのサイトから転載したものだが、日本の報道とは若干温度差があることに気がつく。 タイトルからして厳しいものがあるのだが、その中身を見てみると… With its attainment of "L1 vendor" status in India's medium multi-role combat aircraft (MMRCA) contest for 126 fighters, the Dassault Rafale is one step closer to securing its first overseas deal, but the road to a final agreement is still long.(インドの次期中型戦闘機選定競争における『L1ベンダー』の獲得により、ダッソーラファールは初めての海外商戦での勝利に向けた第一歩を踏み出したといえそうだ、しかしながら確定までの道のりはまだ茨の道となりそうである。) Dassault on 31 January confirmed that the Rafale had been selected ahead of the Eurofighter Typhoon. The Indian defence ministry, however, told Flightglobal that it has yet to make a formal announcement of the company's L1 status, and was uncertain about the timeframe for this. "Nothing is official yet," a defence ministry source said.(1月31日にダッソー社はラファールがユーロファイターを抑えて選定されたことを明かした。しかしながら、インド政府防衛当局者はフライトグローバル誌に対してダッソーのL1ステータスが公式発表に至っていないことを明かすとともにタイムフレームは不確実だとも述べた。また、防衛省筋によると、なにも公式には決まっていないとのことである。) Assuming the formal granting of L1 status, final negotiations between Dassault and the Indian government's Contract Negotiation Committee (CNC) could take between six months and one year, said an industry source familiar with Indian defence procurement policy.(L1ステータスが与えられていたとしても、ダッソーとインド政府の最終ネゴには約半年から1年を要するだろう、といのがインド政府の調達手順に詳しい関係筋による意見だ。) The process can be a tortuous one. According to defence ministry tender guidelines, a CNC should be comprised of individuals representing the stakeholders involved in an acquisition. In the case of MMRCA, the source believes the Indian air force, Hindustan Aeronautics (HAL) and other key parties will be represented.(手順はまだまだ紆余曲折を経る可能性が大いにある。防衛省の入札基準によると、調達に関わるすべてのステークホルダーの代表からなるCNCを通過する必要がある。MMRCAの場合は、インド空軍とHALがそれにあたることになる。) 記事は、もう少し続くのだが、日本での論調とはかなり違っていることは理解していただけると思う。インド空軍の今回の調達は老朽化が進むミグ21の交代のためであり、日本のファントムの更新以上に急がなければならない案件のはずであるのだが、インド人の商売人としての本領発揮というところなのであろう。自分の経験上からも言えるのだが、この話、ダッソーのさらなる譲歩がない場合は、再度、ユーロファイターの再逆転といったことがおこらなくもない可能性がある。
UAEでもうまく商売が進まず、ダッソー側にはかなりの焦りがあるはずで、そのあたりをうまくついているといえるのかもしれない。 かといって、性能を犠牲にしているわけではないところは明記しておく必要があるのだが、この用意周到さはかの国でも見習う必要があると思うのだが… |





