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治療法の選択にあたり、知っておきたいこと 再発のない治療を目指して 岡本 圭生 氏
ハイリスク前立腺がんと向き合って( 小線源+外照射+ホルモン療法 ) 惠宏敏氏
Q&Aセッション【前立腺がんセミナー 患者・家族の集い 2017 大阪
2017年10月9日開催
前立腺がんセミナー 患者・家族の集い 2017 大阪 より転載 |
◆前立腺癌 治療の選択
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角さんこと角田祐一さんが昨年12月29日に亡くなられました。
角さんのBLOG Final Stage は角田さんが前立腺癌の告知(2012年5月)を受けてから治療を止めて緩和療法(2017年10月〜)に至るまでの日々を綴ったブログです。
角さんのBLOG Final Stage
角田さんの病期はステージD(T4N0M1b)で骨転移があるため私(T3N0M0)が自身の治療を探る為の参考にはなりませんでしたが、角田さんのブログは前立腺癌を患った多くの人が熟読しブログの精巧さと病気に対する姿勢に尊敬の念をいだいていたと思います。
腺友クラブ フォーラムでの講演
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私の場合、治療の決め手となる情報は、意外と同病の先輩方のブログや掲示版でした。
その一部を紹介します。
個人のブログは中高リスクの方が多いようです。 前立腺癌治療体験記 じじ・じぇんじぇんがん
店主の前立腺癌治療体験記
前立腺癌トリモダリティ体験記 信州のマサジロー
ティダの南国暮らし 線友ネットに書き込みました
啓蒙係 HP です
病状を正確に知ろう(腺友ネット)
症状に適した治療法は(腺友ネット)
治療法別の成績について(ブラキサポート)
低リスク前立腺癌
中リスク前立腺癌
高リスク前立腺癌
◆ 小線源療法が推進される理由
がんサポート
10年生存率80%以上という治療成績
がんナビ
自身の状態と希望で治療を選ぶ前立腺癌治療
更に具体的には
滋賀医科大 前立腺癌小線源治療学講座 トップ
滋賀医科大 小線源治療を希望する患者さんへ
掲示板です 先輩方に相談することも可能です。
腺友ネット 掲示板
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■高リスク の前立腺癌 治療の選択
ここでは高リスクの前立腺癌の治療の選択肢について書いてみたいと思います。
リスクの判定はその病院や担当の先生よってある程度認識が異なってくると思いますので、まず私の体験を元にして(一患者の見地として)高リスクの定義を書いてみます。
私の場合は、画像上(MRI)で目視できる転移はなく、PSAも4とさほど高くはないですが、被膜外の浸潤(T3a)があり、グリソンスコア(癌の悪性度)が9であるというところで高リスクの前立腺癌であるという判定になると思います。
また私より小さな癌であったり(TNM分類的に)、グリソンスコア(悪性度)が低い癌であってもPSA値がかなり高い数値(20を上回る)である場合は、高リスクという判定となるようです。
■ 手術(全摘)という選択肢
開放手術(層を大きくとる開腹手術)
ミニマム層( 内視鏡による手術)
ダビンチ(手術支援ロボットによる手術)
私の場合は被膜外浸潤(癌が被膜の外へ進展している)ので周囲の組織に画像上で目視できない微小転移がある可能性を否定できません。
自身は当初ダビンチ(手術支援ロボット)による全摘手術を考えていましたが、上記の理由で、ダビンチ(手術支援ロボット)による全摘手術は断念しました。
つまり、前立腺を丸ごと取っても周囲の組織や前立腺の被膜を超えて癌が進展していれば、それを取り残すことになってしまうからです。
すると残された根治可能な治療は放射線治療という事に絞られてきます
(ホルモン治療単体では癌の根治が見込める治療ではなく、抗がん剤は遠隔転移を有する前立腺癌において使われます)。
■ 放射線治療という選択
放射線治療の中でも、一般に現実的な選択肢として下記のものを上げてみました。
■外部照射
IMRT (強度変調放射線治療)
IGRT (画像誘導放射線治療)
■内部照射 (密封小線源)
低線量率小線源療法
高線量率小線源療法
上記ものは、最先端の治療でありながら保険が適応されている治療でもあります。
さて、上の放射線治療のうちのどれかを受ける前提で、その治療が受けられる病院を探してみたところ、外部照射にしても内部照射にしてもその「適応範囲」は、ほとんどの施設で「低レベル〜中レベルまで」という事なっています(一部の施設を除く)。
すると高リスクの患者はいったいどういう治療をすれば良いのかと、あれこれ探しているうちに何とか辿り着いた治療法が「併用療法」というものです。
■ トリモダリィ
トリモダリティとはホルモン療法+小線源+外部照射 を併用する併用療法のことです。
この治療が高リスクの前立腺癌で、もっとも10年後の生存率が高い治療法と言われています。
◆高リスク前立腺がんの治療法別成績
ということで、このトリモダリティを受けることの出来る病院を探すことになりました。
トリモダリティを積極的に取り入れている病院
◆ その中でも、実績のある病院、実績のある医師を探さなければ意味がありません。
ネットの検索で辿り着く病院は、それぞれのお住まいの位置で変わって来るかもしれませんが、遠方からわざわざその病院を目指してくるほどの病院をネットで探し当てる人もいるだろうと思います。
私の場合は、上手くそういう病院に辿り着くことが出来ました。
その病院には小線源及びトリモダリティに特化した先生がおられて、安心するに足りうる実績も十分に有り、北海道や九州からも患者さんがみえている病院です。
■中間リスクの前立腺がん 治療の選択
中間リスクの場合、当然選択肢は増えますが、その分あまり調べずに安易に治療法や病院を決めてしまうということもありそうです。
自身がもし中間リスクだったとしたら、そういう可能性は十分にあったなと思えます。
中間リスクの場合は、ダビンチ(手術支援ロボット)が保険適応になって5年経ったということもあり、ダビンチでの全摘手術を勧められるケースが多いような気がします。
自分的には5年しか経っていないというのは、ネガティブな要素なんです。
ロボットを扱うのは、あくまで人間なのですから当然その習熟には時間がかかります。
とにかく、ご自分の病期を踏まえた上で、全摘手術の利点と難点、放射線治療の利点と難点をじっくりと調べて、自分自身で比較してみて下さい。
◆中間リスク前立腺がんの治療法別成績
◆低リスク前立腺がんの治療法別成績
ここでは、「答え」的なことはあえて書かないようにしたつもりですが、この文章にある幾つかのキーワードで検索すれば、おそらく「これだな ! 」というサイトに辿り着くだろうと思っています。
それではグッドラック !
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前立腺癌 告知を受けたら
告知される前に撮っているMRI画像にて、癌の大きさ、位置、被膜外や精嚢への浸潤の有無を判定をします。
次に行うのが生検です。
これは癌の組織を取って癌の悪性度を調べる検査です。
一泊2日でやるのが一般的です。
クリニックで告知された場合は、速やかに入院施設があり泌尿器科の充実している総合病院に紹介状を書いて貰います。
悪性度の評価指数はグリソンスコアというもので表します。
◆ 図は拡大します。
その次にやることは、転移の有無を検査します。
遠隔転移の有無はCTで肺とリンパ節を検査します。
骨への転移はアイソトープを静脈注射して3時間ほど後にガンマカメラで撮影します。
これを骨シンチグラフィーといいます。
各検査は各々の予約をとって順次進んで行くので(私の場合)、癌の告知から癌の悪性度や大きさ、転移の有無が分かるまでに、1ヶ月半位は掛かると思います。
前立腺癌の進行は他の癌と比べると、かなりゆっくりとしたものなので、これらの検査にかかる日数で癌の進行の心配をする必要はないですが、一番心が揺れる時期ではあるかなあと思います。
病期の分類はTNM分類というもので表しています。
私の場合は、被膜外浸潤有り、精嚢への浸潤はなしでしたのでT3aです。
リンパ節転移なしで、N0。
骨転移などの遠隔転移なしで、M0という結果になりました。
グリソンスコアは2〜10のうちの9(数値が大きいほど悪性度が高い)でした。
日本泌尿器学会・日本病理学会・日本医学放射線学会編 「前立腺癌取扱い規約 2010年12月(第4版)」(金原出版)より作成 自分の病期をしっかりと把握することが、治療法を選択するキーであり、治療法が確定すればどこの施設で治療を受けるのが最善であるかという見当もついてくると思います。
自身の場合は、転移はないものの、高リスクの前立腺癌ということになったので、それに沿った治療を考えることになりました。
次回は治療の選択について書いていきます。
*グリソン・スコア表は Who to前立腺癌 「天( Ten )さん の 癌治療記録」 より転載。
*TNM分類表は「国立がん研究センター・癌対策情報センター癌情報サービスより」転載。
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