星の杜観察日記

書庫の[目次]から各章へ飛べます♪ 初めての方、[家系図とあらすじ]をご覧ください。

東の魔女見習い(その1)

イメージ 1

 なかなか漫画が進まないので、住吉神社を舞台にした小説を書き始めてしまいました。
 ノンちゃんの妹、日頃関東平野を走り回っている都ちゃんが主人公のシリーズです。

 何せ設定がややこしいので、家系図などを参照しながら読んでいただけると幸いです。

 漫画であまり出て来ないタカちゃんやリューカをフューチャーしたいです。

 (※画像は初夏の庭。本編と関係アリマセン、スミマセン)


☆ リューカ(やたら綺麗なキュレーターの彼)はこちら(http://blogs.yahoo.co.jp/nodaka_ricoh/10100174.html)。
   10年以上前のお話ですが現在(http://blogs.yahoo.co.jp/nodaka_ricoh/26919488.html)もあまり変わってません。



 *** ◇ *** ◇ *** ◇ *** ◇ *** ◇ *** ◇ *** ◇ *** ◇ ***


 西の魔女から知らせが届く。

 明後日入稿の記事デザインをあちこちいじって目がシパシパし出した頃、PCのメッセージポップが立ち上がった。

 ”南紀。3箇所補修。1週間ぐらい”

 南紀か。去年の秋にも手入れしたばかりだけど、先月の大雨で緩んだらしい。学生の頃なら講義ほっぽって駆けつけたところだが、今は一応社会人だ。同人誌に毛が生えたような小さな雑誌とはいえ、お給料をもらっている以上それなりに責任がある。魔女業は本業ではない。ライターとの兼業なのだ。
 思案していると、これまた思案顔のドンちゃんがふわりと現れる。いつもは少し紫がかった深い青に輝いている長い髪が、今日は少し色あせて緑がかっている。これはこれでオオミズアオのようで綺麗なのだが本人はしんどそうだ。この子は西の水源から連れて来たから、南紀の揺らぎの影響をかぶっているのだろう。
 屈むと膝まで届く長い髪にほっそりした白い顔。一応現代風俗に合わせたつもりか細身のスーツを着ているが、長髪と馴染まないことこの上ない。こんな妙な風体の青年が白昼のオフィスに出現したというのに、それに気づいて顔を上げたのは編集長の大江ひとりだった。

「高山、今度は何だ」

 編集業というとそれなりに華やかな職種のイメージだが、大江はいつも髪をボサボサ広げてこれまた印象的というか異様な風体である。

「南紀で一週間ほどだそうです」
「一週間ね」
 ボサボサした髪をわさわさかいている。金田一耕助とちがってフケは飛ばない。このクセが出た時は思案しているわけでなく、もう彼の中で結論が出ていて交渉の算段に入っているのだ。
「またパンダ生まれたそうですよ」
「ふむ」

 こちらも交渉に入る。急いでチャットを打って情報を集める。

”メンツは?”

 ピロロンと鳴ってすぐ返事が来る。

”桐、みっちゃん、紫ちゃん、リューカ”

「ルーマニアの彼、来るそうです」
「あのやたら綺麗なキュレーターの彼ね」
「温泉特集は去年やったので、ギャラリー巡りはいかがでしょう」
「白浜美術館と紀州博物館。それとパンダ」
「うわあ」
「まあ、あまりえげつなく無く綺麗な感じでまとめろ。それと7月号だから海とか滝の写真を適当に。今回、幼女は?」
「2人とも来ます」

 8歳児コンビの桐花と魅月は黙っていれば美少女なので、密かに読者の人気を集めている。リューカとこの2人がいればモデル要らずなのだ。

「じゃ、それもな。カラーで8ページ。記事4ページ。移動費と日当は出してやる」
「ありがとうございます」
「今やってる書評ページ仕上げて行けよ」
「もちろんです」

 早速ネットで新幹線の指定を取って、母親に連絡して、ああそれから表紙の色刷りもらいに行ったついでに何かおみやげ買っておかなきゃ。8歳児コンビに何がいいか聞いておこう。広告出してくれてる洋菓子店で何か見繕って、それとマグライトの予備の電球に、あ、ゴアテックスのスパッツ破れてたから新調して。現代の魔女はいろいろ大変だ。心は逸る。

 西に行けば、彼に会える。

その他の最新記事

すべて表示

* お囃子にかまけて半年以上漫画を描いていないのでリハビリです。 文武両道で美少年のはずのトンちゃんですが、いろいろとイマイチ残念な主人公。 その原因とは主にマザコンとかマザコンとかシスコンとかマザコンなわけですが。 弘平くんがお母さんに叱られた話を聞いて、何だかうらやましくなっちゃったトンちゃん。 さて、何をやったらサ ...すべて表示すべて表示

* 私のえこひいきな愛情をキジさんと二分しているのんちゃん。 久しぶりに髪を下したとこ描いたら自分で萌えちゃいました。 講義があった日なのか、タイにベストでちょっとフォーマルに決めてみました。 のんちゃんも、キジさんと同じで生まれた時からトンスケを見守っていたひとり。 親友で従兄の鷹史が残した大事なひとつぶ種をさりげなく ...すべて表示すべて表示

俺だって叱られたい。

2012/11/12(月) 午前 0:52

* リハビリ漫画の続きです。 恒例通り、キジさんとサクヤがいちゃいちゃ。 そしていつも通り、トンちゃんがイジられてます。 ほめられてるんだけどね。



.


みんなの更新記事