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最近、娘と息子がドッジボールにムキになっている。
学校や近所のお友達との競技に飽き足らず、寝る前に我家の六畳道場で私に挑むことも。
とはいっても小さくて軽い、ふわふわのゴムまりで胡坐をかいた私とひたすらぶつけ合うというものだ。
二人とも意外なほどボールを器用に捕球することに驚く。
思えば、私が生まれて最初に夢中になった球技はドッジボールであった。
私が父親の転勤で一時的に仙台に転校した時の「外様のアピール」もこのスポーツ。
頬がみちのくしているクラスのスポーツ番長の投げた渾身の「タマ」の捕球が東京から来たもやしっこの名刺代わりだった。瞬間の興奮と、境界線まで走りながらその興奮を発露するかのようなリキみたっぷりの投球が記憶に鮮やかだ。ボールは黄色のMIKASAに間違いない。
返した球は、投げた勢いで鼻水が飛び出すほどの全力投球。
凍てつく冬場の勝負は、どんなに痛くとも手袋無しがスタンダード。雪に濡れた赤い手が懐かしい。
クラスに必ずいる軽技師は至近距離からの相手の投球を、サルの如き跳躍、「ハ」の字のジャンプでかわして場を盛り上げる。顔面セーフは滝のような「片目涙」の燃え盛る光景。
小3にして私の心は既にオトコだったのか、女子混合時には異常に燃えた。いいとこ見せたかった。
そんな私の流儀は「女子は狙わないこと、女子には当てられないこと」
なんとも薄い自我だ。
そういえば、私の初恋は小5の野球に夢中の頃、クラスで一番ドッジボールの上手い女の子だった。
むこうでバラエティを見てクスクスやっている愚妻のドッジボールの技量は知らない・・・。
娘、息子との六畳間道場のドッジボールで嬉しい誤算。
息子のイーブンボールへの働きかけがラグビーのセービングになっていること。しっかりとボールに飛び込み、ボールをキープする小さな背中はしっかりこちらを向いている。グランドの楕円球でそれを見せてくれなどと勝手な思いを巡らしつつ、この室内ドッジボールもいいドリルだなどと妙に納得。
ドッジボール、別名は「避球」。
しかし誰もが避けては通れない、一度は通る球技の入り口、そして人生の必須単位。
その昔、東海地区某所の町内会対抗児童ドッジボール大会。
子供の勝敗に興奮した父兄の乱闘を収めた、稀有な経験を持つ熱きラインズマンのK氏に近況を報告だ。。
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