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ラグビーだから響く。しかし、ラグビーだから「だけ」が理由ではない。
明確な証は「熱狂のアルカディア」。
いかなるスポーツもこの著者の筆にかかれば、私の琴線に触れてくるのだ。
正直、著者のファンの私としては新たな文章を読みたいと思っていた。
しかし、読み始めてまもなく気がついた。同じ文章が新たな感動を増幅してくれる。
心打つ文章は何度読んでも「新鮮に」感動し、素晴らしいのだ。
過去に巻頭コラムで鷲掴みにされた思いが、今また色褪せることなく蘇るのである。
心から温かい。熱い。それでいて繊細。
著者は説く。
「ラグビーは地球に必要だ。」
僭越ながら、まったくもって同感だ。普遍の真理だ。
しかし私(おそらく多くの人も)は思う。このようなジャーナリストこそがラグビーに必要だ。
ラグビーの大切な魂を伝えてくれるのだから。
当たり前だ。著者はラグビーが、そして人間が好きなのだから。
数日前、文中に登場する「稀代のスクラメージャー」からメールをもらった。
「先日、遂に藤島さんと酒食を共にしました。2000m泳いだあとだったので酔っ払ってしまいました。」
屈強なスクラムのイメージと程遠い、絵文字の混ざる愛嬌溢れた文体。
そこに著者との時間の充実が見て取れた。なんだかこちらが幸せな気持ちになった。
やはり、藤島大こそはラグビーに必要だ。。
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