|
Tが転勤になった。
この社宅で唯一の楕円の友だけに少し寂しい。
ヤツの地元・大阪に近い、京都への異動は、彼にとって喜ばしいこと。
昨晩の久しぶりに食事は、Yも含めて、家族交えての送別の宴となった。
かつて、スイカ躍進の礎を築いたスキッパーは、近所のイタメシ屋の安ワインで楽しそうに笑っていた。
元気に働き、元気に飲み食い! 若くして、既にサラリーマンの見本かな。
見習いたいよ、このオレも。
食事の最中、コンタクトレンズの話になった。
Tも私も視力0.1未満のコンタクトレンズラガーである。
今は使い捨てレンズなる贅沢に浸る近眼者同士、昔の面倒な煮沸の話になった。
彼は学生時代、煮沸をするためにソフトコンタクトをケースに入れたまま、電子レンジで加熱したそうだ。哀れ、コンタクトレンズは自体は爆発して飛び散ったそうだ!
ケースは・・・綺麗に蓋が開いて、レンジ内に転がっていたそうだ。
ということは、あのJAPANのスポンサーにもなっている「リポビタンD」のCMのごとく、キャップが回転しながら飛んだということか?!
頭脳明晰なTにしか出来ない発想ゆえのコンタクトレンズの煮沸妙技。
私の知能では電子レンジ煮沸なんて発想は、間違っても浮かばない。
しかし、驚きなのはコンタクトレンズの破片を集めて、コンタクトレンズ屋さんに持ちこみ、事情を話したら、「保障の対象」として新しいものと交換してくれたということ!
この店の対応、シリコンであろうレンズの素材原価の安さと見るか、店員の懐の深さと見るか。
きっと、どちらでもない。
前例のない煮沸方法と、それを店に持ち込むという二重の「異常」で店員を笑わせた、尋常ではない思考回路の賜物であろう。
Tは今、メガネ中心の生活を送っている。。
|