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過日、会社の同期であるNと食事をした。
話はいつもラグビー、アメフトで始まり、やがてシビアな「内面」の話になる。
同じような悩みや、経験をしているからなのか、お互いをとても深く知っているかのように意見をぶつけあう。それは、会社のことであったり、プライベートであったり。
器の小さな私にはいまだに許せぬ会社での経験がある。
私の他に登場人物2名。Nは概要は知っているが、細かいことは話していない。
「思い出すと腹立つよ、いまでも!」
軽く口にしたら、ヤツがしばらく黙った。ヤツも同じような対象、いやそれ以上の対象がいることを知っているから、もっと激しい同意が来るかと思った。
ヤツの言葉は予想を裏切る、違う大きさを持ったものであった。
「人を恨んでいると疲れるって最近わかったんだよ。オレも何年間もずっと許せなかったけどな・・・。」
私ははっとした。確かに自分で自分を疲れさせているかもしれないと。
気のせいか、100kg級の肉食系フットボーラーの顔に、かすかに哺乳類の匂いが漂っている気がした。
聞けば、最近は書道をやったり、禅、ヨーガに関する読書も。
「'タッチダウン'しか読まねーと思ったよ。」
と軽口を言ったら、鼻で笑われた。
ヤツは確実に変わっている、勿論いいように。
店にいるとき、出るとき、ヤツは店員に対して何回「ありがとう」を言っただろう。
「ありがとう」「ごめんなさい」は私も拘りの二語なのだが、客である大男がレジで揃って頭を下げるのも恥ずかしいので、先にエレベーターに進んだ。
人を憎んでいると疲れる・・・人間の小さな私は、ひとつ大きな学習をした。
このオレは変われるのだろうか。。
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