楕円の転がり、心の転がり・・・

家族、ラグビー、仲間が命・・・私の生き甲斐。夢に病んだ楕円オヤジの内緒の備忘録。

できごと

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会社の大先輩と

会社の大先輩方に声をかけて頂き、神田の居酒屋に馳せ参じた。
中学練習も雨のために早く終わり、予定より早く着いたのだが先輩諸氏はすでに全員集合。
赤ら顔の笑みで私を歓待してくださった。
今の状況で、私なんぞに声をかけて頂くことは光栄の極みであり、いまだ会社の絆が残ることが本当に嬉しい。
 
最も尊敬する最初の上司、バスケのタツヤさん。
威厳とユーモア、バスケのケンジさん。
厳しく育ててもらった柔道家のキヨノリさん。
癒しと天才の融合、グリー倶楽部のタミオさん。
 
若さはバカさだ・・・そんな時代の私の蛮行が酒の肴にされ、それを自分でも笑いながら、自らに呆れてしまった。そんなバカやっていたっけ。
私以外は皆がネクタイをしめているので、服装だけ見たらひとりだけ学生さんみたいだ。
「あのころは楽しかったなぁ」
皆が口々に言うのだが、この人たちはいまだビジネス最前線にいるのだと思うと、畏敬の念は自ずと湧き上がった。この人たちと一緒に仕事を出来たことは、人生の財産に違いはないのだと、ついつい感傷にふけってしまう。
最初の福島のときに可愛がってくれた客先のA田さん、O田さんの話になったら、なんだか涙が出た。 
 
これから先、自分がどんな風になろうとも、この会社で社会人としての常識を学んだことに違いはない。
改めて、貴重で幸せな時間であった思う。
 
キヨノリさんの新幹線の時間が近づいた。
どうしても写真を撮りたくて、カバンからデジカメを取り出した。
やはりタツヤさんに突っこまれた。
「おう、JSRもハイカラなもの持っているんだな」
 
ケンジさんが店主に撮影を頼む。
店主はケンジさんの大学バスケの後輩だった。
テーブルを囲んで皆が表情をつくる。
「じゃ、いきます! チーズ!」小さなシャッター音は聞こえない。
そしてオート・ストロボも光らない。
もう一度「チーズ!」
やはり、光らない・・・
 
「おいおい、JSRのカメラ、ぶっ壊れているんじゃないか?」
私は慌ててカメラを確認して、自ら撮ってみる。
やはり、ストロボが光ることはなかった。
 
カメラでのぞく我々のテーブルは温かく、明るく光っていた。
そして何より、上司の頭部も以前より光量を増していた・・・オート・ストロボの出番は不要だったのだ。
なんとなく皆が気が付いているようだった・・・誰も言わなかったけれど。
 
カメラの写り具合を確認する私にタツヤさんが聞いてきた。
「お前、いくつになったんだ」
「45です」
皆が首をかしげるように、顔を見合わせて笑っている。
あれから20年が経っているのだ。
「お前は20代のままだよ、その肉付き以外はな!」
 
出際、タツヤさんはお土産をくださった。子供にお菓子、妻にはチーズを・・・
 
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店を出ると雪は強くなっていて、道にはみぞれ状に積もりつつあった。
次に向かったお好み焼き店が定休日であったのでお開きに。
皆さん、深酒をしない潔い飲み方に変わっていた。
 
最後に神田駅でタツヤさんが皆を見送ってくださった。
お互いの姿が見えなくなるまで、タツヤさんは皆を見ていた。
自分が新人の頃からずっとそういう人だった。
傘もなかった私は、上着も濡れて寒いはずなのに、気持ちはほっこりしていた。
 
最後にタミオさんと一緒に中央線に。
車内は都会の雪見酒をあおった企業人たちでいっぱいだった。
 
タミオさんの機知に富んだ会話にサシで触れることが出来たのも幸いだった。
タミオさんは、偉い立場なのに職場の弁当の数の確認をして注文をしている。
タミオさんは、1浪と現役の2名の受験生息子がいて、かなり複雑な緊張感を抱えている。
タミオさんは、1浪の長男が受験生にも関わらずクラプトンとスティーブ・ウインウッドのライブを録画して、深夜まで見入っていることに違和感を覚えている。
タミオさんは、今のマンションの老朽化について、少しだけ考えている。
 
「まったくうちの坊主たちも"いい身分な"受験生なんだよ」
タミオさんがそう言った時、携帯にメールが入ったようだった。
タミオさんの奥様からだった。「雪つよくなったよ」
 
「雪が強いのは分かっているんだよ。じゃあ、そのうえでどうしてくれるのか・・・それがないんだよ、奥さ〜ん・・・」
そんなボヤキを聞いていたのか、となりのサラリーマン風情が少しニヤけたようだった。 
あまり人と握手をする風ではないタミオさんは、私の手をキュッと握って新宿で降りて行った。
ホームの雑踏に紛れて、小柄なタミオさんは一瞬で見えなくなった、。
 
快速だったのでいつもの最寄駅のひとつ先に降りた。
神田の道のみぞれは、荻窪ではしっかりと積雪に変わっていた。
丸福が開いている・・・いかんいかん。
松屋は並が240円だ・・・いかんいかん。
 
無駄な食欲をなんとか振り切り、バス停の最後尾に並んだ。
しあわせだよな、おれって・・・今日もいい聞かせるような実感は変わらない。
クツはもうビショビショなのに、なんだか気が大きくなったようで寒くはなかった。
 
生まれ変わって、もう一度就職活動をするとしても、同じ会社を希望するだろうな・・・
そういえば、誰かもそんなことを言っていたっけ。
被害者気取りで賑やかな大衆のはるか上空から、都会の雪はしんしんと降っていた。。
 
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