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上を見るな。
サラリーマンの処世術への批判ではない。
リフターのイロハの「イ」である。
膝、股関節・コア、腕の順で力を入れる。
アップしても絶対に上を見ない。
アップの時にはジャンパーを挟むつもりで"しっかり"寄る。
そして、アップしても絶対に上を見ない。 難しいのは寄りの甘さを治すこと。
ユニットの「ハ」の字状の形がなかなか治らない・・・先日やっと気づいた。
私の指導は「キスするくらいに寄れ、接吻しよう!」だった。
これが間違いだったのだ。
キスをする意識では、どうしても寄るのは顔になる。
したがって、自ずとユニットが「ハ」の字になるように指導してしまっていたのだ。
「胸を寄せよう、乳首だ!」
やっと酔った・・・いや寄った。
静止は安定の証し・・・得点9.50。まだまだだけれど。
もう一歩先の課題。
ムーブの時になると寄りが一層甘くなり、スカスカ、ヨレヨレになる。やはり、いつ何時でもリフターが寄れないことは致命的である。腕も伸びないので低いし、どうにも不安定。ではどこが悪いのか。
ムーブの場合、追いの形になるリフターが寄れないことが圧倒的に多い。若干大股で寄る、一歩余計に踏み込むなどの意識がないとどうしても"しっかり"と付けないのである。
恐らくもうひとつのポイントは「グリップ」の問題。
要因はいろいろあるように思う。まずは絶対的な握力のなさである。そして、プレグリップになれてしまった故の、ムーブの中での不正確なグリップ、それらを助長するジャンパーの腿のスベスベ感。
当然のことながら握力は鍛えるしかない。正確かつ強力なグリップも反復による鍛錬しかない。
ではスベスベ感については? お肌の曲がり角には程遠い高校生の腿は、そのきめ細かい表面ゆえに滑りやすいのである。流行のコラーゲン・過剰摂取か。違う、うらやましいほどの若さだ。無毛ジャンパーの冬のユニットなど本当にしんどそうだ。
これは、素肌でダメならテーピングなり、専用サポーターを装着するなりすればいいのだ。
あくまで、素肌で出来るようになるのが一番だが。
このように、私のような素人が考えても、現代のラインアウトにおいてリフターの役割は極めて重要だ。
遠い昔、リフター不在の「素ジャン時代」とは違って、リフターにはジャンパーを超える大きなキーがあると思う。
リフターはジャンパーという花を咲かせる根であり、幹である。
上を見ることをしない根は、開花の事実は、少し遅れて身体で知る。
ジャンパーが色鮮やかな洋瓦ならば、リフターは家を支える基礎だ。
いつの日だったか、某コーチが私のラインアウトについての疑問に関する多くのアンサーとヒントをくれた日があった。昼間からほの暗い、新宿雑居ビルの基礎の、そのまた下にある地下の喫茶だった。直前に替玉3つをオヤツ代わりに食してきたその男もリフター。
「リフターも、相手リフターをつることがポイント。相手リフターの肩、背中をどちらに向かせるか、どうやって向かせるか」
そこには、替玉2019個でも到底摂取不可能なラグビーの熱分とミネラルがあった。
大雑把ではすませない職人のプライドと、根として吸収した理論は、今の日本のラグビーに不可欠なモノに違いない。。
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