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昨晩は新宿。
またも、自然に集まり、必然的に飲み、深く語り合った。
H、E、T、そして私とDさん。Aはチームのインフル蔓延で断腸の自粛。
1軒目の居酒屋は、Eの巨大な手でのエダマメ鷲掴みでキックオフした。
そして、話題はいきなり「日本のスクラム」になった。
数年前のトップコーチの講習会でのことらしい。(私はもちろん受講していないから)
スクラムのセッションになった時のこと。
スクラムの屈強な相手に、どうにも勝てない時の対応について議論がなされたという。
その議論について、ある外国人コーチは
「そういう時は落とせ」
「2回目以降? それでも落とせ、FKからのアタックなんてたかが知れているだろう」
「チームの士気低下については? スクラムという局面の重要性についての考えは?」
スクラムに拘る日本謹製のコーチからのクエスチョンにも、まったく取り合わなかったという。
こんなラグビーなら、わざわざ学ばない方がいい。豪州、NZにも、もっと言えば北半球や日本にだって、心と理論あるコーチはいるのだから。
では、今現在、日本でスクラムのコーチングについて、理論と情熱を併せ持っている人間はどれだけいるのだろうか。無論、「日本人コーチ」の中にである。
日本のグランドで、日本のスクラムを体験する。その体験から教えられるのは、どうしたって日本人コーチだ。
日本と、NZやフランスでは土壌が違う。これは環境や文化ではなく、天候や土質からくる文字どおりグランドの土壌である。土壌のゆるいNZや北半球ではどうしたって、高いスクラムになる。
NZやフランスのFWでスタッドの18mmは当たり前らしい。
この国のスクラムを、ニッポンのスクラムを造らなければいけないのだ。
それは必要な文化であり、関係者の努力と英知の延長線上にしかない。
ラグビーという双方合わせて30人のゲームで、その半数以上の18人が参加するスクラムの重要性は論を待たないだろう。なにより、スクラムはボール獲得の手段、出口にして、アタックの入口だ。
酒場で生ビールをあおる男たちは、異口同音に「日本のコーチング」を強調した。
日本のスクラムを造るには「ガーンと当たって、ブワーッとチェイス!」ではダメなのである。
熱く、それで温かい往年のスクラメイジャーにして、屈指のFWコーチは言った。
「ラグクリの大さんのコラム読みました? あれが僕の考えを代弁してくれた!」
ラグビークリニック最新号(2011年春季)「ニッポンのラグビー」の、藤島大さんの巻頭コラム。
強豪国からの学習の必要性。そして学びっぱなしではいけない日本の工夫の重要性。
新宿はヨドバシカメラの裏側あたり。ただの酒場談義には違いないけれど、それでもニッポンのラグビーについて真剣に語り合った時間は、それぞれが思う"どこか"に続いている。
ノンアルコールなブレイクダウン極道は、10杯を超えるコーラとグレープフルーツジュースを飲み干した。
皆が自ずと別腹を意識し始めるころ、若き熱血指導者の長いまつ毛の奥に光る瞳には、学生への愛情と、静かな闘志が燃えていた。
残念、お開きだ・・・旅立ちの日みたいに、高速バス乗り場の前で別れる。
直後、皆がコソコソと炭水化物の摂取に勤しむのは想定内のご愛嬌。
ご丁寧に写真メールまでくるのは想定外。
私は帰宅後、熱いお湯を沸かした。
練習スケジュールを整理しながら、熱いお茶を飲むために。。
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ラグビー・コーチング・スクール
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