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私の敬愛するコーチのひとりに文筆業のDさんという方がいます。
ラグビーもそれ以外についても、知識、ボキャブラリーがとても豊富であり、いつも唸らされます。
でも、それは職業柄なのではなく、もともとの好奇心と生まれながらの表現者としての性格なのだと思います。
当然、酒場での話題はいつも興味深く、ラグビーにおける教えもあれば、腹を抱えて笑うジョークもあります。
でも、基本的には決して多弁ではなく、グランドでは存在感と単語でコーチをします。(当然ですが秀逸です)
そんなDさんには、自分が一番苦しいときに助けて頂いたこともあり、非常に恩を感じています。(もっとも今も苦しい自分ですが)
私にとってDさんの言うことはとても大きいものです。
しかしそれは、恩があるからというわけではなく、その価値観が「卑怯なことを憎む」ということで一貫しているからです。
ほんのたまにですが、Dさんに声をかけられて、ある高校のグランドに行くことがあります。私の母校ではなく、またDさんの母校でもありません。
その昔、Dさんが無償で8年間コーチをした都下の高校です。
現在、生徒は15人に届くか届かないかの厳しい状況で、リザーブなしで大会に出るか、はたまたケガ人が出たら棄権か...いつもギリギリの勝負のようです。
試合での勝負以前に、試合をするための人数の勝負があります。
しかし、その高校の文化には素晴らしいものがあります。
高校ラグビーというものの良きエッセンスに溢れています。
とても素直で、とても熱くて、でも、当然ながら議論を闘わせることもあります。
とにかく、その日に着たジャージを着替え終わるまで本当に一生懸命なのです。
着替え終えたあとも駅までの長い並木道において、自分たちのラグビーについての議論が絶えないかもしれません。とにかく、しらけた生徒が一人もいないのです。
そのチームの文化とは普遍たるそのチームの血の色です。
Dさんが愛した、いや、今も愛するその高校には、その文化の色素たる監督がいます。
この監督もその高校のOBではありません。
しかし、もう30年以上も高校生達の勝負とその後の人生を見守ってこられた偉人です。
とかくOBや父兄のいらん干渉でおかしくなることがある学生チームですが、OBではない立場で30年もの間、関係者の尊敬と信頼を集めてこられたのは偉業だと思います。
多くを知らない私が勝手に語るのは失礼と思いますのでこれくらいにしておきます。
しかし、監督と一時期コーチを務めたDさんとで醸成した、鋭利なまでに真剣勝負な文化が素晴らしいものであるという事実に間違いはありません。
まだまだ書いておきたいことがありますが…
やはり、この高校のこともDさんのことも、すぐには書ききれませんでした。
日を改めて、また書いてみたいと思っています。。
※最近、私自身のラグビーとの関わり方も少し変わってきました。
ラグビーのコーチの学びということには違いありませんが、アウトプット=グランドでの実践の回数が減っていますので、またDさんに連れられてその高校のグランドにも行ってこようかなと思っています。
ですます調の文の練習おつもりですが難しいです、ふぅ...
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