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家族でT家とディズニーシーに行くというこの日。
テーマパーク苦手の私は、浦安近くの船橋で行われたクボタvs三菱重工相模原のオープン戦を観に行くという、父親としては最低の我がままを許してもらった。
T家も私の楕円の病とテーマパーク嫌いは承知の上であり、何もなかったようにそれぞれのスクジュールは遂行された。私の方はたったひとりの行軍だったが・・・
さて、真夏日のような船橋のクボタグランド。
いつもながら見事な天然芝のグランドは、周囲の超工業的風景とのコントラストもあいまって、実に素晴らしい。
グランドに着くと、奥の方ではダイナボアーズがアップをしている。
スタンドの二段目に腰掛けた。
インターバル走に精出す若手の荒い息遣いが、否応にも私の鼓膜を揺らす。
この暑いのにラグビー選手とは奇特な存在である。
なにしろ、これから走って、押して、ぶつかって、転がって・・・
手前の反対サイドで、クボタが悠々とアップを始めた。
ホームグランドの余裕か、それともトップリーグの自信か。とにかく、クボタの選手は笑顔でアップに励んでいた。
試合はキックオフ直後にいきなりクボタが攻め込む。FB高橋銀太郎が自陣から中央まで一気に切れ込むと、右の狭いスペースを当たってはオフロード、ショートパスで繋ぐ。
コンタクトでの「当たり勝ちだけ」を狙ったような強引な近場での攻撃。最後はマクメニマンが右隅に飛び込んで先制トライ。おそらく時計は1分か2分。(0−7)
直後の5分、またしてもクボタが左ゴール前ラインアウトから一気呵成にモールを押し込み2本目のトライ。(0−14)
これを境にようやく目が覚めたか、ダイナボは接点、BKのDFで人が変わったように持ち直して反撃に出る。
互角の闘いが続いていた19分、ダイナボがゴール前左ラインアウトから、蛇のようにラックを連取。
最後は核弾頭・ミロが、ラックサイドに楔を打ち込むよう飛び込んだ。(5−14)
もうこのあたりでは、ダイナボもエリア、ポゼッションともに互角以上の闘いぶり。その後に期待を持たせる試合運びだ。
しかしクボタは29分、CTB高野が2タテから一発で中央に飛び込んで差を広げる。(5−21)
結局、ゲームの入りで圧倒されたダイナボは前半で16点のビハインドを負った。
後半に入ると、クボタはオツコロを投入。重く強いミッドフィールダーに、ダイナボは前半途中からの集中力と、綻ばないDFで対抗した。逆にダイナボはヘナリ・ベラタウの突破から幾度もチャンスをつくるが、トライラインは超えられない。
このベラタウ、本当にワクワクさせてくれるプレーヤーだ。
体格はさほど大きくはない。むしろ日本選手と比べても小柄で痩身と感じるほどなのに、バネある走りと、躊躇しない交通事故みたいなタックルには痺れた。
後半の均衡を破ったのはクボタ。
26分、2セン?の位置にいたオツコロにボールが渡った刹那、背後から飛脚の様なスピードで「寄り」を見せたブラインドウイング!
WTB鈴木貴士はボールを受けるやいなやトップスピードに乗る。あとはまるで超・早送りの様なスピードで、ボールはゴール中央に置かれていた。後半、両チーム通じて唯一の、「圧巻の」トライシーンであった。
試合は5−28でクボタの勝利。
この試合、チャレンジャーであるダイナボはDFがテーマであったなら、いいゲームをしたのではなかろうか。
両センターの手堅いDFは、時に鋭いアップを見せ、また、FWも3列を中心にしつこく内側から押し上げるべく動いていた。事実、後半は与えたTは鈴木の異次元の一本のみ。
今季は更に楽しみなチャレンジを見せてくれそうなダイナボである。
クボタはまだ余力を残していたかな。
オツコロもケガをしないプレーに専念しているみたいだし。
ただ、フロントに挑戦している元・3列の岩爪は頑張って欲しい。
生半可な努力で出来ることではないはずだ。
そんな、試合後の余韻に独りで浸るべくもなく、家族と別行動をとった不肖の父、最低の夫はグランドから湾岸道路方面に歩を進めた。
「クルマの置いてある船橋まで、バスに乗るか、タクシーでも拾うか・・・」
ポケットで携帯が震えた。
試合を終えた友人からであった。
予定外の観戦であり、こっそり見ていたのだが、隠せないアウトローならぬ「アウトファミリー」オーラは、遠目にもわかるほどに発散されていたようだ。
彼が上がるのを待って合流。陽のあるうちから、船橋でモツ焼きをいただきながら生ビールで乾杯。
(その後にディズニーにクルマでお迎え予定の私はお茶です、お茶!)
ラグビーの話を聞いて、いつものごとく右脳の深層部で学習をした。
勉強になること、感動したことをメモにする。
その後、浦安ににお迎えに行って別行動の家族とご対面。
愛すべき家族は、三菱、クボタの誰よりも動きまわったかのように疲れきった顔×3。
お前達は遊びじゃないか・・・って私も家族を放ったらかして遊びだったのだけれど。
私とその他家族。双方がそれぞれ最高の選択をした楽しい一日。
息子だけは試合のスコアを聞いてきた。
こいつ、きっと暗記しているに違いない。
ラグビーは暗記のスポーツではないんだぞ・・・・。。
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ラグビー観戦「日記」
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結果的に最後のPGへとつながった、ラストスクラムは相手ボール。 |
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〔けやきグランド杮落とし〕 |
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成蹊ラグビーに「主人公」はいない。 |
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対抗戦、成蹊対立教を観戦に八王子へ。 |


