楕円の転がり、心の転がり・・・

家族、ラグビー、仲間が命・・・私の生き甲斐。夢に病んだ楕円オヤジの内緒の備忘録。

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

今日から解体

実家を建替する。
そのため、祖父の代から住み続けた実家が、今日から解体となる。
当り前だが、なんとも寂しい気持ちだ。
 
おじいちゃん子であった自分は、小学校高学年まで祖父、祖母の間で「川」の字になって寝ていた。
そして、いつも寝る前には本を読んでいた。
勉強嫌いにも関わらず、目が悪いのはそのために違いない。
夜も更け、畳の部屋で静かに寝ている祖父と祖母。
白熱灯の電気スタンドで本を読んでいる私。
野球少年の頃だから、仰向けの顔の上に開いていたのは「ラグビーマガジン」や「知と熱」ではない。
何を読んでいたっけ・・・
 
ひとつ思い出した。
週刊ベースボール!
野球好きの祖母は毎週「週刊ベースボール」を買っていた。
やはり、当時からベースボールマガジン社にはお世話になっていたのだ。
それから、ポプラ社の怪盗ルパンシリーズは学校から借りて全部読んだと思う。
たしか、「奇岩城」「813の謎」などなど。
伝記も好きだった。当時、ファーブルを読んだら「ふんころがし」が欲しくてたまらなくなった。
 
解体となる実家を片付けたのだが、たくさんの本があった。
もう私の本はほとんど皆無で、父や祖父のものばかりだったけれど。
 
建替えが済んだら、一旦保管したジャンル違いの本のホコリとカビを払おう。
そして、同じ位置に出来るであろう畳の部屋で寝転んで、ジャンル違いの本達を覗いてみよう。
 
川の字ではなく、ひとりでごろり。
夜ならやはり白熱灯がいいな。。
 
 
 

明日は実家引っ越し

片付けても、かたづけても奥が深すぎる。
3世代で住み続けてきた我が家・・・
 
明日の8時に引越し業者は来る。
さあ、これから追い込み!
片付けられないものは、そのまま残していけば解体業者が処分してくれる・・・
 
それでも、出来る限りのことはしておきたい
 
両親はオヤジの同窓会と出版の仕事で山形に一泊二日の強行軍。
 
帰ってきてからすぐに作業。
やめろ、休めと言ったけれど・・・
大丈夫かな・・・・無理するな。

実家の片付け追い込み

解体目前の実家。
片付けもいよいよ追い込みだ。
 
私も片っ端からまとめ、ドシドシ捨てる。
ふと作業が止まるのは祖父母の大切にしていたものを見つけたとき。
 
整理整頓大好きな妻も、ここぞと大活躍。
オヤジもオフクロも毎晩遅くまでやっている。ちょっとやり過ぎで、体力が心配だ。
 
そんななか、子供たちはマイペースで新しい小学校を楽しんでいる。
しかし、娘が口内炎に苦しみだした。
今月から通い始めた塾のせいかしら。
知恵熱のかわりかと思うほどに、口内炎は激しく痛そうだ。
 
 
小さなネコの貯金箱が出てきた。
中には5千円くらい入っている。
私のではないと思っていたら、中には祖父母から私に宛てた手紙も出てきた。
 
「お前らしく、好きなことを一生懸命にやりなさい。」
 
 
ああ、この家が壊されるのが寂しい。。

両親、仮住まいへ

両親が家の近くのアパートに引越し。
建替えのための仮住まいだ。
 
○○○荘というこのアパート。距離で選んだから、実家から10秒の近さ。
私が子供の時にはあったから、築40年以上は経っているだろう。
 
このアパートの入口の階段は、小学校時代の私のメンコ飛ばしの戦場であった。
そこに両親が住むことになったのもなにかのご縁。
半年間だが、無事平和に暮らして欲しい。
 
中は直近でリフォームされているから、まあまあ綺麗かな。
しかし、昔のアパートだから敷居が低くて、特に狭い玄関では私は4,5回頭を強打した。
 
そんな風に頭を打ちながら、徒歩10秒のアパートと実家を往復して、引越屋さんが来る前に運べる荷物は着々と運ぶ。
 
妻は、実家の玄関脇の小さな書棚をアパートの電子レンジ台にしたり、拭き掃除をいっきにやったり、掃除大臣大活躍。
 
仲の良い嫁姑は、相変わらず仲がいいから有り難い。
 
さあ、一気に片付けろ!
一気に片付いてくれ!

祖父の本

実家の建て替えのため、その片づけがが大変だ。
中でも祖父の代からの本が大量で、オヤジもオフクロも一生懸命に仕分けしている。
私も可能な限り手伝う。といっても、本と戯れているのは楽しいものだ。

祖父の書斎には、兄貴がダンボール20箱の本を持ち出してなお、とても保存できないくらいの本が残っている。ほとんどがドイツ文学と日本文学、そして詩集や戯曲集。
ゲーテ、シラー、ハイネ、トマス・マン・・・私とは縁遠い名前が並ぶ。これらが、大西鐵之祐や綿井永寿、ダニー・クレイブンだったらなどと、罰当たりなことを夢想する。
ありえないことだ。

しかし、大正から戦前の本も多く、予想だにしなかった詩集などが出てこないかと、違う期待で注意深く整理する。自分とは無縁であったものとはいえ、本の整理は途中で「読んでしまったりする」から、まったくはかどらない。面白すぎて、とてもチャッチャとは出来ない。

古い本なのだから、日本語も当然古い。
題字が左から右ではなく、右から左に並んでいたり、「思ふ」などの言い回しの違い。
表紙などの装飾、紙の質の味わいは、経年によるシミやヤケなどのせいだけではない。古きもののよさは、今ではなかなかお目にかかれない。
セロファンみたいな紙の合間に、祖父あての手紙が挟まっていたり、祖父自身の走り書きやサインがあったりして、しばし思いを馳せる。

これまでは、あまり気にも留めていなかった祖父の古書。
なんだか捨てられないし、取っておくのも難しい。
決してラグビーの古書などは出てこないのだが、今はこうして祖父の書斎で、初めて見る畑違いの古書たちと遊んでいるのが楽しい。
お! 祖母の名前が入った小さな聖書。2冊ある。
祖母が十字をきるのをみたことはない。今になって知りたいことは出てくる。

一掴み! 比較的新しい本のかたまりを漁ってみる。
お! 知っている名前、外山滋比古。
そこにあった「知的想像のヒント」(1977)は、題名こそ違うが、内容は「思考の整理学」に似ている。祖父も同じ作者の本を読んでいたのかと思ったら、なぜか少し頬が緩んだ。
黒髪の著者近影がとても若い。

祖父はこのときどんな風だったのかしら。
私のラグビーなどには反対していた祖父から、もっと本の話なども聞いておけば良かったなどと思った。
ただ、ラグビーに没頭した不肖の孫が、今頃になって少しだけ実家の古びた部屋に居心地の良さを感じる。もうすぐ壊されるという間際になって。
我ながら孫や息子とは、かくも勝手で気ままなものなのだと思ふ。

片づけをしていて知ったことがある。
祖父は絵葉書の収集が好きであったということだ。
祖母と行ったであろう、日本各地の絵葉書や、チラシなどがたくさん出てきた。
袋は古く、そして渋い。しかし、中身はいまだにとても鮮やかだ。
めくっていたら、なぜか小学校時分に集めていた、国立公園や国定公園の切手を思い出した。

独文、サントリー角、きれいな絵葉書。
祖父の書斎から、いまだあの息遣いが聞えてくるような気がした。。

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事