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民主党の主張はポピュリズム
当ブログは時事ネタもやるんだということを半分忘れていたので、
久しぶりに政治についてです。
(興味のない方はここでサヨナラしてください)
ガソリンにはたくさんの税金がかかっている。
その経緯には、自民党の利権争いが見え隠れするのだが、
今ガソリン税の暫定税率廃止に民主党が熱心だ。
暫定というのは辞書を引くと、「仮に(一時的に)定めること」とある。
つまりあくまでも仮のものであり、本来の姿ではないことを示す。
しかし仮の状態は34年続いた。
そして自民党の大好きな土木建築業界に仕事、つまり金を与える
「自動道路建設システム」になっている。
道路建設には巨額の費用が使われる。建設業界に仕事を与えると
もっと仕事がほしいので、自民党と自民党の議員に政治献金をする。
双方がおいしい思いをしてこの道路財源は潤ってきた。
ところが民主党が参議院で多数となった今、この暫定税率を
決めた法律の期限が来る。なんとか金づるを手放したくない与党と、
ガソリン値下げで庶民の支持を得たい民主党が対決している。
しかし、なぜ今ガソリンの値下げが必要なのか。
たしかに折からの原油高で、ガソリン価格は高騰している。
ところが、地球温暖化問題はもう待ったなしだ。
地球温暖化対策の要は、化石燃料を使わないことだ。
価格が高いというのは、使用抑制圧力となる。
それを利用すべきだ。
ただし道路はもういらない。
日本は人口が減る。
残念だが、地方では人も住まない所が多数出るだろう。
「均衡ある国土の発展」などは、前世紀の夢物語なのだ。
すでに十分な自動車の道路が整備されている。
ならば道路財源は別のことに使うべきだ。
例えば自転車道路や歩道の整備。
自動車の使用をやめさせるようにするのが今後の正義なのだから、
公共交通機関の整備に使えばいい。
さらに日本は少子高齢化に急速に向かっているのから、
医療や福祉、教育にお金を使うべきだ。
土建屋がたくさんあり誰も通らない立派な道路がたっぷりある国より、
子供達が楽しく通う学校や、皆が使いやすい病院、
だれもが気軽に出入りできる老人介護施設がどこにでもある国になろう。
先進国といわれる国で、小学校の1学級あたりの生徒数が40人などという
恥しい国は日本以外にはない。たいていは20人程度。多くても30人学級だ。
いくら子供が減るとはいえ、先生の数は必要なのだ。
そして先生には向いていない人にはさっさと違う道に進んでもらって、
社会経験豊富で、教育に興味を持った人をどんどん雇えばいいのだ。
つい40年前までは、日本人は徒歩と自転車とバスと鉄道で
どこにでも行ったではないか。水戸黄門を見るがいい。
旅行の自由がなかった江戸時代でも、お伊勢参りという名目で、
庶民が徒歩で旅行を楽しんでいたのだ。高齢化が進めば
誰もが自動車の運転ができるわけではなくなる。
それならタクシーを安く使える方法を考えようではないか。
自民党はいろいろ理由をつけて甘い汁を手放そうとしない。
これにはもちろん憤りを覚える。
しかし、民主党が主張する「ガソリン25円下げられます」という
主張にも同調できない。
これは単なる「人気取り」に他ならないからだ。
民主党の主張によると、50年後の日本は農業国になっているらしい。
だったらそのビジョンに沿った使い方を提案するのであったら、
私も民主党を少しは見直したかもしれない。
しかし、これはただの国民へのご機嫌取りだ。
とても国民をバカにしている。
「暫定税率廃止」というところだけは賛成。
でも新たに同率の「環境税」のようなものを設け、
脱化石燃料の方向に進むために使ってもらいたい。
そして道路財源は道路だけに使うのはやめて、
今の道路の維持と、本当に必要なこと、特に
医療、福祉、教育に使うようにするのがよいというのが
私の考えだ。
私は「自分が車好き」という看板を下ろしたわけではない。
高いガソリン代にあえいでいる1人だが、こんな安易な値下げで
またガソリンをジャブジャブ使う社会にするべきではないと思うのだ。
他国の軍隊に給油して、戦争の片棒を担ぐよりずっと大事なことがある。
日本に駐留している他国の軍隊に、豪華な設備を提供することより
もっとやらなくてはならないことがある。
それをやらないのが今の政府与党だ。
共産党の見解:
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-01-20/2008012005_01_0.html
『日本共産党は道路特定財源はやめて一般財源化し、道路にも、福祉、
教育にも使えるようにすることを求めています。
(中略)
暫定税率については、「道路特定財源をさらに上乗せして、
無駄な道路をつくることを加速する役割を果たしてきた」
(志位和夫委員長、六日、NHKの「日曜討論」)として
廃止を主張しています。
(中略)
志位委員長は「反対ということでは(民主党と)一致すると思いますが、ただ、
私たちは無駄な道路はつくるのはやめるべきだという立場です」(同)とのべ、
不要不急の道路建設を見直す政策への転換を呼びかけています。』
『先にふれたように日本共産党は、無駄な道路をつくり続ける
“自動装置”になっている道路特定財源は一般財源化し、
上乗せされた暫定税率はやめるという考え方です。
そのうえで、エネルギー課税については考える必要があります。
現行のエネルギー課税のあり方を抜本的に見直し二酸化炭素(CO2)の
排出量を考慮した環境税を導入することを提言しています。』
社民党は公式サイトからでは読み取れなかったのでニュースから:
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080117k0000m010049000c.html
社民党は16日、通常国会での論点を整理する「政策セミナー」を党本部で開催し、焦点の道路特定財源の暫定税率について、廃止する方向を確認した。温暖化対策のための「環境税」創設を目指して民主党に定期的な政策協議を呼びかけることも決めた。
毎日新聞 2008年1月16日 18時56分
(ここでの「ポピュリズム」とは、「大衆迎合主義」あるいは
「衆愚政治」という意味で使用しています)
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