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「人体解剖実習」 医師免許を取得するには、誰もが通らざるを得ない実習です。 遡ること約20年。医学部3年生の5月頃から約半年間に渡り、ほぼ毎日「解剖棟」なる とてつもなく広い実習室にて「講義」「実習」「試問」に明け暮れていました。 実習初日、まずは当然、献体に感謝の意を示すのが礼儀だと心得ていました。 しかしながら、初めてその部屋に入った時、いやおうなく突き刺さるホルマリン様の刺激臭に、 目と鼻腔をはじめとした全身のあらゆる粘膜が強烈な拒絶反応を示し、10分もしないうちに 外に出ざるを得なかった。それが実習初日の記憶でした。 聞くところによれば、この刺激臭に耐えられず、医学部を中途退学したり、 刺激臭によるアレルギー反応のために、健康を害し、学生が訴訟を起こした例もあったそうです。 献体を腐敗させぬために止む終えないことなのですが、今でもあの突き刺さる痛みを忘れることはありません。 思いおこせば、ほぼ毎日夜遅くまで献体と向き合っていました。 医学の進歩のために自ら進んで献体してくださった団体の方々には心より感謝しなければなりません。 されど、あのホルマリン様の刺激の中で過ごした半年間は、肉体的・精神的にも辛い思い出ではあります。 その頃みた、夢の中でのこと... 車のボンネットを開けた時に入っていたものは、エンジンではなく、内臓でした。 まるで「ハカイダー」の脳のように... |
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2007年02月10日
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