私が眼科医になって、どれだけ教科書のお世話になったでしょうか...。
しかしながら「積読で終わったもの」「読んで肩透かしを食らわせられたもの」も少なくなく、
裏を返せば 「これぞ名著」と呼べるものは決して多くはありませんでした。
その少ない名著として、私が研修医時代から愛読している教科書の一つが
この「角膜クリニック」です。
永田誠先生(奈良「永田眼科」名誉院長)とその門下生によって書かれた
「眼科マイクロサージェリー」と並び、目を通したことのない眼科医はいないと断じていいです。
本棚を見ると、今でこそ「眼科プラクティスシリーズ」や
「ドライアイ診療PPP」(編集 ドライアイ研究会)
「角膜疾患 外来でこう診て治せ」(編集 木下茂)
などの素晴らしい著書も発売されていますが、一昔前までは角膜疾患を勉強するのに
若いDRに購入を勧められるのはこの「角膜クリニック」しかありませんでした。
世界に誇る大阪大学眼科角膜研究班出身の方々が中心の執筆者を見れば、
どれだけこの教科書が素晴らしいのかが自ずと理解できますね...
今も(例えば今日も)患者さんへの説明には、この教科書に掲載された写真をお見せしているのですが、
「待合室の植物が枯れている医者のところへは決して行くべきでない」
とは目の行き届かない医者をののしったエルマ・ボンベックの箴言ではありますが、
私の目もそれ同様、とんでもない節穴でした...(^_^
「40代に入り近方視が困難になったから」とか、
フロイトいう「意識下の無意識の世界にはあったのだが...」など言い訳にもならない...
(↓をクリックしてみれば)
左上から二行目に
稲澤かおり 大手前病院角膜センター
とあるのがおわかりでしょうか?
そうだったんです。
私は知らず知らずのうちに、かおりセンセイの書かれた教科書を導かれるままに読み、
患者さんに、かおりセンセイの教科書の写真で説明させてもらっていたのです!
「角膜輪部病変・腫瘍性病変」稲澤かおり「角膜クリニック(第2版)」より...
「RK/AK/LRI」稲澤かおり「角膜クリニック(第2版)」より...
あらためて、かおりセンセイの偉大さに敬服するとともに、
ここでここ最近、かおりセンセイにかかわる許しがたい事件があったことをご報告いたします。
かおりセンセイの専門領域は、世間が注目する屈折矯正手術
(わかりやすく言えば、近視や遠視・乱視を治す手術)であります。
これだけの実績と実力を兼ね備えたかおりセンセイのクリニックには、
クチコミや噂を聞いた患者さんがたくさん来られています。
阪神タイガースが現在、2位中日に6.5ゲーム差をつけてペナントレース独走態勢に入っていますが、
その原動力となっている秀太・鳥谷・江草の3選手が、
実はなんと開幕前、かおりセンセイのクリニックでLASIKを受けておられるのです。
これが参考記事です(クリックして下さい)
ここまでであれば、
かおりセンセイはスゴイ!私もLASIKをしてもらいに行こうかな?...
で記事を終わりとするのですが、
とある大手のクリニックのホームページに
「阪神鳥谷選手の今年の活躍はLASIKにあった」
と、まるで鳥谷選手のLASIKを自分らが施行したかの如く記述がなされていたのです!
これって詐欺同然ですよね(ー_ー)!!
他人のふんどしで相撲を取るどころの騒ぎではありません!
キタナイというか恥ずかしいというか...
「こうなったらなりふりかまってられないわ!(by 葛城ミサト)」
と追いつめられているのは、自分らの無能さを認めているようなもの...
いかにキタナイ宣伝をしようとも、最後には患者さんはちゃんとした医療を行うところに
しか足を運びません。
ことにLASIKは医者のハローワークのような求人雑誌に
「眼科医求む!年収3000〜5000万!経験不問!君も明日からLASIK SURGEON!」
と大手クリニックが安易な広告を出し、キチンと角膜の勉強もしてない医者がそれに飛びついて
合併症を作っているという看過できない現実があります。
もし私が患者なら、その眼科医が本当に角膜を診れるDrかどうかを
しっかり見極めてから、納得してLASIKを受けようと思います。
勿論、その時は考えるまでもなく、かおりセンセイにお願いするのは言うまでもありませんが...(^^♪
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