眼科の記事

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私の勤務する眼科医院のTopicsです。
のま眼科
専門領域である眼形成手術関連の話題を中心に、当院で行っている治療や疾患の説明、学会・講演・勉強会の報告も致します。

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濁らない眼内レンズって?


白内障とは、本来透明であるはずの水晶体が、
主に加齢により白く濁ってしまう病気をいいます。
白く濁った水晶体は点眼薬にて透明性を回復することは不可能であるため、
日常生活に不自由を感じるようであれば、
濁った水晶体を透明な眼内レンズに置換する手術、
すなわり白内障手術が必要になることは御存知かと思います。

「濁った水晶体を透明な眼内レンズに置換する」と書きましたが、
ここで、一般の方々には知られていない恐ろしい現実があります。
というのも、一部の眼内レンズは眼内に置換されてから数年のちに、
「グリスニング」「ホワイトニング」といった変化を生じ、
眼内レンズの中に水滴が入ったり、レンズ自体の外側全体が白濁してしまうのです。

これが「グリスニング」を起こした眼内レンズです。
レンズの中に細かい水滴のようなものが入っているのがわかると思います。
実際に視力を測ってみると、特別悪いわけではないのですが、
見方を変えると本来視力検査というもの自体が、
Quality of vision(視覚の質)を確認するに最も原始的な検査法であり、
なおかつそれ以外の指標がほとんどないため、
視覚の本質は視力以外では現代医学で明確にできないのが現実なんです。
イメージ 1 イメージ 2
  左)グリスニングを生じた眼内レンズ       右)その拡大写真

次に「ホワイトニング」を起こした眼内レンズを示します。
これなんか透明どころかまるで「スリガラス」ですよね!?
レンズ表面に特定不明の物質(蛋白質ではないようです)が
付着した結果生じたもので、原因は未だわかっておりません。
視力自体には影響しないとされていますが、このように
「目に見えて白く濁ったレンズ」
を自分の眼に入れたいと思う人がいるのでしょうか?
一度入れた眼内レンズを取り出して入れ替えることは可能なのですが、
それは初回手術よりも、数段リスクを背負う手術となります。
イメージ 3 イメージ 4
 左)ホワイトニングのないレンズ(AMO社)   右)ホワイトニングを生じたレンズ

実際に
「白内障手術を受けて、しばらくはとてもよく見えていたが、
だんだんと目がかすみ始めた」という症例の中には、
この「ホワイトニング現象」がある以外に、
他の眼異常は検査でまったく認められないというケースは稀ではありません。

考えても見て下さい…
「3年すればレンズが濁ってくるデジカメ」
「3年すればレンズが濁ってくる眼鏡」
こんなものが商品として成り立つのでしょうか?
即刻製造中止・リコールが当然の末路のはずですよね…。
ましてや使用するのは人体になんです。

この強い思いを持って、
「眼の中に挿入したあとに濁るようなレンズは使うべきではない!!」
というテーマで、2010.5.29に広島で講演をさせて頂きました。

写真は「永遠に濁らない眼内レンズ」の代表格である
AMO社のテクニス・センサーです。
当院では開院以来、一貫して「濁らない眼内レンズ」しか挿入しておりません。

イメージ 5 イメージ 6
  左)AMO社テクニス             右)AMO社テクニスワンピース
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/bd/38/punpkinrorojp/folder/1458557/img_1458557_47835533_10?20070323122555


眼瞼下垂手術(挙筋短縮術)

このブログは「のま眼科のホームページ」を御覧の方へのリンクページである
という原点に立ち返って、

今回は当院で行っている眼瞼下垂手術のvariationの一つである
挙筋短縮術(Levator Resection)を動画で紹介させて頂きます。
(「血を見るのが苦手…」という方は決してクリックしないで下さい…)

私が眼瞼下垂の手術を始めたのは、今から17年前です。
現在までの手術件数はTOTALで2000例くらいになります。
(ここ数年では、今回紹介する挙筋短縮術のみに限れば、年間200例くらいです)

4年前に眼形成外科手術の世界的大権威である
柿崎裕彦大師匠(愛知医大准教授)に師事させて頂き、そのおかげで
自分なりに眼瞼下垂手術については一家言を持っているつもりではあります。

この10月末に「眼科マイクロサージェリー(第6版)」という分厚い教科書が
発行されますが、この中での「眼瞼下垂の手術」の項を
山形市井出眼科の三戸秀哲先生と一緒に執筆させて頂きました。
(私が担当したのが、この動画の挙筋短縮術と眉下皮膚切除術です)

動画を大まかに説明すると…
 ≠曚領◆雰詼豈潦孤堯砲遼秧
◆“蕾質反イ悗遼秧譟30Gという細い針使用)
 挙筋腱膜(aponeurosis)とミューラー筋を同時に剥離
ぁヾ屬濃澤
ァー蟒冀罎傍鷆攀’宗歩曚魑鵑欧覿變蓮砲鯊定し、
  それにしたがって、挙筋群の短縮量を決定する(野間Original)
Α‐繧曚離ーブの中央を同定し、瞼板上に青いペンでマークする
А´イ砲茲辰瞳萃蠅靴唇銘屬竜鷆晏膜〜瞼板(マーク部)〜挙筋腱膜へと通糸
─〇紊鯆めて、挙がり具合と自然なカーブができているかを確認する
  (その後、内・外と計3ヵ所にГ里茲Δ膨婿紊垢襦
 余った皮膚を切除
 重瞼線を作成(皮膚〜挙筋腱膜断端〜皮膚へと通糸)
 (最後に皮膚を縫合して終了)
この症例は両側同時に手術を行っています。
所用時間は65分でした。

ちなみに、なんでもかんでもこの術式で行っている訳ではありません。
以下のように...
 \菘郡竄朮漆癲挙筋機能低下例→吊り上げ術、挙筋短縮術
◆々涯展悩淨睇を中止できない例→経結膜ミュラー筋tucking術、高周波ラジオメス

さらに、眼瞼下垂以外に以下を伴っている症例には

 “毛下垂の強い例→眉上皮膚切除術、眉下から眉上の骨膜へ固定する方法
◆‐經竄枷乕翆亟望鼻Dermatochalasis)の強い例→眉下皮膚切除術
  を眼瞼下垂手術の前に先んじて行うこともあります。

通院は手術当日→(翌日は御自身で眼帯を外して頂き)→7日後に抜糸
→術6週後に最終確認ということにしております。
手術は入院の必要はまったくありませんが、
両側同時手術の場合は、術後眼帯をしたままでは視界が狭くなりますので、
必ずどなたか付き添いの方と一緒に術後は帰宅して頂くようにしております。

もっと詳しく眼瞼下垂についてお知りになりたい方は
眼瞼下垂診療アップデート 柿崎裕彦著
眼形成外科手術〜虎の巻〜 柿崎裕彦著
を眼科医および形成外科医の方ならば
是非とも購入されることをお薦めいたします。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/bd/38/punpkinrorojp/folder/1458557/img_1458557_47835533_10?20070323122555

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博多の夜は続く

博多の夜は長く、素晴らしい!


しばらくブログプチ閉鎖して申し訳ありません(^_^;)
7/5〜7/6にかけて、私の大師匠である冨士本一志先生のおはからいで、
博多での白内障手術の勉強会(phaco塾)に参加させて頂きました。
(この会のためのスライド作りに追われていたんです)

16時にスタートして約2時間半の時間の中で
普段お目にかかることのできない症例発表+機知に富んだDiscussionが飛び交い、
会の内容は予想した以上にとても濃いものでした。

特に私も最近経験する、インジェクター内で眼内レンズのループが折れたり、
インジェクター内の残留潤滑剤の問題などについて多くの発表があり、
とても勉強になりました。

会の終わりに、私の自己紹介を兼ねて、
日本における白内障手術の権威であられる先生方を前にして、
私の行っている手術(+Dr柿崎の紹介)について20分程度の話をさせて頂き、
それに対し、たくさんの先生方からいろいろ質問を賜り、心より感謝いたします。

イメージ 1 イメージ 2 イメージ 3

泊まったホテルからの景色です。
言わずとしれた白内障手術の大御所お三人(吉冨先生、大鹿教授、鳥井先生)との記念写真です。
結局、あれから作り変えることもせず、あの綾波レイの名刺をみなさんにお配りいたしました。
(皆さん優しい方ばかりで「こんなもん、いらん!」とは言われませんでした)

イメージ 4 イメージ 5 イメージ 6

恐れ多くも、世界の大鹿教授にモツ鍋を振舞ってもらうという失態を犯してしまいました(^_^;)
(大鹿センセイスミマセン)
一次会の席で倖田來未について私が熱弁したために、
二次会にて大鹿教授から「倖田來未を唄いなさい!」とリクエストして頂きました。
ありきたりの「you」を初めてカラオケで歌いましたが、
その後は吉冨先生、大鹿教授によるBritish Rockのメドレーが果てしなく続き、
お二人とも曲の歌詞をすべて覚えておられるのにビックリ致しました(^^♪

真ん中の写真は「ナゾの光景」としかこの場では触れられません(^_^;)

写真右は九州を代表する2名の硝子体手術医(Vitreous Surgeon)
鳥井秀雄先生と冨士本一志先生です。

このあとも飲み会はAM3時まで続きました。
おそらくボトルにして1本以上は飲んだのではないでしょうか?

酔い覚ましにと、翌日昼にキャナルシティ内の「ラーメンスタジアム」にて
九州ラーメン+替え玉4つをつい食べてしまい、
コンニャクゼリーによるダイエットの成果も灰燼に帰してしまいましたが、
このように日本のTOPの先生方と話をさせてもらえる機会はそう滅多にはない訳で、
会に参加させてくださった冨士本先生に心より感謝いたします。

次は8/2の備後地区症例検討会の講演が控えています。
パンフレットには60分となっていますが、
座長の失敬ラーメン先生こと、尾道総合病院眼科部長の松山茂生先生から、
「実質は19:30〜21:00までの90分、話をしてください」との許可を得ましたので、
スライドはおそらく150枚程度になるかと思いますが、
劇場版エヴァンゲリオンの挿入歌「心よ原始に戻れ...」のテーマ曲をバックに流し、
新ネタを散りばめ、燃え尽きるまで話をしようと思っております。

三好輝行先生のお膝元である福山で開催されるので、
「三好先生にも是非聞いて頂ければ...」と楽しみにしていたのですが、
生憎、この日は三好先生自身が、井上康師匠とご一緒に山口の別の会で
講演されることになっておられ、少し残念に思っております(ToT)/~~~

イメージ 7

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埋没法(腱膜固定法)

上眼瞼睫毛内反症に対する埋没法(挙筋腱膜固定法)

エヴァンゲリオンの動画ばかりupする訳にもいかないので、閑話休題で本業ネタを...

3年前くらいに学会発表用に編集した(私が行った)埋没法のDVDをYou-Tubeにアップロードしてみました。


当院は美容外科ではありませんので、原則睫毛内反症(さかまつげ)の患者さんにしか、

埋没法は行いませんが、この術式(腱膜固定法)は最近広く美容外科でも行われているものと

ほぼ一緒であると思います。


糸をかける位置によって「末広型重瞼」にも「平行型重瞼」にもできますが、

平行型にするためには目頭切開を追加しなければならないこともありますし、

元来、日本人の顔は蒙古襞がある程度ある方が、優しい顔の印象を持ちますで

無理に平行型にするのは如何なものかと個人的には思っています。


本術式は従来の瞼板に糸を露出させる方法(瞼板固定法)よりも合併症が少なく、

かつ自然な重瞼ができやすいというメリットがあり、症例によっては眉毛が下降する例もあります。


埋没法は概して、

「アイプチを使うと容易に二重になる」

「日によって二重になったりならなかったりする」

といった症例に向いていると思います。


しかし、アイプチを長期に渡って使用すれば、接触皮膚炎といって、アイプチに含まれる金属類など

によるアレルギー反応を起こすこともあるので、アイプチ使用を勧めている訳ではないことに

ご注意下さい。


さらに付け加えると...
ゝ鷆晏膜が伸びて眼瞼下垂を生じている症例に安易に埋没法を行うと、

眼瞼下垂が増悪することがあります。

≒枡發了號辰慮い人(腫れぼったい瞼の人)に埋没法を行うと術後の再発を来たしやすく、

そのような症例では一部脂肪を除去する切開法(+可能なら挙筋腱膜前転術の併用)

を用いるべきであろうと思います。

4靄榲に、埋没法はあくまで糸で仮止めする手術でありますので、恒久的な重瞼形成を目指すならば

皮膚を切開する切開法を行うべきだと思います。

現在はこれにもうひと工夫をこらした手術を行っています。

(あくまで、一般向けへと簡単な文章にしていますので、ご了承下さい)

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今日、初めてYou-Tubeに動画をアップロードしてみました。
(「僕にもできた...」by 高見山)

白内障手術における眼内レンズの挿入シーンです。

挿入している眼内レンズ(IOL:Intra ocular lense)はAMO社のセンサーです。


AMO社のIOLはグリスニングといって、術後IOL内に水分子が入り込み、

IOLが混濁してしまうことがほぼ皆無なので、私はとても気に入っています。

ただし、このIOLは挿入に少し手間がかかることが難点といえるかもしれません。


レンズの足(Haptics)もすべて一緒に入れてしまう(One action)方法はこのIOLでは二通りあり、

一つはCompression法と言って、グイっと一気にIOLを全部入れてしまう方法。

もう一つはこの動画に示したDialing法といって、ゆっくりスローですが、

レンズを支えるチン小帯に負荷をかけない方法です。


多少(と言っても数十秒も違わない)手術時間が長くなりますが、

私はAMOのIOL挿入時には、この方法を用いております。

コツを掴めば、100%とまではいかないまでも、ほぼ97%はOne actionでの挿入が可能ですし、

何よりもチン小帯に負荷がかからないのが最大の利点だと思っています。

この先、AMO社の多焦点IOL挿入を考えておられる方は、是非この挿入法をお薦めいたします。


ちなみにこの動画は、2年前AMO社が編集した↓のDVDから取った、私の手術シーンです。

「トロイな...!」とのそしりを受けるかもしれませんが、

この手術では10分を切れば、それ以上のスピードでやる必要はないと考えていますので...

眼科医しかわからない内容でスミマセン(^_^;)


たった今、山中教授のiPS細胞の講義を聞いて戻ってきたところですが、

明日は早朝からOpeなので、報告はのちほど...

すみませんが、リコメも明日以降にさせて下さいマセ(^_^;)

イメージ 1

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