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芸能人やunderground社会の裏ネタを暴露する絵入り・写真入りの本が、 数年前からコンビニの書庫を賑わすようになってきたと感じるのは私だけだろうか?... 古くを遡れば「百万人の夜」がそれに該当するのかもしれない。 このたぐいの本は10年以上前から存在していたが、決して陽の目を浴びることはなかった。 私の記憶を紐解けば、「GON」から始まり、やがて「BUBUKA」が現れ、 最近では「実話ナックルズ」が主導権を握っているような気がする。 眼科医では稀有な感性の持ち主である、新矢先生が改めて紹介して下さったように、 私は昔からこの手の雑誌に目がない。 (「新矢先生のブログ記事」をご参考ください) 今回はほんの数ヶ月前に買った「放送禁止」に関する二冊を紹介する。 「放送禁止」 誰もが憧れ、垣間見たい世界... しどけなくも甘美な響きがそこにある。 かつては「放送禁止」という単語をラジオで言うことすら禁じられた時代もあった。 この二冊の何がいいって?... とにかく私は、物心ついて以来、この出版社の大ファンなのだ。 VOWしか知らない読者も多いであろうが、近代サブカルチャーに深くメスを入れ続けてきた「宝島社」 希代のベストセラー「裏モノの本」を世に送り出し、北尾トロ・下関マグロといった 名ライターを輩出した「三才ブックス」 私はこの二社の作品が本屋に並べば必ず手にとって内容を確かめるようにしている。 今回紹介するこの二作は、いずれも何らかの理由で(その理由がとんでもなく荒唐無稽なことも多いのが笑える) TVやラジオで放映・放送ができなくなった、 いわゆる「放送禁止作品」を取り上げている。 「桑田VS長渕」騒動発端となった「すべての歌に懺悔しな」「ヨイトマケの唄」「イムジン河」など、 誰もが知っている唄の背景も、宝島専属のライターが独自の感性でエグることに意味がある。 ことに「すべての歌に懺悔しな!!」については読んでいて爽快感すら覚えた素晴らしい解説だ! 御存知ない方にお話しするが「すべての歌に懺悔しな!!」とは、 確信犯である桑田佳祐が、自身のアルバムに書いた曲で、 歌が得意な猿なのに 高級外車がお出迎え スーパースターになれたのは 世渡り上手と金まかせ 道化も道化 うんざりするよな生き様シャウトすりゃ 小粋な仮面でどこかでパクった小言を連呼する TVにゃ出ないと言ったのに ドラマの主役にゃ燃えている という歌詞は、当時「アリよさらば」でドラマ初主演の矢沢永吉と、同様に 「家族ゲーム」でドラマ初主演の長渕剛のことを指しているのは誰の目にも明白。 「僕はまったく気にしていない」と大人の対応を見せた矢沢に対し、 長渕は怒り心頭で「売られたケンカは買う!」と一歩も引かない態度をとったのが好対照。 この事件は意外な結末で幕を閉じることになったのだが、 「儲かる話とクスリにゃ目がないバカヤロ様がいる」 と翌年の'95年、歌詞の通りに長渕自身が大麻取締法違反容疑で逮捕されるという 歌詞が暗示したのか、とても皮肉な顛末を迎える。 ライターは「長渕はくされ外道じゃ!」という観点にたって解説しているのだが、 それがまた気持ちイイ 是非とも興味のある方には読んでいただきたい文章である。 これ以外にも 「甲斐バンドが'70年ロックとして歴史上評価されない理由」など、 誰もが口にできなかったタブーがいくつも網羅されており、全体としてとても読み応えがある。 もし「最近オモロイ本がない」とお嘆きの貴兄へ... 2冊とも是非買って損のない本であると私は確信する。 「流行り歌に隠されたタブー事件史」 宝島社980円
「(実録)放送禁止作品(封印解除)」 三才ブックス500円 |

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