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 高速道路の割引制度がはじまってだいぶ経ったが、ブログを見ていると、渋滞に文句を言いながら1000円で遊びに行けることで舞い上がっている記事が大半を占める。

 愚民政治が成功しているということなのだろうか。

 日本人は愚民なのだろうか。

 1000円でどこまで行けるかみたいなことをする人間をたくさん作って、自家用車が作り出した渋滞の中で物流のトラックもノロノロ運転をくり広げ、膨大な量のガソリンや軽油を無駄遣いして、いったい地球温暖化対策との整合性をどう考えているのだろうか。

 ETC車載器取り付けをめぐる大騒動をはじめ、選挙目当ての泥縄式政策で生じたバカバカしいコストの負担を強いられる納税者の1人として、絶望的な脱力感に襲われる。

 民主党の高速道路無料化の方が、まだしも政治戦略として有益である。

 日本社会の経済活動をささえる上できわめて重要なファクターになっているのは、物流である。

 ネットで注文すると、翌日には消費者のもとに商品が届く。

 ロングテール商品も、あっという間に入手できる。

 こういう状況を用意したのは、もちろんインターネットであり、一般庶民がインターネットに容易にアクセスできるようなインフラの整備である。

 しかし、インターネットだけでは、商品経済は成立しない。

 商品を実際に移動させる手段としての、物流が不可欠である。

 それを支えているのは、主として高速道路網を使って全国にネットワークを広げているトラック業界である。
 
 ネットで物を売り買いしている人間は、ガソリン高騰で打撃を受けたトラック業界を見殺しにするような政策を支持すべきではないわけで、だとすれば、高速道路に対する政策に限って言えば、とりあえず自民党より民主党である。

 お盆の時期に半額にするというような中途半端な政策で、物流が救われるはずがない。

 税金を使うということは、自動車を持っていない人間にまで高速道路代を払わせるようなもので、けしからんという話もあるが、もうすこし頭をきちんと使って欲しいものだ。

 今の日本に暮らしていて、物流のお世話になっていない人間がいったい何人いるというのだろうか?

 1000円ではしゃぐのはかまわないが、はしゃいでいるだけの愚民がこれほど多いことにも絶望的な脱力感を覚えざるを得ない。 

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2009/7/31(金) 午前 9:40 佐原ケイン


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