奈良の日々

『住み込み観光客』だった日々。2006年から2008年の記事が中心です。

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9月21日〜23日。
復元中の「第一次大極正殿」公開の最終回が行われ、
昨年に続いて行って参りました。
大極殿に関する説明などは昨年の記事をご参照ください。↓
http://blogs.yahoo.co.jp/nonbay55/26358785.html

昨年の写真と見比べていただければ、違いがお分かり頂けると思います。
柱や屋根などの木工工事はほとんど終わり、瓦もほとんど葺き終わり、
壁などの左官工事と、金属系の装飾が今後の主な工事となるようです。

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基壇は免震構造になっていることは昨年も書きましたが、
昨年の見学では、この隙間には気が付きませんでした。
地震が来ると下の基壇だけが揺れ、
隙間の上にある建築本体はほとんど揺れない計算です。
近年の地震では次々と想定外の事態(揺れ方など)が起こっていますが、
従来横揺れにしか対応しないとされてきた免震構造が、
縦揺れにもかなりの効果があった、ということもプラスの意味で想定外でした。

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初層内部。
昨年とあまり変わらない印象かも知れませんが、
壁が出来てきていることが大きな変化です。



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天井に描かれた、蓮をもとにした天界の想像上の花。
日本画家であり松伯美術館館長を務められる、
上村淳之さんの原画だそうです。




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左官工事の途中になる壁。
出ている紐は、壁の基になっている中の木材を
格子に組んで結んでいるものだそうです。
この上に塗る時に取られるものかと思ったのですが、
扇形に広げられて次の層に塗り込められ、
そのまま壁の構造に組み込まれるとか。
さらにその上から、仕上げの塗りが行われるようです。

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初層の屋根。
木材の地がむき出しだった昨年に比べ、
瓦がきっちり葺かれて立派になりました。
第二層の左官工事が行われているため、
昨年よりも足場が増えています。


イメージ 7

第二層の大屋根。
ユーモラスな鬼瓦と蓮華紋。
もう少し後世の鬼瓦は、リアルな迫力が出てきますが、
この鬼瓦はいたずら好きなペットといった趣ですね。
また逆に、それが返ってブキミという印象も与えます。
元になった瓦は資料館でも見ることが出来ます。


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軒下に釣られる金属製の装飾。
なんと言うのでしょう?
まだ取り付けられる前ですが、
予定場所付近に置かれて展示されました。

予断ですが、
ドラマ「鹿男あをによし」の朱雀門での地震のシーン。
朱雀門にも付いているこの装飾が、
きっちり同方向に揺れていたのには感心しました。

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大屋根南面(正面)。
立派ですね。
この立ち位置からは、
もう一般人は観ることが出来ません。
曲線が美しい。


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鴟尾(しび)。
奈良時代、鴟尾は瓦製が一般的でしたが、
一部で金属製の鴟尾というものも存在したそうです。
この大極殿跡から鴟尾が発掘されていないことから、
金属製でそのまま転用されたのではないか、
という研究結果が出ているそうです。
そこで、金属で復元された大鴟尾。
実際は軽量化のため、樹脂で作ったものに金属を貼っています。

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屋根中央の棟飾り。
普段は奈良で寺院建築にしか接しないため見慣れない意匠ですが、
大極殿大屋根の中央には、このような棟飾りが付きます。
昨年いろいろ聞いてみましたが、この根拠がよく分かりませんでした。
しかし、「天皇がいるところ」の目印、
という説をどこかで見にしたような気がします。
かーなり不確かです。

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小口金具も一部に付けられていました。
この装飾が終わるだけでも、そうとう絢爛になると思います。
完成は2010年の春?予定。
次回会うのはその後ですね。

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閉じる コメント(23)

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何と言ったらいいのか分からないくらい美しいですね!しばらく見とれてしまいました・・・ 削除

2008/9/24(水) 午後 0:53 [ あおによし ] 返信する

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もうかなり出来上がってるのですね。結局完成前の特別公開には行けなかったけど、完成するのが楽しみです。

2008/9/24(水) 午後 1:17 タカ 返信する

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なんともきらびやかで豪華ですね。

2008/9/24(水) 午後 2:35 麺読斎 返信する

11枚目の写真は、宝珠というそうですよ。

もともとの宝珠は水晶やら何やらで飾られ、もっと豪華だったみたいですね。

2008/9/24(水) 午後 8:44 銀狐 返信する

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京都のいちまんさま。
完成間近な感じで、いよいよ美しい姿を現してきたようですね。

2008/9/24(水) 午後 11:16 のんべえ 返信する

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taketake5295さま。
こんどご覧になれるのは完成後だと思いますが、美しい姿をぜひ一度。

2008/9/24(水) 午後 11:18 のんべえ 返信する

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naonaoさま。
実際に見ると、大きな屋根が本当に見事でしたよ。

2008/9/24(水) 午後 11:19 のんべえ 返信する

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あおによしさま。
素晴らしいですよ〜。ぜひ実物をご覧になってくださいませ。

2008/9/24(水) 午後 11:20 のんべえ 返信する

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慈楽堂さま。
特別公開短かったですからねえ。
完成が楽しみです。

2008/9/24(水) 午後 11:30 のんべえ 返信する

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麺読斎さま。
豪華ですねえ。素屋根を取って野ざらしになるのがもったいないくらいです。

2008/9/24(水) 午後 11:33 のんべえ 返信する

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銀狐さま。
ほんとですねえ、真中が宝珠になっていたんですね。
当時は今をしのぐ豪華な造りだったのでしょうね。

2008/9/24(水) 午後 11:35 のんべえ 返信する

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ナイショさま。
お恥ずかしい。実は2つの表記があって、どちらか迷ったのですが・・・
今きちんと調べたら間違えていたようです。こっそりと直させていただきました。
ありがとうございます〜!

2008/9/24(水) 午後 11:47 のんべえ 返信する

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軒下に釣られる金属製の装飾は「風鐸」と云うようです。いつも良い写真をありがとうございます。

2008/9/25(木) 午前 9:47 [ kym*63*22 ] 返信する

2010年の遷都祭に向けて着々と準備が整ってるようですね。
1000年後の未来にも残っているような、すばらしい建物にして欲しいです!

2008/9/25(木) 午前 10:10 よっしー 返信する

あると分かっていて、最後だと分かっていて、この行けない辛さ・・・
これからこういう事が多くなるのかと思うとちょっと寂しいです(^_^;)

2008/9/25(木) 午前 11:43 明日香 返信する

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kym663322さま。
「風鐸」というのですね!ありがとうございます。
確かに「銅鐸」とそっくりの形ですね。

2008/9/26(金) 午前 2:12 のんべえ 返信する

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よっしーさま。
本当にそうですね。次の1000年を見据えた祭典にしていただきたいものです。

2008/9/26(金) 午前 2:13 のんべえ 返信する

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明日香さま。
そういうことはありますね〜残念です。
これから増えるのですか?環境はなかなか思い通りになりませんよね・・・

2008/9/26(金) 午前 2:15 のんべえ 返信する

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奈良の日々さま、初めまして。
正倉院の北の方で小さな宿屋をしています奈良倶楽部と申します。
先日、何かを検索していて(唐招提寺のことだったかと思いますが)こちらのブログのことを知りました。とても詳しい情報が満載されていて、それ以来楽しく拝見させていただいています。
私も大極殿の特別公開のことをブログにアップしようと思いながら、復元整備の方は不勉強で中々うまく説明ができずにいます。詳しく書いてらっしゃるこのブログの記事をご紹介させていただきたいのですがご了承いただけないでしょうか。どうぞよろしくお願いします。 削除

2008/9/27(土) 午後 1:47 [ naraclubtsushin ] 返信する

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naraclubtsushinさま、はじめまして。
私の説明も怪しいものですが(笑)。ただいつでもそうですが、自分で見たこととその場で伺った話を中心にしていますので、リアルな感じはするかもしれませんけれど・・・。細かいことはいただいた資料と、あとで検索したことが中心で、決して私の知識が深いわけではございません。そんなんでもよろしければ、ご紹介いただけることは光栄ですので、ぜひよろしくお願いいたします。

2008/9/28(日) 午前 1:49 のんべえ 返信する

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