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葛城山麓、現在の御所市には 由緒ある古い神社が数多く残ります。 この神社の中には、決まったお祭りの夜、 氏子のみなさんが「ススキ提灯」と呼ばれる提灯を掲げ、 お参りをする風習があるということを聞き、 ぜひ一度見せていただこうと思いました。 「ススキ」は植物のススキのことではなく、 稲刈りの後、田んぼの隅に藁を積み上げて保存してあるのを 「ススキ」と呼ぶそうで、そこから来ている名前です。 具体的には帆船のマストに掛かる帆のように、 提灯を組み合わせたものです。 近鉄御所駅からほど近い「鴨都波(かもつば)神社」のものが、 30基ものススキ提灯が集まる最大規模のもので、練り回しなどもあり、 奈良県指定無形文化財に指定されているそうです。 しかしここは、行きたくて一度も行っていない「一言主神社」へ。 大銀杏の黄葉には早いし、そもそも夜では見えないのですが。 19時にススキ提灯が集まると聞いた「葛城一言主神社」。 御所駅から歩いて18時半前に着きましたが、 ・・・まっくら。 全く人の気配が無く、本当にお祭りがあるのか不安になりました。 時間になると遠くから、 当たり鉦と太鼓の音が聞えてきます。 やがて闇の向こうから 灯りが近づいてきました。 たくさんのススキ提灯が次々とやってきます。 それぞれ地区の人々が持ち、音を鳴らしながら、 大騒ぎする子供たち、おしゃべりするお母さんたち、 たくさんの人々も一緒に集まってきて、 先ほどまでの静寂がウソのような大賑わいです。 石段を登り、社殿前に勢ぞろいしたススキ提灯。 全部で16基ありました。 それぞれ拝殿前で拍手を打ってお参りした後、 指定の場所の杭に括りつけて立てます。 お参りの時歌を歌う地域もありました。 霊木の大銀杏にすりながら(・・・)、 そう広くはない社殿前に並ぶ提灯。 こちらのススキ提灯は、上から2,4,4で付けられています。 この数は地域によって違うようでした。 社殿の中では神事が行われています。 この後タクシーで(贅沢ですが、バスも無く、ほかに交通手段が無い) 「高鴨神社」へ向かいました。 途中で「伏見八幡神社」のススキ提灯も見ました。 こちらは2,4,6で提灯の下げられたものでした。 「高鴨神社」は、京都の 「上賀茂神社」「下鴨神社」をはじめ、 全国の鴨神社の総本社とされています。 私が着いた時にはちょうど、 鳥居を入ってすぐの摂社(祓戸神社?)で、 御祓いをしているところのようでした。 御祓いが済み、 本殿前へと次々に進むススキ提灯。 高鴨神社では「寿々伎提灯」と書くそうです。 鳥居をかがんでくぐり、 石段を登って本殿前へと向かう提灯。 拝殿前に並ぶ「寿々伎提灯」、10基だったと思います。 こちらの提灯は2,4の配置の簡素なもの。 提灯1つで2ヶ月を表し、6つで12ヶ月、 つまり一年を表しているという説があるそうです。 ただし、頂上にもう一つ燈籠が付くのが特徴的で、 他の神社では、ここは幣が付いています。 拝殿前はかなり狭く、 引きで全体を捉えることは出来ませんでした。 子供会のものらしい、変わったススキ提灯。 う、ウルトラマン? もう一基、丸提灯で2,4,4配置のものがありました。 地元に深く根付いたお祭り。 余所者は早々に失礼することにしました。 帰りに背後で大人数の声が・・・ 宮司さんの先導に続き、全参拝者による 「い・や・さ・か」の三唱が行われていました。 「いやさか」は「弥栄」と書き、益々栄えるという意味だそうです。 参考資料 フリーペーパー「やまとびと」vol.34 2008年秋号
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お祭り大好きです。
クリスマス・ツリーのような提灯を前に観た気がするのですが、
そちらには行ったことがないので、写真で覚えているのかな?
いやさか!
2008/10/12(日) 午前 7:59 [ たけちん ]
奈良の日々さ〜ん素晴らしい紹介に脱帽です!!
まさか高鴨神社まで足をお運びになったとは
ビックリしています、私昼間には少し寄ったんですが、
流石に夜は行ってません、こちらでもこんなに賑やか
だったんですね!!!
大ポチさせて下さい!!!!!!!!!!
T,Bも宜しくです!!
2008/10/12(日) 午前 9:02
素晴らしい写真とコメント、ほんと素敵です。
まるでその場にいるような感覚にとらわれました。
ほんと、素晴らしい〜!!!
2008/10/12(日) 午前 9:08
この日は各地で、秋祭りが行われていましたね。
まさしく地元のお祭りですね。
いつまでも、続けてほしいものです。
リンクとポチさせてくださいね。
2008/10/12(日) 午後 7:54 [ あかね ]
たけちんさま。
私も、お祭り大好きに一票入れさせてください(笑)。
呼び名は違うと思いますが同様のものは全国にあるようで、
巨大な「秋田竿燈まつり」などが有名です。
京都の祇園祭でも、たくさんの提灯を吊り下げたものがあり、形は似ていますね。
2008/10/13(月) 午前 0:55
HORUSさま。
TBありがとうございます。鴨都波神社はやはり見事ですね。
余所者としては、まずこちらを狙うべきでした〜。
私が行った2ヶ所は、ほんとに地元のお祭りという雰囲気で、
小さい頃おばあちゃんの家の近くのお祭りに行ったことを思い出しました。
大ポチありがとうございます。お、重たいです(笑)。
2008/10/13(月) 午前 0:58
京都のいちまさま。
イエイエイエイエイエイエ・・・恐縮です。
説明は必要なので調べたことなどももちろん書きますが、
見たこと聞いたことを書くことに主眼を置いています。
2008/10/13(月) 午前 1:01
あかねさま。
仰るとおり、こういうお祭りはいつまでも続いて欲しいですね。
ポチありがとうございます!
2008/10/13(月) 午前 1:04
えらいようさんの提灯見られましたねえ。スゴイ!
たくし〜使った甲斐がありますね。素晴らしい写真です。
ポチです。
2008/10/14(火) 午前 0:34
あおさま。
とても面白かったですよ。もっとゆっくりすれば良かったです。
ポチありがとうございます!
2008/10/14(火) 午前 0:57
鴨都波神社のように派手さは感じられないですが、
地元に根付いたお祭りなんだな〜というのが伝わってきます。
最近、こういう風習を大切にしていって欲しいと強く思うようになりました。
ポチ☆ TB返しさせて下さいね!
2010/7/20(火) 午後 11:27
masaakiさま。
仰るとおりですね。現在のお祭りはどうしても「観光」と結びついて、
「見世物」に終始しがちですが、奈良のお祭りは本来の地元のお祭りの
心をきちんの残しているところが大きな魅力だと思います。
2枚目にあたる、暗闇の中遠くからススキ提灯が集まって来る様は、神秘的でした。
TBとぽち、ありがとうございます!
2010/7/21(水) 午前 0:46